Angularでクラスを切り替える：ngClass、ngStyle、ホストバインディング、カスタムディレクティブ、その他

Angular で ngClass とクリックイベントを使ってクラスを切り替える方法

動作原理

• ngClass ディレクティブは、要素に適用される CSS クラスを動的に制御します。
• クリックイベントは、ユーザーが要素をクリックしたときに発生するイベントです。
• これらの２つを組み合わせることで、要素がクリックされたときに適用される CSS クラスを切り替えることができます。

実装例

以下の例では、ボタンをクリックすると "active" クラスが追加および削除されるように、ngClass とクリックイベントを使用しています。

<button [ngClass]="{'active': isActive}" (click)="toggleActive()">ボタン</button>

isActive = false;

toggleActive() {
  this.isActive = !this.isActive;
}

解説

• HTML テンプレートで、ボタン要素に ngClass ディレクティブを適用します。
• ngClass ディレクティブの値はオブジェクトで、キーが CSS クラス名、値がブール値の式となります。
• この例では、isActive プロパティが true の場合にのみ "active" クラスが追加されます。
• (click) イベントハンドラーは、ボタンがクリックされたときに toggleActive() メソッドを呼び出します。
• toggleActive() メソッドは、isActive プロパティの値を反転させます。

その他のポイント

• 複数のクラスを切り替えるには、オブジェクトに複数のキーと値を追加します。
• 条件式を使用して、より複雑なクラスの切り替えロジックを実装できます。
• ngClass ディレクティブは、要素の属性、プロパティ、またはグローバル変数を参照できます。

サンプルコード：Angular ngClass とクリックイベントを使ってクラスを切り替える

HTML テンプレート (app.component.html):

<div class="container">
  <h1>ngClass とクリックイベントでクラスを切り替える</h1>
  <button [ngClass]="buttonClass" (click)="toggleActive()">ボタン</button>
  <p [ngClass]="messageClass">{{ message }}</p>
</div>

import { Component, OnInit } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
  isActive = false;
  message = '';
  buttonClass = {
    'active': this.isActive
  };
  messageClass = {
    'success': this.message === 'メッセージが成功しました！',
    'error': this.message === 'エラーが発生しました。'
  };

  constructor() { }

  ngOnInit(): void { }

  toggleActive() {
    this.isActive = !this.isActive;
    this.buttonClass = {
      'active': this.isActive
    };
  }

  showMessage(message: string) {
    this.message = message;
    setTimeout(() => {
      this.message = '';
    }, 3000);
  }
}

.active {
  background-color: blue;
  color: white;
}

.success {
  color: green;
}

.error {
  color: red;
}

このサンプルコードで何が行われているのか

1. HTML テンプレートで、ngClass ディレクティブを使用して、ボタンとメッセージ要素のクラスを動的に制御します。
2. ボタンには active クラスが適用され、クリックされると toggleActive() メソッドが呼び出されます。
3. メッセージ要素には success または error クラスが適用され、showMessage() メソッドによってメッセージが表示されます。
4. showMessage() メソッドは、メッセージを設定し、3 秒後にクリアします。
5. CSS スタイルシートで、active、success、error クラスのスタイルを定義します。

このサンプルコードをどのように拡張できるか

• ボタンやその他の要素にさまざまなクラスを適用するように ngClass ディレクティブを拡張できます。
• クリックイベント以外のイベントにも対応できます。

Angular で ngClass とクリックイベント以外でクラスを切り替える方法

ngStyle ディレクティブ

• ngStyle ディレクティブは、要素のスタイルを動的に設定するために使用できます。
• クラスの代わりにインラインスタイルを適用したい場合に役立ちます。
• ただし、ngClass ディレクティブよりも冗長で、読みづらくなる可能性があります。

例:

<div [ngStyle]="{'background-color': isActive ? 'blue' : 'white'}"></div>

利点:

• アニメーションなどの複雑なスタイル変更に適している

• CSS クラスキャッシュを活用できない

Host Binding

• ホストバインディングを使用して、コンポーネントのクラスをテンプレートから直接バインドできます。
• コンポーネントの状態に基づいてクラスを動的に切り替えるシンプルな方法です。
• ただし、複雑なロジックには向いていません。

<host [class.active]="isActive"></host>

• シンプルでわかりやすい
• コンポーネントの状態に基づいてクラスを直接バインドできる

• テンプレートが煩雑になる可能性がある

カスタムディレクティブ

• カスタムディレクティブを作成して、独自のクラス切り替えロジックを実装できます。
• 再利用可能なロジックをカプセル化し、コードをより整理するのに役立ちます。
• ただし、作成とメンテナンスに時間がかかる場合があります。

import { Directive, Input, HostBinding } from '@angular/core';

@Directive({
  selector: '[appToggleClass]'
})
export class ToggleClassDirective {
  @Input() appToggleClass: string;
  @HostBinding('class') classList: string;

  constructor() { }

  ngOnInit() {
    this.classList = this.appToggleClass;
  }
}

HTML テンプレート:

<div appToggleClass="active" [ngClass]="{'inactive': !isActive}"></div>

• 再利用可能なロジックをカプセル化できる
• コードをより整理できる

• 作成とメンテナンスに時間がかかる
• 複雑なロジックの場合は難解になる可能性がある

その他の方法

• RxJS Observablesを使用して、クラスの変更をトリガーできます。
• 状態管理ライブラリを使用して、グローバルな状態に基づいてクラスを更新できます。

Angular で要素のクラスを動的に切り替える方法はいくつかあります。 最適な方法は、具体的な要件と好みによって異なります。

• シンプルでわかりやすい方法が必要な場合は、ngClass ディレクティブまたはホストバインディングを使用します。
• より複雑なロジックが必要な場合は、カスタムディレクティブ、RxJS Observables、または状態管理ライブラリを検討してください。

どの方法を選択する場合でも、コードが読みやすく、保守しやすいことを確認してください。