Angular 5でルート遷移ごとにスクロールトップへ移動する

2024-10-03

Angular 5において、ルート遷移のたびにページトップへスクロールする機能を実装する方法について、JavaScriptAngularTypeScriptの観点から解説します。

app.component.tsファイルの修正

まず、app.component.tsファイルに、ルート遷移を監視するためのメソッドを追加します。

import { Component, OnInit, HostListener } from '@angular/core';
import { Router } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.comp   onent.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
  constructor(priva   te router: Router) {}

  ngOnInit() {
    this.router.events.subscribe(() => {
         window.scrollTo(0, 0);
    });
  }
}

コードの説明

  • router.events購読
    router.eventsオブザーバブルを購読し、ルート遷移が発生するたびにwindow.scrollTo(0, 0)を実行してページトップへスクロールします。
  • ngOnInitライフサイクルフック
    コンポーネントが初期化されたときに、ルート遷移イベントを購読します。
  • Routerインジェクション
    Routerサービスをコンストラクタでインジェクションします。

動作確認

このコードをAngularアプリケーションに実装し、ブラウザでアプリケーションを実行すると、ルート遷移ごとにページトップへ自動的にスクロールされるようになります。

注意

  • 複雑なページレイアウトやパフォーマンス上の問題が発生する場合は、スクロールアニメーションやスクロールイベントの最適化が必要になることがあります。
  • この方法では、すべてのルート遷移でページトップへスクロールされます。特定のルートでのみスクロールしたい場合は、条件分岐を使用するなど、より細かい制御が必要となります。



import { Component, OnInit, HostListener } from '@angular/core';
import { Router } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.comp   onent.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
  constructor(priva   te router: Router) {}

  ngOnInit() {
    this.router.events.subscribe(() => {
         window.scrollTo(0, 0);
    });
  }
}



RouterOutletディレクティブの利用

Angularの組み込みディレクティブであるRouterOutletを利用することで、ルート遷移時にスクロールトップへ移動させることができます。

<router-outlet (activate)="scrollToTop()"></router-outlet>
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComp   onent {
  scrollToTop() {
    window.scrollT   o(0, 0);
  }
}

Router.eventsのフィルタリング

Router.eventsオブザーバブルを購読し、特定のイベント(例えば、NavigationEnd)のみをフィルタリングすることで、特定のルート遷移時にのみスクロールトップを行うことができます。

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { Router, NavigationEnd } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.com   ponent.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {
  constructor(priva   te router: Router) {}

  ngOnInit() {
    this.router.events.subscribe((event) => {
      if (event instanceof NavigationEnd) {
        window.scrollTo(0, 0);
      }
    });
  }
}

HostListenerデコレータの使用

HostListenerデコレータを使用して、ブラウザのスクロールイベントを監視し、ページトップへスクロールさせることができます。

import { Component, OnInit, HostListener } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component   .css']
})
export class AppComp   onent implements OnInit {
  @HostListener('window:scroll', ['$event'])
  onScroll(event: any) {
    if (window.scrollY === 0) {
      // ページトップに到達した場合の処理
    }
  }
}

カスタムサービスの利用

ルート遷移の管理やスクロール操作をカプセル化するために、カスタムサービスを作成することができます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { Router, NavigationEnd } from '@angular/router';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export cl   ass ScrollService {
  constructor(private router: Router) {}

  scrollToTop() {
    window.scrollTo(0, 0);
  }

     subscribeToNavigationEnd() {
    this.router.events.subscribe((event) => {
      if (event instanceof NavigationEnd) {
        this.scrollToTop();
      }
    });
  }
}

ライブラリの利用

Angularのエコシステムには、スクロール関連の機能を提供するライブラリが存在します。これらのライブラリを利用することで、より柔軟なスクロール制御を実現することができます。

選択基準

  • パフォーマンス
    頻繁なスクロール操作や複雑なページレイアウトの場合は、ライブラリや最適化が必要になることがあります。
  • 特異性
    特定のルート遷移のみを対象とする場合は、フィルタリングやカスタムサービスが適しています。
  • シンプルさ
    RouterOutletRouter.eventsの利用は比較的シンプルです。
 
javascript angular typescript



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