ContextとRedux、どちらを選ぶ?

2024-10-26

React Context APIとReduxは、Reactアプリケーションの状態管理に用いられるツールですが、それぞれ適した場面が異なります。

React Context API

  • Reduxのような複雑なアーキテクチャが必要ない場合
  • コンポーネントツリー内の特定の部分に状態を共有する場合
  • シンプルで軽量な状態管理

React Redux

  • タイムトラベルデバッグや予測可能なステートアップデートなどの機能が必要な場合
  • 複数のコンポーネント間で状態を共有し、更新する場合
  • 複雑なアプリケーションでグローバルな状態管理が必要な場合

使い分けのポイント

  • パフォーマンス
    • Context API
      コンポーネントツリー全体を再レンダリングする可能性があります。
    • Redux
      Selective Renderingにより、必要なコンポーネントのみを再レンダリングできます。
  • 状態の更新
    • シンプルな更新
      Context APIは、直接的な状態の更新に適しています。
    • 複雑なロジックや副作用
      Reduxは、ミドルウェアやアクションクリエイターを用いて複雑な状態の更新や非同期処理を管理できます。
  • 状態の範囲
    • 局所的な状態
      Context APIは、特定のコンポーネントツリー内でのみ必要な状態に適しています。
    • グローバルな状態
      Reduxは、アプリケーション全体で共有される状態の管理に適しています。
  • 大規模なアプリケーションや複雑な状態管理
    Redux
  • 小規模なアプリケーションや単純な状態管理
    Context API



// Contextの作成
import React, { createContext, useContext, useState } from 'react';

const ThemeContext = createContext();

// ThemeProvider
function ThemeProvider({ children }) {
  const [theme, setTheme] = useState('light');

  return (
    <ThemeContext.Provider value={{ theme, setTheme }}>
      {children}
    </ThemeContext.Pro   vider>
  );
}

// ThemeConsumer
function ThemeConsumer() {
  const { theme, setTheme } = useContext(ThemeContext);

  return (
    <div>
      <button onClick={() => setTheme(theme === 'light' ? 'dark' : 'light')}>
        Toggle Theme
      </butt   on>
      <p>Current theme: {theme}</p>
    </div>
  );
}

Reduxは、グローバルな状態管理や複雑なアプリケーションに適しています。

// Reduxストアの作成
import { createStore } from 'redux';

const initialState = {
  count: 0,
};

const reducer = (state = initialState, action) => {
  switch (action.type) {
    case 'INCREM   ENT':
      return { count: state.count + 1 };
    case 'DECREMENT':
      return { count: state.count - 1 };
    default:
      return st   ate;
  }
};

const store = createStore(reducer);

// Redux Provider
import { Provider } from 'react-redux';

function App() {
  return (
    <Provider store={store}>
      <Counter />
    </Provider>
  );
}

// Counterコンポーネント
import { useSelector, useDispatch } from 'react-redux';

function Counter() {
  const count = useSelector(state => state.count);
  const dispatch = useDi   spatch();

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={() => dispatch({ type: 'INCREMENT' })}>+</button>
      <button onClick={() => dispatch({ type: 'DECREMENT' })}>-</button>
    </d   iv>
  );
}

ContextとRedux、どちらを選ぶ?

  • 複雑な状態管理、グローバルな状態共有
    Redux
  • シンプルな状態管理
    Context API

Context APIの利点

  • 直接的な状態の更新
  • シンプルで軽量

Reduxの利点

  • グローバルな状態管理
  • ミドルウェアによる非同期処理
  • タイムトラベルデバッグ
  • 予測可能な状態の更新



React ContextとReduxは、Reactアプリケーションの状態管理の強力なツールですが、状況によっては他の手法も検討できます。

useStateとuseReducer

  • シンプルで局所的な状態管理
    • useStateは、コンポーネント内の状態を管理する基本的なフックです。
    • useReducerは、より複雑な状態の更新ロジックが必要な場合に使用します。

Zustand

  • 軽量な状態管理ライブラリ
    • Reduxよりもシンプルで、Context APIよりも強力な機能を提供します。
    • 独自のストアを作成し、コンポーネントからアクセスできます。

Recoil

  • 原子的な状態管理
    • React Context APIの拡張版で、原子的な状態の更新と共有を可能にします。
    • 複雑な状態の管理に適しています。

MobX

  • シンプルなリアクティブ状態管理
    • オブジェクト指向のスタイルで状態を管理できます。
    • 自動的に更新されるビューを提供します。

選択のポイント

  • オブジェクト指向のリアクティブ状態管理
    MobX
  • 複雑な状態管理と原子的な更新
    Recoil
  • 軽量なグローバル状態管理
    Zustand
  • シンプルで局所的な状態
    useStateuseReducer

React ContextとReduxは強力なツールですが、プロジェクトの規模や複雑さに応じて、他の手法も検討できます。適切な手法を選択することで、効率的で保守可能なReactアプリケーションを構築できます。

注意

  • 適切な手法を選択することで、パフォーマンスと開発効率を向上させることができます。
  • これらの手法は、プロジェクトの要件や開発者の好みによって選択されます。

javascript reactjs redux



テキストエリア自動サイズ調整 (Prototype.js)

Prototype. js を使用してテキストエリアのサイズを自動調整する方法について説明します。Prototype. js を読み込みます。window. onload イベントを使用して、ページの読み込み後にスクリプトを実行します。$('myTextarea') でテキストエリアの要素を取得します。...


JavaScript数値検証 IsNumeric() 解説

JavaScriptでは、入力された値が数値であるかどうかを検証する際に、isNaN()関数やNumber. isInteger()関数などを利用することが一般的です。しかし、これらの関数では小数点を含む数値を適切に検出できない場合があります。そこで、小数点を含む数値も正しく検証するために、IsNumeric()関数を実装することが有効です。...


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。...


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所...


JavaScriptオブジェクトプロパティの未定義検出方法

JavaScriptでは、オブジェクトのプロパティが定義されていない場合、そのプロパティへのアクセスはundefinedを返します。この現象を検出して適切な処理を行うことが重要です。最も単純な方法は、プロパティの値を直接undefinedと比較することです。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript、HTML、CSSでWebフォントを検出する方法

CSS font-family プロパティを使用するCSS font-family プロパティは、要素に適用されるフォントファミリーを指定するために使用されます。このプロパティを使用して、Webページで使用されているフォントのリストを取得できます。


ポップアップブロック検知とJavaScript

ポップアップブロックを検知する目的ポップアップブロックはユーザーのプライバシーやセキュリティを保護するためにブラウザに組み込まれている機能です。そのため、ポップアップブロックが有効になっている場合、ポップアップを表示することができません。この状況を検知し、適切な対策を講じるために、JavaScriptを使用することができます。


HTML要素の背景色をJavaScriptでCSSプロパティを使用して設定する方法

JavaScriptを使用すると、CSSプロパティを動的に変更して、HTML要素の背景色を制御できます。この方法により、ユーザーの入力やページの状況に応じて、背景色をカスタマイズすることができます。HTML要素の参照を取得HTML要素の参照を取得


JavaScript オブジェクトの長さについて

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティとメソッドを持つデータ構造です。プロパティはデータの値を保持し、メソッドはオブジェクトに対して実行できる関数です。JavaScriptの標準的なオブジェクトには、一般的に「長さ」という概念はありません。これは、配列のようなインデックスベースのデータ構造ではないためです。


JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。