JavaScript & React.jsにおける「Objects are not valid as a React child (found: [object Promise])」エラーのわかりやすい解説

2024-05-11

JavaScript & React.jsにおける「Objects are not valid as a React child (found: [object Promise])」エラーのわかりやすい解説

このエラーメッセージは何を意味するのでしょうか?

このエラーは、Reactコンポーネントに渡された子要素が、Reactで有効な子要素ではないことを示しています。Reactの子要素として有効なのは、文字列、数値、他のReact要素などです。一方、オブジェクトや配列は直接子要素として渡すことはできません。

具体的な原因と解決策

このエラーが発生する主な原因は以下の3つが挙げられます。

  1. 無効なデータ型: オブジェクトや配列など、Reactで無効なデータ型の子要素を直接渡そうとしている。
  2. シリアライズできないデータ: 関数やPromiseなど、シリアライズできないデータを子要素として渡そうとしている。
  3. 誤ったプロパティ: 子要素として渡しているオブジェクトが、誤ったプロパティ名を持っている。

これらの原因を解決するには、以下の対策が有効です。

データ型を確認する

まず、渡している子要素のデータ型を確認しましょう。オブジェクトや配列の場合は、適切なReact要素に変換する必要があります。例えば、オブジェクトをレンダリングしたい場合は、それをマッピングしてReact要素の配列に変換することができます。

シリアライズ可能なデータを使用する

シリアライズできないデータを子要素として渡すことはできません。関数やPromiseを使用する必要がある場合は、それらをレンダリングするのではなく、状態変数に格納して条件付きレンダリングを行うようにしましょう。

プロパティ名をチェックする

コンポーネントが期待するプロパティ名と、渡しているオブジェクトのプロパティ名が一致していることを確認してください。スペルミスや誤った大文字・小文字の使い分けなど、些細なミスでもエラーが発生する可能性があります。




// 非同期処理でデータを取得するコンポーネント
const MyComponent = () => {
  const [data, setData] = useState([]);

  useEffect(() => {
    async function fetchData() {
      const response = await fetch('https://example.com/data.json');
      const jsonData = await response.json();
      setData(jsonData);
    }

    fetchData();
  }, []);

  // データがまだ取得されていない場合は、ローディング画面を表示
  if (!data.length) {
    return <div>Loading...</div>;
  }

  // データをレンダリング
  return (
    <div>
      {data.map((item) => (
        <p key={item.id}>{item.name}</p>
      ))}
    </div>
  );
};

このコードでは、useEffect フックを使用して非同期でデータを取得しています。データが取得される前に MyComponent がレンダリングされると、data はまだ空の配列になります。

この場合、data.map メソッドは空の配列をループするため、何もレンダリングされません。しかし、Reactは空の配列を子要素としてレンダリングしようとし、エラーが発生します。

この問題を解決するには、以下の2つの方法があります。

条件付きレンダリングを使用する

data が取得されるまで、何もレンダリングしないように条件付きレンダリングを使用することができます。

// 条件付きレンダリングを使用する
const MyComponent = () => {
  const [data, setData] = useState([]);

  useEffect(() => {
    async function fetchData() {
      const response = await fetch('https://example.com/data.json');
      const jsonData = await response.json();
      setData(jsonData);
    }

    fetchData();
  }, []);

  // データがまだ取得されていない場合は、何もレンダリングしない
  if (!data.length) {
    return null;
  }

  // データをレンダリング
  return (
    <div>
      {data.map((item) => (
        <p key={item.id}>{item.name}</p>
      ))}
    </div>
  );
};

useState フックの初期値を設定することで、data が空の配列にならないようにすることができます。

// useState フックの初期値を設定する
const MyComponent = () => {
  const [data, setData] = useState([]);

  useEffect(() => {
    async function fetchData() {
      const response = await fetch('https://example.com/data.json');
      const jsonData = await response.json();
      setData(jsonData);
    }

    fetchData();
  }, []);

  // データをレンダリング
  return (
    <div>
      {data.map((item) => (
        <p key={item.id}>{item.name}</p>
      ))}
    </div>
  );
};

これらの方法のいずれかを使用することで、Objects are not valid as a React child (found: [object Promise]) エラーを解決することができます。




その他の解決方法

非同期処理をラッパーコンポーネントにカプセル化することで、エラーが発生する可能性を減らすことができます。

// 非同期処理のラッパーコンポーネント
const LoadingComponent = () => (
  <div>Loading...</div>
);

const DataComponent = ({ data }) => (
  <div>
    {data.map((item) => (
      <p key={item.id}>{item.name}</p>
    ))}
  </div>
);

const MyComponent = () => {
  const [data, setData] = useState([]);

  useEffect(() => {
    async function fetchData() {
      const response = await fetch('https://example.com/data.json');
      const jsonData = await response.json();
      setData(jsonData);
    }

    fetchData();
  }, []);

  return (
    <div>
      {data.length ? <DataComponent data={data} /> : <LoadingComponent />}
    </div>
  );
};

useReducer フックを使用することで、状態管理をより複雑な方法で処理することができます。

// useReducer フックを使用する
const initialState = {
  data: [],
  loading: true,
};

const reducer = (state, action) => {
  switch (action.type) {
    case 'FETCH_DATA_SUCCESS':
      return {
        data: action.payload,
        loading: false,
      };
    default:
      return state;
  }
};

const MyComponent = () => {
  const [state, dispatch] = useReducer(reducer, initialState);

  useEffect(() => {
    async function fetchData() {
      const response = await fetch('https://example.com/data.json');
      const jsonData = await response.json();
      dispatch({ type: 'FETCH_DATA_SUCCESS', payload: jsonData });
    }

    fetchData();
  }, []);

  return (
    <div>
      {state.loading ? <LoadingComponent /> : (
        <DataComponent data={state.data} />
      )}
    </div>
  );
};

サスペンスを利用する

React 18では、サスペンス機能が導入されました。この機能を使用することで、非同期処理が完了するまでコンポーネントのレンダリングをブロックすることができます。

// サスペンスを利用する
const MyComponent = () => {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    async function fetchData() {
      const response = await fetch('https://example.com/data.json');
      const jsonData = await response.json();
      setData(jsonData);
    }

    fetchData();
  }, []);

  if (!data) {
    return <div>Loading...</div>;
  }

  return (
    <div>
      {data.map((item) => (
        <p key={item.id}>{item.name}</p>
      ))}
    </div>
  );
};

これらの方法は、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。状況に合わせて最適な方法を選択してください。


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