トップレベル async/await の解説

2024-09-22

JavaScriptのトップレベルでのasync/awaitの使い方

トップレベルでのasync/awaitとは、JavaScriptのモジュールやスクリプトの最上位レベルで、async関数とawaitキーワードを使用する方法です。これにより、非同期操作を同期的なコードのように記述できるようになります。

Node.jsでのトップレベルのasync/await

Node.jsでは、モジュールファイルの最上位レベルで直接async関数を定義し、その中でawaitを使用して非同期操作を待ち合わせることができます。


// index.js
async function main() {
  const data = await fetchData();
  console.log(data);
}

main();

この例では、main関数が非同期関数として定義されています。fetchData()関数は非同期操作を返すものと仮定します。awaitキーワードを使用することで、fetchData()が完了するまでコードの実行が一時停止され、結果が取得されてから処理が続行されます。

注意事項

  • エラー処理
    awaitキーワードを使用する際には、エラー処理を適切に行う必要があります。エラーが発生した場合、try...catchブロックを使用してエラーをキャッチし、適切な処理を行うことができます。
  • 非同期操作の待ち合わせ
    awaitキーワードは非同期操作の完了を待ち合わせます。非同期操作が完了するまで、コードの実行が一時停止されます。
  • モジュールスコープ
    トップレベルのasync/awaitはモジュールスコープ内で有効です。つまり、モジュール内の他の関数や変数からアクセスできます。



トップレベル async/await の解説とコード例

例1: シンプルな非同期操作

// index.js
async function main() {
  const data = await fetchData();
  console.log(data);
}

main();
  • awaitキーワードを使用することで、fetchData()が完了するまでコードの実行が一時停止され、結果が取得されてから処理が続行されます。
  • fetchData()関数は非同期操作を返すものと仮定します。
  • main関数が非同期関数として定義されています。

例2: エラー処理

async function main() {
  try {
    const data = await fetchData();
    console.log(data);
  } catch (error) {
    console.error('Error:', error);
  }
}
  • try...catchブロックを使用してエラーをキャッチし、適切な処理を行います。

例3: 複数の非同期操作

async function main() {
  const [data1, data2] = await Promise.all([fetchData1(), fetchData2()]);
  console.log(data1, data2);
}
  • Promise.all()を使用して複数の非同期操作を並行して実行し、すべての操作が完了した後に結果を取得します。
  • エラー処理
    awaitキーワードを使用する際には、エラー処理を適切に行う必要があります。
  • 非同期操作の待ち合わせ
    awaitキーワードは非同期操作の完了を待ち合わせます。
  • モジュールスコープ
    トップレベルのasync/awaitはモジュールスコープ内で有効です。



コールバック関数

最も伝統的な非同期処理の方法です。コールバック関数を渡して、非同期操作が完了したときに呼び出されるようにします。

fetchData(function(error, data) {
  if (error) {
    console.error('Error:', error);
  } else {
    console.log(data);
  }
});

Promise

Promiseは、非同期操作の結果を表現するオブジェクトです。thenメソッドを使用して、非同期操作が完了したときに実行される関数を登録できます。

fetchData()
  .then(data => {
    console.log(data);
  })
  .catch(error => {
    console.error('Error:', error);
  });

async/await (モジュール外)

モジュール外でasync/awaitを使用することもできますが、注意が必要です。グローバルスコープで非同期操作を待ち合わせるため、コードの構造や読みやすさに影響を与える可能性があります。

(async () => {
  const data = await fetchData();
  console.log(data);
})();

Generator関数

Generator関数は、非同期操作を同期的なコードのように記述する別の方法です。yieldキーワードを使用して、非同期操作の完了を待ち合わせることができます。

function* fetchDataGenerator() {
  const data = yield fetchData();
  console.log(data);
}

const generator = fetchDataGenerator();
generator.next();

選択基準

  • 既存のコード
    既存のコードがコールバック関数やPromiseを使用している場合は、それに合わせる必要があります。
  • モジュール化
    モジュール内でasync/awaitを使用すると、コードの構造が明確になります。
  • エラー処理
    async/awaitはエラー処理が簡潔に記述できます。
  • 読みやすさ
    async/awaitは一般的に最も読みやすい方法です。

javascript node.js async-await



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