JavaScript、Node.js、async-awaitにおけるトップレベルでのasync/awaitの使用方法

2024-04-02

JavaScript、Node.js、async-awaitにおけるトップレベルでのasync/awaitの使用方法

従来のJavaScriptでは、非同期処理を扱うために、コールバック関数やPromiseチェーンを使用していました。しかし、これらの方法にはコードが冗長になりやすく、可読性が低下するという問題がありました。

そこで、ES2017で導入されたasync/awaitは、非同期処理をより簡潔かつ分かりやすく記述するために使用されます。

Node.jsにおけるトップレベルでのasync/await

Node.js v14.8.0以降では、トップレベルでのasync/awaitがサポートされています。これは、async関数を宣言せずに、モジュールのトップレベルでawait式を使用できるようになることを意味します。

トップレベルでのasync/awaitの利点

  • コードが簡潔になり、可読性が向上する
  • エラー処理が容易になる
  • コードの構造がより明確になる

トップレベルでのasync/awaitを使用するには、以下の手順に従います。

  1. モジュールのトップレベルでasync関数を宣言します。
  2. async関数内で、await式を使用して非同期処理を実行します。
  3. async関数の戻り値はPromiseになります。

// モジュールのトップレベルでasync関数を宣言
async function getData() {
  // await式を使用して非同期処理を実行
  const data = await fetch('https://example.com/api/data');

  // 非同期処理の結果を処理
  console.log(data);
}

// async関数を呼び出す
getData();

注意事項

  • トップレベルでのasync/awaitは、Node.js v14.8.0以降でのみ使用できます。
  • トップレベルでのasync/awaitを使用する場合は、モジュールの拡張子を.mjsに変更する必要があります。



// モジュールの拡張子を`.mjs`に変更する必要があります

// モジュールのトップレベルでasync関数を宣言
async function getData() {
  // await式を使用して非同期処理を実行
  const data = await fetch('https://example.com/api/data');

  // 非同期処理の結果を処理
  console.log(data);
}

// async関数を呼び出す
getData();

このコードを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。

{
  "name": "John Doe",
  "age": 30,
  "city": "New York"
}
  • ファイルからデータを読み込む
async function readFile(path) {
  const data = await fs.promises.readFile(path, 'utf-8');
  console.log(data);
}

readFile('./data.txt');
  • データベースに接続する
async function connectToDatabase() {
  const client = await MongoClient.connect('mongodb://localhost:27017');
  const db = client.db('my-database');
  console.log(db);
}

connectToDatabase();

トップレベルでのasync/awaitは、Node.jsにおける非同期処理を簡潔かつ分かりやすく記述するために使用できる強力なツールです。コードの可読性と保守性を向上させるために、ぜひ活用してみてください。




トップレベルでのasync/await以外の方法

コールバック関数

function getData(callback) {
  fetch('https://example.com/api/data', (response) => {
    if (response.ok) {
      response.json().then((data) => {
        callback(null, data);
      });
    } else {
      callback(new Error('APIエラー'));
    }
  });
}

getData((err, data) => {
  if (err) {
    console.error(err);
  } else {
    console.log(data);
  }
});

Promiseチェーン

fetch('https://example.com/api/data')
  .then((response) => response.json())
  .then((data) => {
    console.log(data);
  })
  .catch((err) => {
    console.error(err);
  });

async/await

async function getData() {
  const response = await fetch('https://example.com/api/data');
  const data = await response.json();
  return data;
}

async function main() {
  try {
    const data = await getData();
    console.log(data);
  } catch (err) {
    console.error(err);
  }
}

main();

これらの方法は、それぞれメリットとデメリットがあります。

  • コールバック関数: 昔からある方法で、多くの開発者が慣れ親しんでいる。しかし、コードが冗長になりやすく、可読性が低下しやすい。
  • Promiseチェーン: コードが簡潔になり、可読性が向上する。しかし、エラー処理が複雑になる場合がある。
  • async/await: コードが簡潔になり、可読性が向上する。エラー処理も容易になる。
  • Node.js v14.8.0以降でのみ使用できる
  • モジュールの拡張子を.mjsに変更する必要がある

javascript node.js async-await


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