Draft.jsとSlate:ReactにおけるcontentEditableエディタライブラリ
ReactにおけるcontentEditableコンポーネントと子要素に関する警告について
警告の理由
回避策
// 非推奨の方法:Reactで管理された子要素を持つcontentEditableコンポーネント
const BadEditable = () => {
const [text, setText] = useState('初期テキスト');
return (
<div contentEditable>
{text}
</div>
);
};
// 推奨される方法:子要素に直接contentEditable属性を設定する
const GoodEditable = () => {
const [text, setText] = useState('初期テキスト');
return (
<div>
<span contentEditable value={text} onChange={(e) => setText(e.target.value)} />
</div>
);
};
上記のコード例は、contentEditable
コンポーネントの2つの異なる実装を示しています。
BadEditableコンポーネントでは、contentEditable
属性を直接親コンポーネントに設定し、子要素としてtext
プロパティでレンダリングされたテキストを含みます。これは非推奨の方法であり、ReactとDOMの状態が不整合になる可能性があります。
GoodEditableコンポーネントでは、contentEditable
属性を直接子要素のspan
要素に設定します。これにより、Reactによる子要素の管理が回避され、潜在的な問題を防ぎます。
onChange
イベントハンドラーを使用して、ユーザーによる編集を検出し、text
状態を更新しています。useState
フックを使用して、contentEditable
コンポーネントの状態(テキスト内容)を管理しています。
useRef
やuseState
などのカスタムフックを使用して、contentEditable
コンポーネントの状態をより細かく制御できます。例えば、以下のコードは、useRef
フックを使用して、編集対象となる要素への参照を取得する方法を示しています。
const Editable = () => {
const textRef = useRef(null);
const [text, setText] = useState('初期テキスト');
const handleBlur = () => {
setText(textRef.current.textContent);
};
return (
<div contentEditable onBlur={handleBlur}>
<span ref={textRef}>{text}</span>
</div>
);
};
この例では、onBlur
イベントハンドラーを使用して、contentEditable
要素がフォーカスを失ったときに、text
状態を更新しています。また、useRef
フックを使用して、編集対象となるspan
要素への参照を取得し、そのtextContent
プロパティを使用してテキスト内容を取得しています。
ライブラリを使用する
Draft.jsは、Facebookによって開発されたオープンソースのライブラリであり、複雑なテキストエディタを作成するための機能を提供します。
Slateは、WYSIWYGエディタを作成するためのReactライブラリです。Draft.jsよりも軽量で、使いやすくなっています。
contenteditable 属性と dangerouslySetInnerHTML を組み合わせる
dangerouslySetInnerHTML属性を使用して、contentEditable
要素のHTMLコンテンツを直接設定する方法もあります。ただし、この方法はセキュリティ上のリスクが伴うため、注意して使用する必要があります。
const Editable = () => {
const [text, setText] = useState('初期テキスト');
const handleChange = (event) => {
setText(event.target.innerHTML);
};
return (
<div dangerouslySetInnerHTML={{ __html: text }} onChange={handleChange} contentEditable />
);
};
この例では、dangerouslySetInnerHTML
属性を使用して、text
状態の内容をcontentEditable
要素のHTMLコンテンツとして設定しています。また、onChange
イベントハンドラーを使用して、ユーザーによる編集を検出し、text
状態を更新しています。
注意事項
- 上記で紹介した方法は、それぞれ一長一短があります。状況に応じて適切な方法を選択してください。
dangerouslySetInnerHTML
属性を使用する場合は、クロスサイトスクリプティング(XSS)などのセキュリティ上のリスクに注意する必要があります。ユーザー入力のサニタイズを行うなどの対策が必要です。
javascript reactjs