【Angular】コアモジュールのHTTPインターセプターを回避してモジュール固有のインターセプターで柔軟なHTTP処理を実現

2024-05-14

Angular モジュールがコアモジュールで追加された HTTP インターセプターを無視する方法

このチュートリアルでは、Angular モジュールがコアモジュールで追加された HTTP インターセプターを無視する方法を説明します。

背景

Angular HTTP インターセプターは、HTTP リクエストとレスポンスを傍受して変更できる強力なツールです。コアモジュールでグローバルインターセプターを追加すると、アプリケーション全体のリクエストとレスポンスに影響を与えます。

しかし、特定のモジュールやコンポーネントでコアモジュールのインターセプターを無視したい場合があります。この場合、モジュール固有のインターセプターを作成し、コアモジュールのインターセプターよりも優先的に適用する必要があります。

方法

Angular モジュールがコアモジュールの HTTP インターセプターを無視するには、以下の手順が必要です。

  1. モジュール固有のインターセプターを作成します。このインターセプターは、コアモジュールのインターセプターと同じ機能を実行するか、異なる機能を実行することができます。
  2. モジュール固有のインターセプターを HTTP_INTERCEPTORS プロバイダに登録します。これは、providers 配列を使用してモジュールの構成で行います。
  3. モジュール固有のインターセプターを HTTP_INTERCEPTORS プロバイダに登録する前に、コアモジュールのインターセプターを登録します。これにより、モジュール固有のインターセプターが優先的に適用されます。

例

以下の例は、my-module という名前のモジュールがコアモジュールの HTTP インターセプターを無視する方法を示しています。

import { NgModule } from '@angular/core';
import { HttpClientModule } from '@angular/common/http';
import { MyInterceptor } from './my-interceptor';

@NgModule({
  imports: [
    HttpClientModule
  ],
  providers: [
    { provide: HTTP_INTERCEPTORS, useClass: MyInterceptor, multi: true },
  ]
})
export class MyModule {}

この例では、MyInterceptor という名前のモジュール固有のインターセプターが作成されています。このインターセプターは、HTTP_INTERCEPTORS プロバイダに登録されています。multi: true オプションは、このインターセプターが既存のインターセプターに追加されることを示します。

注意事項

コアモジュールの HTTP インターセプターを無視する前に、そのインターセプターがアプリケーション全体に必要かどうかを慎重に検討する必要があります。コアモジュールのインターセプターは、セキュリティや認証など、重要な機能を提供するために使用される場合があります。

このチュートリアルでは、Angular モジュールがコアモジュールで追加された HTTP インターセプターを無視する方法を説明しました。モジュール固有のインターセプターを作成し、コアモジュールのインターセプターよりも優先的に適用することで、これを実現できます。



サンプルコード: Angular モジュールがコアモジュールの HTTP インターセプターを無視する方法

import { NgModule } from '@angular/core';
import { HttpClientModule } from '@angular/common/http';
import { CoreInterceptor } from './core-interceptor';

@NgModule({
  imports: [
    HttpClientModule
  ],
  providers: [
    { provide: HTTP_INTERCEPTORS, useClass: CoreInterceptor, multi: true },
  ]
})
export class CoreModule {}

このモジュールは、CoreInterceptor という名前のコアモジュールの HTTP インターセプターを作成します。このインターセプターは、すべての HTTP リクエストとレスポンスにログを記録します。

モジュール

import { NgModule } from '@angular/core';
import { HttpClientModule } from '@angular/common/http';
import { MyInterceptor } from './my-interceptor';

@NgModule({
  imports: [
    HttpClientModule
  ],
  providers: [
    { provide: HTTP_INTERCEPTORS, useClass: MyInterceptor, multi: true },
  ]
})
export class MyModule {}

インターセプター

import { Injectable } from '@angular/core';
import { HttpEvent, HttpHandler, HttpRequest, HttpResponse } from '@angular/common/http';

@Injectable()
export class CoreInterceptor {
  intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
    console.log('CoreInterceptor:', req);
    return next.handle(req);
  }
}

@Injectable()
export class MyInterceptor {
  intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
    req = req.clone({ headers: req.headers.delete('Authorization') });
    console.log('MyInterceptor:', req);
    return next.handle(req);
  }
}

これらのインターセプターは、HTTP リクエストとレスポンスをログに記録し、認証ヘッダーを削除します。

実行方法

このコードを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. コアモジュールとモジュールをプロジェクトに追加します。
  2. アプリケーションを起動します。
  3. ブラウザの開発者ツールを使用して、ネットワークタブを開きます。
  4. アプリケーションで HTTP リクエストを実行します。

ネットワークタブには、コアモジュールのインターセプターとモジュール固有のインターセプターによってログ記録された HTTP リクエストとレスポンスが表示されます。

結果

コアモジュールのインターセプターは、すべての HTTP リクエストとレスポンスにログを記録します。しかし、モジュール固有のインターセプターは、コアモジュールのインターセプターよりも優先的に適用され、HTTP リクエストとレスポンスから認証ヘッダーを削除します。

注意事項

このサンプルコードは、チュートリアルで説明した方法を実演するためのものです。実際のアプリケーションでは、ニーズに合わせてコードを調整する必要があります。



Angular モジュールがコアモジュールの HTTP インターセプターを無視する方法: 他の方法

カスタム HTTP クライアントを使用すると、コアモジュールのインターセプターの影響を受けずに HTTP リクエストを実行できます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { HttpClient } from '@angular/common/http';

@Injectable()
export class CustomHttpClient {
  constructor(private httpClient: HttpClient) {}

  get(url: string): Observable<any> {
    return this.httpClient.get(url, {
      headers: {
        'Authorization': 'my-token'
      }
    });
  }
}

この例では、CustomHttpClient という名前のカスタム HTTP クライアントが作成されています。このクライアントは、get メソッドを使用して HTTP GET リクエストを実行します。このメソッドは、Authorization ヘッダーを含むヘッダーオブジェクトを受け取ります。

skipInterceptors オプションを使用すると、特定のリクエストでコアモジュールのインターセプターをスキップできます。

import { HttpClient, HttpHeaders } from '@angular/common/http';

const options = {
  headers: new HttpHeaders({ 'Authorization': 'my-token' }),
  skipInterceptors: true
};

this.httpClient.get('https://api.example.com/data', options).subscribe(data => {
  console.log(data);
});

この例では、skipInterceptors オプションが true に設定された options オブジェクトを使用して HTTP GET リクエストが実行されます。これにより、コアモジュールのインターセプターはスキップされ、Authorization ヘッダーがリクエストに含まれます。

providedIn プロバイダを使用すると、モジュール固有のインターセプターのスコープをモジュールに限定できます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { HttpEvent, HttpHandler, HttpRequest, HttpResponse } from '@angular/common/http';

@Injectable({ providedIn: 'root' })
export class MyInterceptor {
  intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
    req = req.clone({ headers: req.headers.delete('Authorization') });
    console.log('MyInterceptor:', req);
    return next.handle(req);
  }
}

この例では、MyInterceptor インターセプターが root プロバイダに登録されています。これにより、インターセプターはアプリケーション全体で使用できますが、コアモジュールのインターセプターよりも優先的に適用されません。

ダイナミックにインターセプターを追加および削除すると、特定のリクエストや状況に応じてインターセプターを制御できます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { Injector } from '@angular/core';
import { HttpEvent, HttpHandler, HttpRequest, HttpResponse } from '@angular/common/http';

@Injectable()
export class InterceptorService {
  private interceptors: HTTPInterceptor[] = [];

  constructor(private injector: Injector) {}

  addInterceptor(interceptor: HTTPInterceptor): void {
    this.interceptors.push(interceptor);
  }

  removeInterceptor(interceptor: HTTPInterceptor): void {
    const index = this.interceptors.indexOf(interceptor);
    if (index > -1) {
      this.interceptors.splice(index, 1);
    }
  }

  intercept(req: HttpRequest<any>, next: HttpHandler): Observable<HttpEvent<any>> {
    let chain: Observable<HttpEvent<any>> = next.handle(req);
    for (const interceptor of this.interceptors) {
      chain = chain.pipe(
        catchError(err => interceptor.intercept(req, next))
      );
    }
    return chain;
  }
}

この例では、InterceptorService というサービスが作成されています。このサービスは、addInterceptor と removeInterceptor メソッドを使用して、インターセプターを動的に追加および削除できます。


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