JavaScript で文字列を日付オブジェクトに変換する

2024-08-18

JavaScript では、文字列形式の日付データを Date オブジェクトに変換することで、日付に関する様々な操作が可能になります。この変換プロセスを「日付パース」と呼びます。

Date オブジェクトの生成

日付オブジェクトを作成するには、new Date() コンストラクタを使用します。

// 現在の日時を取得
const now = new Date();

// 指定した日付を生成
const specificDate = new Date('2024-08-17T15:03:20'); // ISO 8601形式

文字列からの日付パース

文字列を日付オブジェクトに変換するには、主に以下の方法があります:

Date.parse() メソッド

  • ISO 8601形式の文字列をミリ秒単位のタイムスタンプに変換します。
  • 他の形式の文字列はブラウザ依存であり、信頼性に欠けることがあります。
const timestamp = Date.parse('2024-08-17T15:03:20Z');
const date = new Date(timestamp);

new Date() コンストラクタによる直接変換

  • 様々な形式の文字列を受け付けますが、ブラウザ依存性があります。
  • 可能な限り明確な形式を使用することを推奨します。
const date = new Date('2024/08/17 15:03:20');

注意点

  • Date.parse()new Date() はブラウザによって挙動が異なる場合があります。
  • 日付フォーマットが明確でない場合は、ライブラリを使用することを検討してください。
  • タイムゾーンを考慮する必要がある場合は、UTC形式を使用するか、タイムゾーン情報を明示的に指定してください。

// ISO 8601形式の文字列
const isoString = '2024-08-17T15:03:20Z';

// Date.parse() を使用
const parsedDate1 = new Date(Date.parse(isoString));

// new Date() コンストラクタを使用
const parsedDate2 = new Date(isoString);

console.log(parsedDate1); // 例: Sat Aug 17 2024 15:03:20 GMT-0700 (Pacific Daylight Time)
console.log(parsedDate2); // 同上

ライブラリの使用

より信頼性が高く、柔軟な日付処理を行うために、Moment.js や Luxon などのライブラリを使用することもできます。

備考




JavaScript での文字列から日付への変換:コード例

以下は、JavaScript で文字列を日付オブジェクトに変換する際のコード例です。

コード例

const isoString = '2024-08-17T15:03:20Z'; // ISO 8601形式の文字列

// 文字列をミリ秒単位のタイムスタンプに変換
const timestamp = Date.parse(isoString);

// タイムスタンプから日付オブジェクトを作成
const date = new Date(timestamp);

console.log(date); // 例: Sat Aug 17 2024 15:03:20 GMT-0700 (Pacific Daylight Time)
  • Date.parse() メソッドは、ISO 8601形式の文字列をミリ秒単位のタイムスタンプに変換します。
  • 変換されたタイムスタンプを new Date() コンストラクタに渡して日付オブジェクトを作成します。
const dateString = '2024/08/17 15:03:20'; // YYYY/MM/DD HH:mm:ss 形式の文字列

// 文字列を直接日付オブジェクトに変換
const date = new Date(dateString);

console.log(date); // 例: Sat Aug 17 2024 15:03:20 GMT-0700 (Pacific Daylight Time)
  • new Date() コンストラクタは、様々な形式の文字列を受け取ることができますが、ブラウザ依存性があります。

さらなる考慮点

  • 日付フォーマットの統一: アプリケーション内で使用する日付フォーマットを統一することで、パースエラーを減らすことができます。
  • ライブラリの利用: Moment.js や Luxon などのライブラリを使用すると、より柔軟で信頼性の高い日付処理が可能になります。
  • エラー処理: パースに失敗した場合の適切なエラー処理を実装してください。



代替方法

手動パース

  • 文字列を分割して数値に変換し、new Date() コンストラクタに渡すことで、柔軟なパースが可能になります。
  • 複雑なフォーマットやタイムゾーン処理が必要な場合に有効です。
const dateString = '2024/08/17 15:03:20';

const parts = dateString.split(/[/ :]/);
const year = parseInt(parts[0], 10);
const month = parseInt(parts[1], 10) - 1; // 月は0から始まる
const day = parseInt(parts[2], 10);
const hours = parseInt(parts[3], 10);
const minutes = parseInt(parts[4], 10);
const seconds = parseInt(parts[5], 10);

   const date = new Date(year, month, day, hours, minutes, seconds);
console.log(date);
  • UTC 時間での日付オブジェクトを作成します。
  • タイムゾーンを考慮する必要がある場合に便利です。
const dateString = '2024-08-17T15:03:20Z';

const parts = dateString.split(/[-T:]/);
const year = parseInt(parts[0], 10);
const month = parseInt(parts[1], 10) - 1;
const day = parseInt(parts[2], 10);
const hours = parseInt(parts[3], 10);
const minutes = parseInt(parts[4], 10);
const seconds = parseInt(parts[5], 10);

   const date = new Date(Date.UTC(year, month, day, hours, minutes, seconds));
console.log(date);

ライブラリの利用

  • Moment.js や Luxon などのライブラリは、日付パース、フォーマット、計算などの機能を提供します。
  • 複雑な日付処理や信頼性を重視する場合に適しています。
// Moment.js の例
const moment = require('moment');
const dateString = '2024-08-17T15:03:20Z';
const date = moment(dateString);
console.log(date.format('YYYY-MM-DD HH:mm:ss'));

考慮事項

  • 手動パースは柔軟性がありますが、コードが冗長になる可能性があります。
  • Date.UTC() はタイムゾーンを考慮しますが、ローカル時間との変換が必要な場合は注意が必要です。
  • ライブラリは便利な機能を提供しますが、依存関係が増えることに注意してください。

javascript date date-parsing



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