Rxjs オペレーター、HTTP インターセプター、ブラウザ設定:Angular HttpClient でタイムアウトを設定するための多様な方法

2024-05-26

Angular と HttpClient におけるデフォルトと個別リクエストタイムアウト

Angular で HTTP リクエストを行う際には、タイムアウトを設定することが重要です。タイムアウトとは、サーバーからの応答までに許容される時間を設定するものです。タイムアウトを設定しないと、応答待ちでアプリケーションがフリーズしてしまう可能性があります。

デフォルトタイムアウト

Angular にはデフォルトの HTTP タイムアウトが設定されています。このタイムアウトは、HttpClient コンストラクタにオプションオブジェクトを渡すことで設定できます。

import { HttpClient, HttpClientModule } from '@angular/common/http';

@NgModule({
  imports: [HttpClientModule],
  providers: [
    {
      provide: HttpClient,
      useFactory: (loader: XhrLoader) => {
        return new HttpClient(loader, {
          timeout: 10000 // ミリ秒単位で設定
        });
      },
      deps: [XhrLoader]
    }
  ]
})
export class AppModule {}

上記の例では、デフォルトタイムアウトを 10 秒 (10000 ミリ秒) に設定しています。

個別リクエストタイムアウト

特定のリクエストに対して、個別のタイムアウトを設定することもできます。これは、HttpClient メソッドのオプションオブジェクトに timeout プロパティを設定することで行います。

import { HttpClient } from '@angular/common/http';

constructor(private http: HttpClient) {}

getData() {
  this.http.get('/api/data', {
    headers: new HttpHeaders({
      'Content-Type': 'application/json'
    }),
    timeout: 5000 // ミリ秒単位で設定
  })
  .subscribe(data => {
    console.log(data);
  }, error => {
    console.error(error);
  });
}

上記の例では、/api/data エンドポイントへのリクエストに対して、タイムアウトを 5 秒 (5000 ミリ秒) に設定しています。

ベストプラクティス

  • ほとんどのリクエストに対しては、デフォルトのタイムアウトを使用します。
  • 長時間かかる可能性のあるリクエストに対しては、個別タイムアウトを設定します。
  • タイムアウト値は、ネットワーク環境やサーバーの応答速度を考慮して設定します。
  • タイムアウトが発生した場合は、適切なエラーメッセージをユーザーに表示します。



    Angular HttpClient でのタイムアウト設定:サンプルコード

    app.module.ts

    import { HttpClient, HttpClientModule } from '@angular/common/http';
    import { NgModule } from '@angular/core';
    
    @NgModule({
      imports: [HttpClientModule],
      providers: [
        {
          provide: HttpClient,
          useFactory: (loader: XhrLoader) => {
            return new HttpClient(loader, {
              timeout: 10000 // デフォルトタイムアウトを10秒に設定
            });
          },
          deps: [XhrLoader]
        }
      ]
    })
    export class AppModule {}
    

    my-component.component.ts

    import { Component, OnInit } from '@angular/core';
    import { HttpClient } from '@angular/common/http';
    
    @Component({
      selector: 'app-my-component',
      templateUrl: './my-component.component.html',
      styleUrls: ['./my-component.component.css']
    })
    export class MyComponentComponent implements OnInit {
    
      constructor(private http: HttpClient) {}
    
      ngOnInit(): void {
        this.getDataWithDefautTimeout();
        this.getDataWithCustomTimeout();
      }
    
      getDataWithDefautTimeout() {
        this.http.get('/api/data1')
          .subscribe(data => {
            console.log('Default timeout data:', data);
          }, error => {
            console.error('Default timeout error:', error);
          });
      }
    
      getDataWithCustomTimeout() {
        this.http.get('/api/data2', {
          timeout: 5000 // 個別タイムアウトを5秒に設定
        })
          .subscribe(data => {
            console.log('Custom timeout data:', data);
          }, error => {
            console.error('Custom timeout error:', error);
          });
      }
    }
    

    このコードでは、以下のことが行われています。

    1. app.module.ts で、デフォルトの HTTP タイムアウトを 10 秒に設定します。
    2. my-component.component.ts で、2つの HTTP リクエストを行います。
      • 1 つ目はデフォルトのタイムアウトを使用し、/api/data1 エンドポイントに GET リクエストを送信します。

    この例は、デフォルトと個別リクエストタイムアウトをどのように設定できるかを示す基本的なものです。実際のアプリケーションでは、状況に応じてタイムアウト値を調整する必要があります。

    補足

    • このコードは Angular 14 で動作することを確認しています。
    • エラーハンドリングは基本的なものに留まっています。本番環境では、より詳細なエラーハンドリングを実装する必要があります。



    Angular HttpClient でタイムアウトを設定するその他の方法

    rxjs オペレーターを使用する

    rxjs ライブラリには、タイムアウトを設定するためのいくつかのオペレーターがあります。例えば、timeout オペレーターを使用すると、指定された時間内に応答がなければエラーを発行できます。

    import { HttpClient, tap, timeout } from '@angular/common/http';
    import { catchError } from 'rxjs/operators';
    
    constructor(private http: HttpClient) {}
    
    getDataWithRxjsTimeout() {
      this.http.get('/api/data3')
        .pipe(
          tap(data => console.log('Rxjs timeout data:', data)),
          timeout(5000), // 5秒後にタイムアウト
          catchError(error => {
            console.error('Rxjs timeout error:', error);
            return of('Error!'); // エラー時に代替値を返す
          })
        )
        .subscribe();
    }
    

    HTTP インターセプターは、すべての HTTP リクエストを処理するカスタムロジックを実装するための方法です。インターセプターを使用して、リクエストにタイムアウトヘッダーを追加することができます。

    import { Injectable } from '@angular/core';
    import { HttpRequest, HttpResponse, HttpHandler, HttpEvent } from '@angular/common/http';
    import { Observable, of, throwError } from 'rxjs';
    import { timeout } from 'rxjs/operators';
    
    @Injectable({
      providedIn: 'root'
    })
    export class TimeoutInterceptor implements HttpInterceptor {
    
      intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
        if (req.url.includes('/api/data4')) {
          const timeoutMs = 5000; // 5秒後にタイムアウト
          req = req.clone({ setHeaders: { 'X-Timeout': `${timeoutMs}` } });
          return next.handle(req)
            .pipe(
              timeout(timeoutMs),
              catchError(error => {
                console.error('TimeoutInterceptor error:', error);
                return throwError(error);
              })
            );
        }
    
        return next.handle(req);
      }
    }
    

    上記のコードでは、TimeoutInterceptor というインターセプターを作成しています。このインターセプターは、/api/data4 エンドポイントへのリクエストに対してのみ適用されます。インターセプターは、X-Timeout ヘッダーにタイムアウト値 (ミリ秒単位) を設定します。timeout オペレーターを使用して、タイムアウトが発生した場合はエラーを発行します。

    Webブラウザのタイムアウト設定を使用する

    一部の Web ブラウザでは、HTTP リクエストのタイムアウトを設定するための設定が用意されています。これらの設定は、Angular のタイムアウト設定よりも優先される場合があります。

    注意事項

    • 上記の方法を組み合わせることもできます。
    • 使用する方法は、プロジェクトの要件と開発者の好みによって異なります。

    angular angular4-httpclient


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