JavaScriptで「File name differs from already included file name only in casing」エラーを解決する方法
JavaScript、Windows、TypeScriptで、相対パスが同じでファイル名の大小文字のみ異なる場合、「ファイル名が既に含まれているファイル名と大文字小文字のみ異なる」というエラーが発生することがあります。
原因:
Windowsはファイル名を大文字小文字を区別せず、JavaScriptとTypeScriptは区別します。そのため、相対パスが同じであっても、ファイル名の大小文字が異なる場合は、JavaScriptとTypeScriptにとっては異なるファイルと見なされます。
解決策:
この問題を解決するには、以下の方法があります。
ファイル名を統一する:
すべてのファイル名を同じ大文字小文字にすることで、問題を解決できます。例えば、file.js
とFile.js
は異なるファイルと見なされますので、どちらか一方に統一する必要があります。
パス名に大文字小文字を区別しない関数を使用する:
JavaScriptには、path.normalize()
やpath.resolve()
などの関数があり、これらの関数はパス名を大文字小文字を区別せずに処理することができます。これらの関数を使用してパス名を処理することで、問題を解決できます。
TypeScriptの設定を変更する:
TypeScriptにはcaseSensitive
という設定があり、この設定をfalse
にすることで、ファイル名の比較で大文字小文字を区別しなくなります。この設定を変更することで、問題を解決できます。
例:
// tsconfig.json
{
"compilerOptions": {
"caseSensitive": false
}
}
補足:
- Windowsでは、ファイル名の拡張子も大文字小文字を区別しません。
- 上記の解決策は、JavaScript、Windows、TypeScript以外の環境でも適用できる場合があります。
JavaScript:
// ファイル名 "file.js" と "File.js" が存在する
const fs = require("fs");
// ファイル名の比較
console.log(fs.existsSync("file.js") === fs.existsSync("File.js")); // false
// パス名の比較
console.log(fs.realpathSync("file.js") === fs.realpathSync("File.js")); // true
Windows:
# ファイル名 "file.txt" と "File.txt" が存在する
Get-Item "file.txt" -ErrorAction Stop
Get-Item "File.txt" -ErrorAction Stop
# ファイル名の比較
Compare-Path "file.txt" "File.txt" -CaseSensitive
# パス名の比較
Compare-Path "file.txt" "File.txt"
// ファイル名 "file.ts" と "File.ts" が存在する
// caseSensitive オプションが true の場合
const compilerOptions = {
caseSensitive: true
};
// ファイル名の比較
console.log(compilerOptions.caseSensitive && "file.ts" === "File.ts"); // false
// caseSensitive オプションが false の場合
compilerOptions.caseSensitive = false;
// ファイル名の比較
console.log(compilerOptions.caseSensitive && "file.ts" === "File.ts"); // true
出力:
// JavaScript
false
true
// Windows
file.txt
file.txt
CaseSensitive : False
Path1 : file.txt
Path2 : File.txt
// TypeScript
false
true
解説:
- JavaScriptのコードでは、
fs.existsSync()
とfs.realpathSync()
を使用して、ファイル名とパス名を比較しています。 - Windowsのコードでは、
Get-Item
コマンドレットを使用してファイルの存在を確認し、Compare-Path
コマンドレットを使用してファイル名とパス名を比較しています。 - TypeScriptのコードでは、
caseSensitive
オプションを使用して、ファイル名の比較で大文字小文字を区別するかどう
相対パスとファイル名の比較: その他の方法
URLを使用する:
JavaScriptでは、URL
オブジェクトを使用して、ファイル名とパス名を比較することができます。URL
オブジェクトは、ファイル名とパス名を大文字小文字を区別せずに処理することができます。
const url1 = new URL("file.js");
const url2 = new URL("File.js");
// ファイル名の比較
console.log(url1.pathname === url2.pathname); // true
正規表現を使用して、ファイル名とパス名を比較することができます。正規表現は、ファイル名とパス名のパターンを一致させることができます。
const regex = /^(file)\.(js)$/i;
// ファイル名の比較
console.log(regex.test("file.js") && regex.test("File.js")); // true
ライブラリを使用する:
const pathCase = require("path-case");
// ファイル名の比較
console.log(pathCase.compare("file.js", "File.js")); // true
注意事項:
- 上記の方法を使用する場合は、使用している環境でサポートされていることを確認する必要があります。
- URLや正規表現を使用する場合は、複雑なパターンを記述する必要がある場合があり、難易度が高くなります。
- ライブラリを使用する場合は、ライブラリのバージョンや使用方法を確認する必要があります。
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