【初心者向け】Angular Karma Jasmine テストで遭遇する "Illegal state: Could not load the summary for directive" エラーの対処法
Angular Karma Jasmine エラー: "Illegal state: Could not load the summary for directive" の詳細解説
このエラーは、Angular Karma テストスイートを実行中に発生する一般的なエラーです。テスト対象のコンポーネントが正しくコンパイルされていないことを示しています。
原因
このエラーにはいくつかの潜在的な原因があります:
- SharedModule で宣言されたコンポーネントのコンパイルエラー
共有モジュール (SharedModule) に宣言されたコンポーネントのいずれかにコンパイルエラーがあると、このエラーが発生する可能性があります。 - 誤ったモジュールのインポート
テストスイートで誤ったモジュールをインポートすると、このエラーが発生する可能性があります。 - Karma 設定の問題
Karma 設定に問題があると、このエラーが発生する可能性があります。
解決策
このエラーを解決するには、以下の手順を試してください:
- SharedModule で宣言されたコンポーネントのコンパイルエラーを修正
共有モジュールで宣言されたすべてのコンポーネントをコンパイルエラーがないか確認してください。エラーが見つかった場合は、修正してください。 - テストスイートでインポートしているモジュールを確認
テストスイートでインポートしているモジュールが正しいことを確認してください。誤ったモジュールをインポートしている場合は、正しいモジュールに置き換えてください。 - Karma 設定を確認
Karma 設定に問題がないか確認してください。問題が見つかった場合は、修正してください。
このエラーを解決するために、以下のリソースが役立つ場合があります:
このエラーが解決しない場合は、より具体的な情報とコード例を提供していただければ、さらに詳しく調査することができます。
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent {
title = 'My App';
}
<div class="container">
<h1>{{ title }}</h1>
<my-shared-component></my-shared-component>
</div>
shared.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { CommonModule } from '@angular/common';
import { MySharedComponent } from './my-shared-component';
@NgModule({
declarations: [MySharedComponent],
imports: [CommonModule],
exports: [MySharedComponent]
})
export class SharedModule {}
my-shared-component.ts
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'my-shared-component',
template: '<p>This is a shared component</p>'
})
export class MySharedComponent {}
app.spec.ts
import { TestBed, ComponentFixture } from '@angular/core/testing';
import { AppComponent } from './app.component';
describe('AppComponent', () => {
let fixture: ComponentFixture<AppComponent>;
let component: AppComponent;
beforeEach(() => {
TestBed.configureTestingModule({
declarations: [AppComponent],
imports: [SharedModule]
});
fixture = TestBed.createComponent(AppComponent);
component = fixture.componentInstance;
});
it('should create the app', () => {
expect(component).toBeTruthy();
});
});
このコードを実行すると、MySharedComponent
コンポーネントのテンプレートが定義されていないため、Illegal state: Could not load the summary for directive
エラーが発生します。
このエラーを解決するには、my-shared-component.ts
ファイルにテンプレートを追加する必要があります。
@Component({
selector: 'my-shared-component',
template: '<p>This is a shared component</p>'
})
export class MySharedComponent {}
修正後、コードを再度実行すると、エラーは発生しなくなります。
Ahead-of-Time (AOT) コンパイルを使用すると、テストの実行前にコンポーネントテンプレートがコンパイルされるため、このエラーが発生する可能性が低くなります。
AOT コンパイルを有効にするには、angular.json
ファイルで次のように build
オプションを変更します。
"build": {
"optimizer": "aot"
}
Karma 設定で summary オプションを無効にする
Karma 設定で summary
オプションを無効にすることで、このエラーを回避できます。ただし、これにより、テストの実行速度が遅くなる可能性があることに注意してください。
Karma 設定で summary
オプションを無効にするには、karma.conf.js
ファイルで次のように singleRun
オプションを設定します。
singleRun: {
include: [
'test/**/*.spec.ts'
],
exclude: [
'**/*.mock.spec.ts'
],
browser: ['Chrome'],
summary: false
}
TestBed.configureTestingModule() メソッドで providers オプションを使用する
TestBed.configureTestingModule()
メソッドの providers
オプションを使用して、テスト対象のコンポーネントに必要なすべてのサービスを明示的に提供することで、このエラーを解決できる場合があります。
beforeEach(() => {
TestBed.configureTestingModule({
declarations: [AppComponent],
imports: [SharedModule],
providers: [
MyService,
AnotherService
]
});
fixture = TestBed.createComponent(AppComponent);
component = fixture.componentInstance;
});
TestBed.overrideModule() メソッドを使用する
TestBed.overrideModule()
メソッドを使用して、テスト対象のモジュールのプロバイダーをオーバーライドすることで、このエラーを解決できる場合があります。
beforeEach(() => {
TestBed.configureTestingModule({
declarations: [AppComponent],
imports: [SharedModule]
});
TestBed.overrideModule(SharedModule, {
providers: [
{ provide: MyService, useValue: { value: 'test' } },
AnotherService
]
});
fixture = TestBed.createComponent(AppComponent);
component = fixture.componentInstance;
});
ng test コマンドで --no-summary オプションを使用する
ng test
コマンドで --no-summary
オプションを使用すると、Karma 設定の summary
オプションを無効にすることができます。
ng test --no-summary
注意事項
- 上記の方法はすべて、一時的な回避策としてのみ使用してください。根本的な原因を特定し、修正することが重要です。
javascript angular karma-runner