JavaScriptで画像をBase64文字列に変換する方法

2024-08-23

Base64は、バイナリデータをテキスト形式に変換するエンコーディング方式です。画像ファイルもバイナリデータなので、Base64に変換することで、テキスト形式で扱えるようになります。

基本的な手順

  1. 画像ファイルを取得する

    • FileReaderオブジェクトを使用します。
    • FileReader.readAsDataURL()メソッドで、画像ファイルをデータURLに変換します。
  2. データURLからBase64文字列を抽出する

    • データURLは、data:image/jpeg;base64,のような形式になっています。
    • data:以降の部分がBase64文字列です。

コード例

function imageToBase64(file) {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    const reader = new FileReader();

    reader.onload = (event) => {
      const base64String = event.target.result   .replace(/^data:image\/(png|jpeg|jpg);base64,/, '');
      resolve(base64String);
    };

    reader.onerror = (error) => {
      reject(error);
    };

    reader.readAsDataURL(file);
  });
}

const imageFile = document.getElementById('imageInput').files[0];
imageToBase64(imageFile).then((base64String) => {
  console.log(base64String);
  // Base64文字列を必要に応じて使用
}).catch((error) => {
  console.error(error);
});

重要なポイント

  • replace()メソッドを使用して、データURLの先頭部分 (data:image/jpeg;base64,) を削除することで、純粋なBase64文字列を取得しています。
  • FileReaderオブジェクトは非同期処理なので、Promiseasync/awaitを使用して結果を処理する必要があります。

応用例

  • Base64文字列をHTMLの<img>タグのsrc属性に設定することで、直接画像を表示することができます。
  • 画像をサーバーに送信する際、Base64文字列を使用すると、バイナリデータとして扱う必要がなくなります。



コード例の説明

imageToBase64関数

function imageToBase64(file) {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    const reader = new FileReader();

    reader.onload = (event) => {
      const base64String = event.target.result   .replace(/^data:image\/(png|jpeg|jpg);base64,/, '');
      resolve(base64String);
    };

    reader.onerror = (error) => {
      reject(error);
    };

    reader.readAsDataURL(file);
  });
}
  • reject()関数
    Promiseを拒否し、エラーを返します。
  • onerrorイベントハンドラー
    ファイルの読み込みにエラーが発生したときに実行されます。
  • resolve()関数
    Promiseを解決し、Base64文字列を返します。
  • replace()メソッド
    データURLの先頭部分を削除して、純粋なBase64文字列を取得します。
  • event.target.result
    読み込まれたデータURLを取得します。
  • FileReaderオブジェクト
    ファイルを読み込むためのオブジェクトです。
  • Promise
    非同期処理を扱うためのオブジェクトです。
  • imageToBase64関数
    画像ファイルを受け取り、Base64文字列に変換して返します。

画像ファイルの取得と変換

const imageFile = document.getElementById('imageInput').files[0];
imageToBase64(imageFile).then((base64String) => {
  console.log(base64String);
  // Base64文字列を必要に応じて使用
}).catch((error) => {
  console.error(error);
});
  • .catch()メソッド
    Promiseが拒否された場合に実行されるコールバック関数です。
  • document.getElementById('imageInput').files[0]
    HTMLの<input type="file">要素から選択された最初の画像ファイルを取得します。

このコードでは、ユーザーが選択した画像ファイルを読み込み、imageToBase64関数を使用してBase64文字列に変換しています。その後、変換されたBase64文字列をコンソールに表示しています。




Canvas APIを利用する

  • canvas要素のtoDataURL()メソッドを使用して、画像をBase64文字列に変換します。
  • canvas要素を作成し、画像をその要素に描画します。
function imageToBase64Canvas(file) {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    const img = new Image();
    img.onload = () => {
      const canvas = document.createElement('canvas');
      canvas.width = img.width;
      canvas.height = img.height;
      const ctx = ca   nvas.getContext('2d');
      ctx.drawImage(img, 0, 0);
      resolve(canvas.toDataURL());
    };
    i   mg.onerror = reject;
    img.src = URL.createObjectURL(file);
  });
}

Blob APIを利用する

  • BlobオブジェクトのarrayBuffer()メソッドでバイナリデータを取得し、btoa()関数でBase64文字列に変換します。
  • FileReaderオブジェクトを使用して、画像ファイルをBlobオブジェクトに変換します。
function imageToBase64Blob(file) {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    const reader = new FileReader();
    reader.onload = () => {
      const blob = new Blob([reader.result]);
      blob.arrayBuffer().then((buffer) => {
        resolve(btoa(String.fromCharCode.apply(null, new Uint8Array(buffer))));
      }).catch(reject);
    };
    reader.onerror = reject;
    reader.readAsArrayBuffer(file);
  });
}

外部ライブラリーを利用する

  • image-to-base64などのライブラリーを使用すると、より簡潔なコードで画像をBase64文字列に変換できます。
import imageToBase64 from 'image-to-base64';

function imageToBase64Library(file) {
  return imageToBase64(file);
}

これらの代替方法の選択は、プロジェクトの要件やパフォーマンスの考慮事項に基づいて決定してください。

  • 外部ライブラリー
    簡潔なコードで画像をBase64文字列に変換したい場合に適しています。
  • Blob API
    より直接的なバイナリ操作が必要な場合に適しています。
  • Canvas API
    画像の処理や編集が頻繁に行われる場合に適しています。

javascript base64



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