JavaScriptの「!!」演算子解説

2024-08-27

JavaScriptの「!! (not not)」演算子について

「!! (not not)」演算子は、JavaScriptにおいて、任意の値を真偽値 (true または false) に変換する演算子です。

動作原理

  1. 二度目の「!」
    一度目の「!」で得られた否定値に対して、二度目の「!」が適用されます。これは、再び否定を行うため、結果として元の値の真偽値が得られます。

具体的な例

let value1 = true;
let value2 = 0;
let value3 = "hello";
let value4 = null;

console.log(!!value1); // true
console.log(!!value2); // false
console.log(!!value3); // true
console.log(!!value4); // false

使用目的

「!! (not not)」演算子は、主に以下のような場合に使用されます。

  • 簡潔な真偽値チェック
    値が null、undefined、0、空文字列、NaN のいずれかであるかを簡単にチェックする際に使用できます。
  • 任意の値を真偽値に変換する
    特定の条件を判定するために、任意の値を真偽値に変換する必要がある場合に利用します。



コード例 1: 基本的な使用法

let value = 10;
let isTruthy = !!value;

console.log(isTruthy); // true
  • isTruthy に真偽値を格納し、コンソールに出力します。
  • !!value を使用して、value の真偽値を取得します。
  • value に数値 10 を代入します。

コード例 2: 異なるデータ型の真偽値変換

let str = "Hello";
let bool = false;
let obj = {};
let nullValue = null;

console.log(!!str);   // true
console.log(!!bool);  // false
console.log(!!obj);   // true
console.log(!!nullValue); // false
  • 各値の真偽値がコンソールに出力されます。
  • さまざまなデータ型の値に対して、!! 演算子を適用します。

コード例 3: 条件文での使用

let age = 25;

if (!!age) {
  console.log("年齢は有効です");
} else {
  console.log("年齢は無効です");
}
  • 有効な場合、条件文が実行され、メッセージが出力されます。
  • age の値が有効かどうかを判定するために、!! 演算子を使用します。

コード例 4: 値の有無チェック

let name = "John";

if (!!name) {
  console.log("名前は存在します");
} else {
  console.log("名前は存在しません");
}



論理演算子「||」と「&&」

  • 「&&」演算子
    左側のオペランドが偽 (falsy) の場合、左側のオペランドを返します。そうでなければ、右側のオペランドを返します。
let value = 10;

// !!value と同じ結果
let isTruthy1 = value || false;
let isTruthy2 = value && true;

console.log(isTruthy1); // true
console.log(isTruthy2); // true

三項演算子

let value = 0;

// !!value と同じ結果
let isTruthy = value ? true : false;

console.log(isTruthy); // false

Boolean関数

let value = "hello";

// !!value と同じ結果
let isTruthy = Boolean(value);

console.log(isTruthy); // true

比較演算子

let value = null;

// !!value と同じ結果
let isTruthy = value != null;

console.log(isTruthy); // false

これらの代替方法は、状況に応じて使い分けると便利です。例えば、条件文の中で簡潔に真偽値をチェックしたい場合は、「||」や「&&」演算子が適しています。一方、より明示的な真偽値変換が必要な場合は、Boolean関数や比較演算子を使用することができます。


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