require 関数:tsconfig.json ファイルの変更不要
TypeScript で JSON ファイルをインポートする方法
概要
このチュートリアルでは、TypeScript で JSON ファイルをインポートする方法を 3 つの方法で説明します。
- import キーワードを使用する
- require 関数を使用する
- tsconfig.json ファイルを使用して JSON モジュールを有効にする
各方法の詳細と、それぞれの利点と欠点について説明します。
これは、TypeScript で JSON ファイルをインポートする最も一般的な方法です。次の構文を使用します。
import jsonData from './data.json';
この例では、data.json
ファイルの内容が jsonData
変数にインポートされます。
利点:
- シンプルで分かりやすい
- コードが読みやすい
tsconfig.json
ファイルでresolveJsonModule
オプションを有効にする必要がある- 型情報が提供されない
Node.js の require
関数を使用して JSON ファイルをインポートすることもできます。次の構文を使用します。
const jsonData = require('./data.json');
tsconfig.json
ファイルの変更が不要
- 読みづらいコードになる
- TypeScript の型システムの恩恵を受けられない
TypeScript 2.9 以降では、tsconfig.json
ファイルを使用して JSON モジュールを有効にすることができます。これにより、import
キーワードを使用して JSON ファイルを直接インポートできるようになります。
{
"compilerOptions": {
"resolveJsonModule": true,
"moduleResolution": "node"
}
}
この設定により、TypeScript は JSON ファイルをモジュールとして認識し、import
キーワードを使用して直接インポートできるようになります。
- TypeScript 2.9 以降が必要
Angular と Google マップとの関連性
Angular アプリケーションで Google マップを使用する場合、JSON ファイルを使用してマップのデータを読み込むことがよくあります。上記のいずれかの方法を使用して、JSON ファイルを TypeScript コンポーネントにインポートできます。
例
次の例は、import
キーワードを使用して data.json
ファイルを Angular コンポーネントにインポートする方法を示しています。
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
data: any;
constructor() { }
ngOnInit() {
fetch('./data.json')
.then(response => response.json())
.then(data => this.data = data);
}
}
このコードは、data.json
ファイルの内容を data
プロパティにインポートします。次に、このデータを使用して Google マップを作成できます。
TypeScript で JSON ファイルをインポートするサンプルコード
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
data: any;
constructor() { }
ngOnInit() {
fetch('./data.json')
.then(response => response.json())
.then(data => this.data = data);
}
}
このコードは、以下の処理を行います。
AppComponent
という名前のコンポーネントを定義します。- このコンポーネントのテンプレートは
app.component.html
ファイルにあります。 data
というプロパティを持つAppComponent
クラスを定義します。このプロパティは、JSON データを格納するために使用されます。ngOnInit
というライフサイクル フックを定義します。このフックは、コンポーネントが初期化されたときに呼び出されます。ngOnInit
フック内で、fetch
API を使用してdata.json
ファイルをフェッチします。- レスポンスが返されると、
json()
メソッドを使用して JSON データを解析します。 - 解析されたデータは
data
プロパティに格納されます。
- Google マップを作成する
- 表を作成する
- チャートを作成する
TypeScript で JSON ファイルをインポートするその他の方法
前述のチュートリアルでは、TypeScript で JSON ファイルをインポートする 3 つの一般的な方法について説明しました。ここでは、より高度な方法と、特殊な状況で役立つその他の方法について説明します。
TypeScript 2.9 以降では、JSON ファイルを TypeScript モジュールとして定義できます。これにより、型情報とコード補完機能の恩恵を受けられます。
次の手順に従って、JSON ファイルを TypeScript モジュールとして定義します。
- JSON ファイルに
.json
拡張子の代わりに.ts
拡張子を付けます。 - ファイルの先頭に
export
キーワードを追加して、JSON オブジェクトをエクスポートします。
例:
// data.ts
export const data = {
"name": "John Doe",
"age": 30,
"occupation": "Software Engineer"
};
tsconfig.json
ファイルでmoduleResolution
オプションをnode
に設定します。
{
"compilerOptions": {
"resolveJsonModule": true,
"moduleResolution": "node"
}
}
- TypeScript ファイルから JSON モジュールをインポートします。
import { data } from './data';
- コード補完機能が有効になる
- ファイル拡張子を
.json
から.ts
に変更する必要がある
@types/json
パッケージを使用して、JSON ファイルの型情報を提供することもできます。これにより、型検査ツールを使用して JSON データを検証できます。
次の手順に従って、@types/json
パッケージを使用します。
npm install @types/json
を実行して、@types/json
パッケージをインストールします。- TypeScript ファイルの先頭に
@types/json
パッケージをインポートします。
import * as json from '@types/json';
- JSON ファイルをインポートして、型付き変数に格納します。
import { data } from './data.json';
let jsonData: json.JsonObject = data;
- 型検査ツールを使用して JSON データを検証できる
- 追加のパッケージをインストールする必要がある
JSON ファイルをプリプロセッサで処理する
Webpack などのプリプロセッサを使用して、JSON ファイルを処理することもできます。これにより、JSON ファイルをバンドルしたり、変数で置き換えたりすることができます。
- JSON ファイルをバンドルできる
- JSON ファイルで変数を置き換えられる
- プリプロセッサの構成が必要
JSON ファイルをローダーで読み込む
SystemJS などのローダーを使用して、JSON ファイルを読み込むこともできます。これにより、非同期的に JSON ファイルをロードできます。
- 非同期的に JSON ファイルをロードできる
- ローダーの構成が必要
その他の考慮事項
- 大規模な JSON ファイルをインポートする場合は、パフォーマンスを向上させるためにローダーを使用することを検討してください。
- JSON ファイルを頻繁に変更する場合は、ホットリロードを使用して、変更が自動的に反映されるようにしてください。
json angular google-maps