React アプリケーションのパフォーマンスを爆速化! React Memo の使い方と注意点
React Memo を使用すべきでない場面
コンポーネントが頻繁に更新される場合
React Memo は、コンポーネントの入力が変更されていない場合にのみ再レンダリングを防止します。コンポーネントが頻繁に更新される場合、React Memo は実際にはパフォーマンスを向上させません。むしろ、コンポーネントの再レンダリングを不必要にチェックするオーバーヘッドが発生するため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
コンポーネントが単純な場合
React Memo は、複雑なコンポーネントでパフォーマンスを向上させるために役立ちますが、単純なコンポーネントでは必要ありません。単純なコンポーネントは、React Memo を使用してもパフォーマンスが大幅に向上する可能性が低いため、オーバーヘッドの価値がありません。
コンポーネントがプロパティに依存する場合
React Memo は、コンポーネントの入力が変更されていない場合にのみ再レンダリングを防止します。コンポーネントがプロパティに依存する場合、プロパティが変更されていなくても再レンダリングされる可能性があります。これは、React Memo がパフォーマンスを向上させるのに役立たないため、不要な再レンダリングにつながります。
コンポーネントが状態を保持する場合
コンポーネントが ref を使用する場合
- コンポーネントは ref を使用しますか?
- コンポーネントは状態を保持しますか?
- コンポーネントはプロパティに依存しますか?
- コンポーネントは単純ですか?
- コンポーネントは頻繁に更新されますか?
React Memo の代わりに、以下の方法を検討してください。
- 状態をローカル化
- コンポーネントを分割する
- shouldComponentUpdate メソッドを実装する
- PureComponent を使用する
例 1: 頻繁に更新されるコンポーネント
import React, { useState } from 'react';
const MyComponent = () => {
const [count, setCount] = useState(0);
useEffect(() => {
setInterval(() => setCount(count + 1), 1000);
}, []);
return (
<div>
カウント: {count}
</div>
);
};
export default React.memo(MyComponent);
このコンポーネントは、1 秒ごとに count
状態を更新します。React Memo を使用しても、コンポーネントは常に再レンダリングされるため、パフォーマンスの向上はありません。
例 2: シンプルなコンポーネント
import React from 'react';
const MyComponent = () => {
return (
<div>
こんにちは!
</div>
);
};
export default React.memo(MyComponent);
このコンポーネントは非常に単純で、再レンダリングしてもパフォーマンスに大きな影響を与えません。React Memo を使用しても、パフォーマンスの向上はほとんどありません。
例 3: プロパティに依存するコンポーネント
import React from 'react';
const MyComponent = ({ name }) => {
return (
<div>
こんにちは、{name} さん!
</div>
);
};
export default React.memo(MyComponent);
このコンポーネントは name
プロパティに依存します。name
プロパティが変更されると、コンポーネントは再レンダリングされます。React Memo を使用しても、コンポーネントは常に再レンダリングされるため、パフォーマンスの向上はありません。
例 4: 状態を保持するコンポーネント
import React, { useState } from 'react';
const MyComponent = () => {
const [count, setCount] = useState(0);
return (
<div>
カウント: {count}
<button onClick={() => setCount(count + 1)}>インクリメント</button>
</div>
);
};
export default React.memo(MyComponent);
例 5: ref を使用するコンポーネント
import React, { useRef } from 'react';
const MyComponent = () => {
const inputRef = useRef();
return (
<div>
<input ref={inputRef} type="text" />
<button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
</div>
);
};
export default React.memo(MyComponent);
React Memo の代替手段
PureComponent は、React Memo と同様の機能を提供する React のコンポーネントベースクラスです。PureComponent は、shouldComponentUpdate メソッドを自動的に実装し、コンポーネントの props と state を比較して、再レンダリングが必要かどうかを判断します。
PureComponent は、React Memo と同様に、コンポーネントが頻繁に更新される場合や単純なコンポーネントの場合には適していません。
shouldComponentUpdate メソッドは、コンポーネントが再レンダリングされる必要があるかどうかを判断するために使用される React のライフサイクルメソッドです。このメソッドは、コンポーネントの props と state を比較して、再レンダリングが必要かどうかを判断するカスタム ロジックを実装するために使用できます。
shouldComponentUpdate メソッドは、詳細な制御が必要な場合や、React Memo または PureComponent で十分でないパフォーマンスの向上が得られない場合に役立ちます。
コンポーネントを小さな再利用可能な部分に分割すると、パフォーマンスが向上する場合があります。これにより、各コンポーネントは必要なときにのみレンダリングされ、不要な再レンダリングが削減されます。
コンポーネントを分割すると、コードが複雑になる可能性があることに注意してください。
状態をローカル化する
コンポーネントの状態をローカル化すると、パフォーマンスが向上する場合があります。これにより、親コンポーネントが更新されるたびにコンポーネントが再レンダリングされるのを防ぐことができます。
状態をローカル化すると、コンポーネント間のデータ共有が難しくなる可能性があることに注意してください。
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