CSSグリッド等高行解説

CSS Grid Layout での等高行

CSS Grid Layout は、Webページのレイアウトを柔軟かつ効率的に作成するための強力なツールです。このレイアウトシステムでは、グリッドセルを水平方向と垂直方向に配置し、それらのセルにコンテンツを配置することができます。

等高行とは、グリッド内のすべての行が同じ高さになるように設定された状態のことです。これは、グリッドの外観を統一し、コンテンツのレイアウトをより整然とさせるために役立ちます。

等高行の設定方法

1. grid-template-rows プロパティを使用する
   

   .grid-container {
     display: grid;
     grid-template-rows: repeat(3, 1fr); /* 3 行に分割、各行は均等な高さ */
   }
   

   このコードでは、グリッドコンテナを 3 行に分割し、各行が均等な高さになるように設定しています。1fr は、残りの空きスペースを均等に割り当てるためのフレキシブルな単位です。

柔軟なレイアウトと応答性

CSS Grid Layout の最大の利点の 1 つは、柔軟なレイアウトと応答性を提供することです。等高行を設定することで、コンテンツがデバイスの画面サイズに適応し、視覚的に魅力的なレイアウトを維持することができます。

例

.grid-container {
  display: grid;
  grid-template-columns: repeat(auto-fill, minmax(200px, 1fr));
  grid-template-rows: repeat(auto-fit, minmax   (150px, 1fr));
}

このコードでは、グリッドの列と行の数が自動的に調整され、コンテンツがデバイスの画面サイズに合わせて最適化されます。minmax() 関数は、最小値と最大値を指定し、それらの範囲内でグリッドアイテムのサイズを調整します。

CSSグリッド等高行解説とコード例

等高行とは？

.grid-container {
  display: grid;
  grid-template-rows: repeat(3, 1fr); /* 3 行に分割、各行は均等な高さ */
}

• repeat(3, 1fr) は、3 つの行を均等な高さに分割することを指定します。1fr は、残りの空きスペースを均等に割り当てるためのフレキシブルな単位です。
• grid-template-rows プロパティを使用して、グリッドを 3 行に分割します。
• .grid-container クラスをグリッドコンテナとして設定します。

.grid-container {
  display: grid;
  grid-template-columns: repeat(3, 1fr); /* 3 列に分割、各列は均等な幅 */
}

例

.grid-container {
  display: grid;
  grid-template-columns: repeat(auto-fill, minmax(200px, 1fr));
  grid-template-rows: repeat(auto-fit, minmax   (150px, 1fr));
}

• repeat(auto-fit, minmax(150px, 1fr)) は、グリッドの行数を自動的に調整し、各行の最小高さを 150px に設定します。
• このコードでは、グリッドの列と行の数が自動的に調整され、コンテンツがデバイスの画面サイズに合わせて最適化されます。

CSS Flexbox との比較

CSSグリッド等高行の代替方法

CSSグリッドレイアウトで等高行を実現する方法は、主に grid-template-rows プロパティを使用する方法が一般的です。しかし、特定の状況やレイアウト要件に応じて、他の代替方法も考慮することができます。

Flexbox を組み合わせる

• 子要素に flex-grow: 1 を設定
  

  .grid-container {
    display: grid;
    grid-template-columns: repeat(3, 1fr);
  }
  
  .grid-item {
    display: flex;
    flex-grow: 1;
  }
  

  この方法では、グリッドアイテムを Flexbox レイアウトで配置し、flex-grow: 1 を設定することで、各アイテムが均等な高さを取得します。

JavaScript を使用して動的に調整する

• グリッドアイテムの高さを取得し、最も高い値を他のアイテムに適用
  

  const gridItems = document.querySelectorAll('.grid-item');
  let maxHeight = 0;
  
  gridItems.forEach(item => {
    const itemHeight = item.offsetHeight;
    if (itemHeight > maxHeight) {
      maxHeight = itemHeight;
    }
  });
  
  gridItems.forEach(item => {
    item.style.height = maxHeight + 'px';
  });
  

  この方法では、JavaScriptを使用してグリッドアイテムの高さを取得し、最も高い値を他のアイテムに適用することで等高行を実現します。

CSS Custom Properties (変数) を活用する

• グリッドアイテムの高さを変数に保存し、他のアイテムに適用
  

  :root {
    --grid-item-height: 100px;
  }
  
  .grid-container {
    display: grid;
    grid-template-columns: repeat(3, 1fr);
    grid-template-rows: repeat(auto-fit, minmax(var(--grid-item-height), 1fr));
  }
  

  この方法では、CSS Custom Propertiesを使用してグリッドアイテムの高さを変数に保存し、grid-template-rows プロパティでその変数を活用することで等高行を実現します。

CSS Grid Layout の機能を活用する

• grid-auto-rows プロパティを使用
  

  .grid-container {
    display: grid;
    grid-template-columns: repeat(3, 1fr);
    grid-auto-rows: minmax(100px, 1fr);
  }
  

  この方法では、grid-auto-rows プロパティを使用して、グリッドアイテムの最小高さを設定し、自動的に等高行を実現します。