jQueryでAjax完了を待つ:done()メソッド、asyncオプション、Deferredオブジェクト
jQueryでAjax呼び出しの完了を待ってから処理を実行する方法
jQueryで非同期通信を行うAjax処理において、処理を続行する前に、必ずAjax呼び出しが完了していることを確認する必要がある場合があります。これは、Ajaxの結果を基にDOM操作やその他の処理を行う必要がある場合などに重要です。
jQueryでAjax呼び出しの完了を待ってから処理を実行するには、主に以下の2つの方法があります。
done()
メソッドは、Ajaxリクエストが成功した際に実行されるコールバック関数を定義します。このコールバック関数内で、Ajaxの結果を処理するコードを記述することで、Ajax完了後に処理が実行されます。
$.ajax({
url: '/data.json',
success: function(data) {
// Ajax処理が成功した際の処理
console.log(data);
}
});
async オプションを false に設定する
jQueryのAjaxリクエストには、async
オプションが存在します。このオプションを false
に設定することで、Ajaxリクエストが完了するまで処理をブロックすることができます。
$.ajax({
url: '/data.json',
async: false,
success: function(data) {
// Ajax処理が成功した際の処理
console.log(data);
}
});
注意点
async
オプションをfalse
に設定すると、ブラウザのメインスレッドがブロックされるため、他の処理が実行できなくなる可能性があります。そのため、このオプションは、短時間のAjaxリクエストでのみ使用することが推奨されます。- 複数のAjaxリクエストを順番に実行する必要がある場合は、
Promise
やasync
/await
を使用する方が適切な場合があります。
これらの方法を理解することで、jQueryにおけるAjax処理と非同期処理の制御をより効果的に行うことができるようになります。
以下に、jQueryでAjax呼び出しの完了を待ってから処理を実行するサンプルコードを示します。
done() メソッドを使用する
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery Ajax Example</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
</head>
<body>
<button id="btnLoad">データを読み込む</button>
<div id="data"></div>
<script>
$(document).ready(function() {
$('#btnLoad').click(function() {
$.ajax({
url: '/data.json',
success: function(data) {
// Ajax処理が成功した際の処理
var html = '';
for (var i = 0; i < data.length; i++) {
html += '<p>' + data[i].name + ': ' + data[i].value + '</p>';
}
$('#data').html(html);
}
});
});
});
</script>
</body>
</html>
このコードでは、ボタンをクリックすると、/data.json
に対するAjaxリクエストが送信されます。リクエストが成功すると、done()
メソッド内の処理が実行され、JSONデータが解析されてHTMLに変換されて、#data
要素に表示されます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>jQuery Ajax Example</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
</head>
<body>
<button id="btnLoad">データを読み込む</button>
<div id="data"></div>
<script>
$(document).ready(function() {
$('#btnLoad').click(function() {
$.ajax({
url: '/data.json',
async: false,
success: function(data) {
// Ajax処理が成功した際の処理
var html = '';
for (var i = 0; i < data.length; i++) {
html += '<p>' + data[i].name + ': ' + data[i].value + '</p>';
}
$('#data').html(html);
}
});
});
});
</script>
</body>
</html>
このコードは、上記のコードとほぼ同じですが、async
オプションを false
に設定しています。これにより、Ajaxリクエストが完了するまで処理がブロックされます。
これらのサンプルコードを参考に、自分のニーズに合った方法でjQueryでAjax処理と非同期処理を制御してください。
jQueryでAjax呼び出しの完了を待ってから処理を実行するその他の方法
前述の2つの方法に加えて、jQueryでAjax呼び出しの完了を待ってから処理を実行する方法はいくつかあります。以下に、いくつかの例を紹介します。
Deferred オブジェクトを使用する
jQueryには、非同期処理を管理するための Deferred
オブジェクトという機能が用意されています。Deferred
オブジェクトを使用することで、Ajaxリクエストの完了を待機する処理をより柔軟に記述することができます。
var deferred = $.ajax({
url: '/data.json'
});
deferred.done(function(data) {
// Ajax処理が成功した際の処理
console.log(data);
});
deferred.fail(function(error) {
// Ajax処理が失敗した際の処理
console.error(error);
});
jQueryのPromise APIを使用する
jQuery 1.8以降では、Promise APIに対応しています。Promise APIを使用することで、より現代的なコードで非同期処理を扱うことができます。
$.ajax({
url: '/data.json'
})
.then(function(data) {
// Ajax処理が成功した際の処理
console.log(data);
})
.catch(function(error) {
// Ajax処理が失敗した際の処理
console.error(error);
});
非同期関数を使用する
JavaScriptの非同期関数を使用することで、Ajax処理と非同期処理をより簡潔に記述することができます。
async function loadData() {
const response = await $.ajax({
url: '/data.json'
});
const data = await response.json();
console.log(data);
}
loadData();
サードライバーライブラリを使用する
Ajax処理をより簡単に扱うためのサードライバーライブラリもいくつか存在します。代表的なライブラリとしては、以下のようなものがあります。
これらのライブラリを使用することで、より複雑な非同期処理を簡単に記述することができます。
これらの方法はそれぞれ異なる利点と欠点があります。状況に合わせて適切な方法を選択してください。
jquery ajax