クラスベースコンポーネントで参照を自在に操る！ React.forwardRef の使い方
React.forwardRef は、クラスベースコンポーネントに参照を転送するための React API です。これは、コンポーネントのインスタンスにアクセスする必要がある場合や、コンポーネントの動作を制御する必要がある場合に役立ちます。
使い方
React.forwardRef を使用するには、次の手順に従います。
forwardRef関数をインポートします。- クラスベースコンポーネントを定義します。
refプロパティを使用してコンポーネントインスタンスにアクセスします。
例
import React, { forwardRef } from 'react';
const MyComponent = forwardRef((props, ref) => {
return (
<div ref={ref}>
<h1>My Component</h1>
<p>{props.children}</p>
</div>
);
});
const App = () => {
const myComponentRef = useRef(null);
return (
<div>
<MyComponent ref={myComponentRef}>
Hello, world!
</MyComponent>
<button onClick={() => myComponentRef.current.focus()}>Focus</button>
</div>
);
};
この例では、MyComponent コンポーネントに forwardRef 関数を渡しています。これにより、ref プロパティを使用してコンポーネントインスタンスにアクセスできるようになります。App コンポーネントでは、MyComponent コンポーネントに ref を設定し、focus() メソッドを呼び出すことでコンポーネントにフォーカスを設定できます。
利点
- コンポーネントのインスタンスにアクセスできる
- コンポーネントの動作を制御できる
- カスタムレンダリングロジックを実装できる
注意点
refプロパティは必須です。refプロパティは、関数または null である必要があります。refプロパティは、コンポーネント要素に渡す必要があります。
React.forwardRef を使用するサンプルコード
MyInput コンポーネント
このコンポーネントは、input 要素をラップし、ref プロパティを使用して値にアクセスできるようにするものです。
import React, { forwardRef } from 'react';
const MyInput = forwardRef((props, ref) => {
return (
<input type="text" ref={ref} {...props} />
);
});
export default MyInput;
App コンポーネント
このコンポーネントは、MyInput コンポーネントを使用して、入力値を取得してログ出力するものです。
import React, { useState } from 'react';
import MyInput from './MyInput';
const App = () => {
const [value, setValue] = useState('');
const inputRef = useRef(null);
const handleChange = (event) => {
setValue(event.target.value);
};
const handleFocus = () => {
inputRef.current.focus();
};
return (
<div>
<MyInput
ref={inputRef}
value={value}
onChange={handleChange}
/>
<button onClick={handleFocus}>Focus</button>
<p>Value: {value}</p>
</div>
);
};
export default App;
コードの説明
MyInputコンポーネントは、forwardRef関数を使用してクラスベースコンポーネントとして定義されています。refプロパティは、input要素に渡されます。Appコンポーネントは、useStateフックを使用して入力値を保持します。handleChange関数は、入力値が変更されたときに呼び出されます。handleFocus関数は、inputRefを使用してMyInputコンポーネントにフォーカスを設定します。
実行方法
このコードを実行するには、次の手順に従います。
- React と
react-domをインストールします。 App.jsとMyInput.jsという名前のファイルを作成します。- 上記のコードをそれぞれのファイルに貼り付けます。
npx create-react-app my-appコマンドを使用して新しい React アプリケーションを作成します。cd my-appコマンドでアプリケーションディレクトリに移動します。npm startコマンドを実行して開発サーバーを起動します。- ブラウザで
http://localhost:3000にアクセスします。
その他
このサンプルコードは、React.forwardRef の基本的な使用方法を示しています。この機能を使用して、より複雑なユースケースを実装することもできます。
詳細については、React の公式ドキュメント https://legacy.reactjs.org/docs/forwarding-refs.html を参照してください。
React.forwardRef の代替方法
useRef フックは、コンポーネント内でローカル変数を保持するために使用できます。これは、コンポーネントの内部状態にアクセスする必要がある場合に役立ちます。
import React, { useState, useRef } from 'react';
const MyComponent = () => {
const inputRef = useRef(null);
const [value, setValue] = useState('');
const handleChange = (event) => {
setValue(event.target.value);
};
const handleFocus = () => {
inputRef.current.focus();
};
return (
<div>
<input type="text" ref={inputRef} value={value} onChange={handleChange} />
<button onClick={handleFocus}>Focus</button>
<p>Value: {value}</p>
</div>
);
};
この例では、useRef フックを使用して inputRef という変数を保持しています。この変数は、input 要素への参照を保持するために使用されます。
コールバック関数は、子コンポーネントから親コンポーネントにデータを渡すために使用できます。これは、コンポーネント間の通信が必要な場合に役立ちます。
import React, { useState } from 'react';
const MyInput = (props) => {
const [value, setValue] = useState('');
const handleChange = (event) => {
setValue(event.target.value);
props.onChange(value);
};
return (
<input type="text" value={value} onChange={handleChange} />
);
};
const App = () => {
const [value, setValue] = useState('');
const handleChange = (newValue) => {
setValue(newValue);
};
return (
<div>
<MyInput onChange={handleChange} />
<p>Value: {value}</p>
</div>
);
};
この例では、MyInput コンポーネントは onChange というプロパティを受け取ります。このプロパティは、入力値が変更されたときに呼び出されるコールバック関数です。App コンポーネントは、MyInput コンポーネントに onChange プロパティを渡し、入力値が変更されたときに handleChange 関数を呼び出します。
カスタムフックは、コンポーネント間で共有できる状態とロジックをカプセル化するために使用できます。これは、同じロジックを複数のコンポーネントで使用する場合に役立ちます。
import React, { useState } from 'react';
const useInput = (initialValue) => {
const [value, setValue] = useState(initialValue);
const handleChange = (event) => {
setValue(event.target.value);
};
return {
value,
onChange: handleChange,
};
};
const MyComponent = () => {
const { value, onChange } = useInput('');
return (
<div>
<input type="text" value={value} onChange={onChange} />
<p>Value: {value}</p>
</div>
);
};
const App = () => {
return (
<div>
<MyComponent />
</div>
);
};
この例では、useInput というカスタムフックを作成しています。このフックは、入力値と handleChange 関数を返すオブジェクトを返します。MyComponent コンポーネントは、useInput フックを使用して入力値と handleChange 関数を取得します。
render props は、コンポーネントのレンダリングロジックを子コンポーネントに委譲するために使用できます。これは、コンポーネントの再利用性を高めたい場合に役立ちます。
import React from 'react';
const MyInput = (props) => {
return (
<div>
{props.render({ value, onChange })}
</div>
);
};
const App = () => {
return (
<div>
<MyInput
render
javascript reactjs
