【初心者向け】Node.jsモジュールをモックでテスト:外部モジュールとグローバルrequireも楽々!
Node.jsモジュールを単体テストする方法:外部モジュールとグローバルなrequire関数のモック
テスト対象モジュールの理解
まず、テスト対象のモジュールの機能と、外部モジュールやグローバルなrequire
関数との依存関係を理解する必要があります。モジュールのソースコードを読み込み、どのような外部モジュールを使用し、require
関数をどのように呼び出しているのかを確認しましょう。
テストフレームワークとモッキングライブラリの選択
次に、単体テストフレームワークとモッキングライブラリを選択します。Node.jsには、Mocha、Jest、Jasmineなどの様々なテストフレームワークがあります。モッキングライブラリとしては、Sinon、PowerMock、Mocker.jsなどが人気です。
それぞれのフレームワークとライブラリには、異なる機能と利点があります。プロジェクトの要件や開発者の好み に基づいて最適なものを選択しましょう。
テストコードの作成
テスト対象モジュールの機能ごとに、個別のテストケースを作成します。各テストケースでは、以下のステップを実行します。
- モックの作成: モッキングライブラリを使用して、外部モジュールやグローバルな
require
関数のモックを作成します。モックは、実際のモジュールの動作を模倣するように設定する必要があります。 - テスト対象モジュールのセットアップ: テスト対象モジュールをインスタンス化し、必要な設定を行います。
- テストの実行: モックオブジェクトを使用して、テスト対象モジュールの機能を呼び出し、期待される結果と実際の結果を比較します。
- アサーション:
expect
やassert
などのアサーションライブラリを使用して、テスト結果が期待通りであることを確認します。
非同期処理のテスト
非同期処理を含むモジュールをテストする場合、非同期処理を適切にモックし、テストが完了するまで待つようにする必要があります。モッキングライブラリの中には、非同期処理をモックするための専用の機能を提供しているものもあります。
テストの実行と結果の確認
テストフレームワークを使用して、作成したテストコードを実行します。テストが成功すれば、モジュールが正しく動作していることを確認できます。テストが失敗した場合は、エラーメッセージを確認し、原因を分析する必要があります。
モッキングの利点
モッキングを用いることで、以下の利点が得られます。
- テストコードの簡潔性: 複雑な外部モジュールの動作をモックすることで、テストコードをより簡潔に記述することができます。
- テストの信頼性: モックを制御することで、テスト結果の再現性を高めることができます。
- テストの独立性: テスト対象モジュールを外部モジュールの影響を受けずにテストすることができます。
// モックを作成
const mockRequire = require('mock-require');
const mockFs = mockRequire('fs');
// テスト対象モジュールをセットアップ
const myModule = require('./myModule');
// テストケース
test('myModuleが期待通りに動作すること', () => {
// モックを設定
mockFs.readFileSync.mockReturnValue('Hello, world!');
// テスト対象モジュールの機能を呼び出す
const result = myModule.processFile('input.txt');
// 期待される結果と実際の結果を比較
expect(result).toBe('Hello, world!');
// モックをクリア
mockRequire.unmock('fs');
});
テストコードを実行すると、myModule.processFile('input.txt')
が呼び出され、モックされた readFileSync
関数によって "Hello, world!"
が返されます。テストコードは、この結果が期待される "Hello, world!"
と一致することを確認し、テストが成功します。
Node.jsモジュールをモックする代替方法
Sinon.stub
Sinonは、JavaScriptで人気のあるモッキングライブラリの一つです。stub
メソッドを使用して、モジュールの関数をモックすることができます。
const sinon = require('sinon');
// テスト対象モジュールをセットアップ
const myModule = require('./myModule');
// テストケース
test('myModuleが期待通りに動作すること', () => {
// モックを作成
const stub = sinon.stub(myModule, 'processFile');
stub.returns('Hello, world!');
// テスト対象モジュールの機能を呼び出す
const result = myModule.processFile('input.txt');
// 期待される結果と実際の結果を比較
expect(result).toBe('Hello, world!');
// モックを検証
sinon.assert.calledOnce(stub);
});
この例では、sinon.stub
を使用して myModule.processFile
関数をモックしています。モックされた関数は常に "Hello, world!"
を返します。テストコードは、この結果が期待される "Hello, world!"
と一致することを確認し、モックが実際に1回呼び出されたことを検証します。
PowerMock
PowerMockは、JavaScriptでモックを行うためのもう一つのライブラリです。Sinonと同様に、stub
メソッドを使用してモジュールの関数をモックすることができます。さらに、PowerMockは、静的メソッドやコンストラクターをモックする機能など、より高度なモッキング機能を提供します。
const powermock = require('powermock');
// テスト対象モジュールをセットアップ
const myModule = require('./myModule');
// テストケース
test('myModuleが期待通りに動作すること', () => {
// モックを作成
powermock.mock('./myModule').spy('processFile');
powermock.mock('./myModule').when('processFile').thenReturn('Hello, world!');
// テスト対象モジュールの機能を呼び出す
const result = myModule.processFile('input.txt');
// 期待される結果と実際の結果を比較
expect(result).toBe('Hello, world!');
// モックを検証
powermock.verify('myModule', 'processFile');
});
この例では、powermock.mock
を使用して myModule
モジュールをモックしています。モックされたモジュールには、spy
メソッドを使用して processFile
関数をスパイし、when
メソッドを使用してモックされた関数の戻り値を設定することができます。テストコードは、この結果が期待される "Hello, world!"
と一致することを確認し、モックされた processFile
関数が実際に呼び出されたことを検証します。
Jest モック
Jestは、JavaScriptで人気のテストフレームワークの一つです。Jestには、モジュールをモックするための組み込み機能が用意されています。
// テスト対象モジュールをセットアップ
const myModule = require('./myModule');
// テストケース
test('myModuleが期待通りに動作すること', () => {
// モックを作成
jest.mock('./myModule', () => ({
processFile: jest.fn(() => 'Hello, world!'),
}));
// テスト対象モジュールの機能を呼び出す
const result = myModule.processFile('input.txt');
// 期待される結果と実際の結果を比較
expect(result).toBe('Hello, world!');
// モックを検証
expect(myModule.processFile).toHaveBeenCalledTimes(1);
});
ts-mockito
ts-mockitoは、TypeScriptでモックを行うためのライブラリです。他のモッキングライブラリと同様に、mock
メソッドを使用してモジュールの関数をモックすることができます。さらに、ts-mockitoは、TypeScriptの型システムを利用して、モックされた関数の型を安全に定義することができます。
import { mock } from 'ts-mockito';
javascript node.js mocking