パフォーマンス向上：React Hook useEffectでasync関数を使用する際のヒント
React Hook 警告: useEffect 関数内で async 関数を使用する際のエラー
useEffect フック内で async 関数を使用する際、以下の警告が発生する場合があります。
useEffect function must return a cleanup function or nothing
この警告は、useEffect 関数がクリーンアップ関数または何も返していないことを意味します。
原因
useEffect 関数は、コンポーネントのマウント、アンマウント、および状態の変化時に実行されます。非同期処理を行う場合、async 関数を使用することができます。しかし、async 関数を使用する場合は、必ずクリーンアップ関数も返却する必要があります。
解決方法
この警告を解決するには、以下のいずれかの方法で修正できます。
クリーンアップ関数を使用する
async 関数内でリソースを使用している場合は、クリーンアップ関数を使用して、コンポーネントがアンマウント時にリソースを解放する必要があります。
const MyComponent = () => {
const [data, setData] = useState([]);
useEffect(() => {
const fetchData = async () => {
const response = await fetch('https://example.com/api');
const jsonData = await response.json();
setData(jsonData);
};
fetchData();
// クリーンアップ関数
return () => {
// 使用しているリソースを解放
};
}, []);
return (
<div>
{data.map((item) => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記の例では、fetchData 関数は async 関数として定義されており、useEffect フック内で呼び出されています。fetchData 関数は https://example.com/api からデータを取得し、setData 関数を使用して data ステートに設定します。
また、useEffect フックはクリーンアップ関数も返却しています。このクリーンアップ関数は、コンポーネントがアンマウント時に呼び出され、使用しているリソースを解放します。
useEffect.deps を使用して依存関係を指定する
useEffect フックの第二引数に deps オプションを指定することで、依存関係を指定することができます。deps オプションに配列を渡し、その配列内の値が変化した時のみ useEffect フックが実行されます。
const MyComponent = () => {
const [data, setData] = useState([]);
useEffect(() => {
const fetchData = async () => {
const response = await fetch('https://example.com/api');
const jsonData = await response.json();
setData(jsonData);
};
fetchData();
}, [data]);
return (
<div>
{data.map((item) => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記の例では、useEffect フックの第二引数に data を指定しています。これは、data ステートが変化した時のみ useEffect フックが実行されることを意味します。
useCallback フックを使用して関数をキャッシュすることで、コンポーネントがレンダリングされるたびに新しい関数が作成されるのを防ぐことができます。
const MyComponent = () => {
const [data, setData] = useState([]);
const fetchData = useCallback(async () => {
const response = await fetch('https://example.com/api');
const jsonData = await response.json();
setData(jsonData);
}, []);
useEffect(() => {
fetchData();
}, [data]);
return (
<div>
{data.map((item) => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記の例では、fetchData 関数は useCallback フックを使用してキャッシュされています。これにより、コンポーネントがレンダリングされるたびに新しい fetchData 関数が作成されるのを防ぎ、パフォーマンスの向上につながります。
import React, { useState, useEffect } from 'react';
const MyComponent = () => {
const [data, setData] = useState([]);
useEffect(() => {
const fetchData = async () => {
const response = await fetch('https://example.com/api');
const jsonData = await response.json();
setData(jsonData);
};
fetchData();
// クリーンアップ関数
return () => {
// 使用しているリソースを解放
};
}, []);
return (
<div>
{data.map((item) => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
export default MyComponent;
このサンプルコードを参考に、useEffect フック内で async 関数を使用してみてください。
useEffect フック内で async 関数を使用するその他の方法
async/await を使用せずに、従来のコールバック関数を使用して非同期処理を行うことができます。
const MyComponent = () => {
const [data, setData] = useState([]);
useEffect(() => {
const fetchData = () => {
fetch('https://example.com/api').then((response) => {
response.json().then((jsonData) => {
setData(jsonData);
});
});
};
fetchData();
// クリーンアップ関数
return () => {
// 使用しているリソースを解放
};
}, []);
return (
<div>
{data.map((item) => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記の例では、async/await を使用せずに fetch API を呼び出しています。
useSWR を使用する
useSWR は、データのフェッチとキャッシュを管理する React フックです。useSWR を使用することで、useEffect フック内で async 関数を記述する必要がなくなり、コードをより簡潔に書くことができます。
import useSWR from 'swr';
const MyComponent = () => {
const { data, error } = useSWR('https://example.com/api');
if (error) return <div>Error fetching data</div>;
if (!data) return <div>Loading...</div>;
return (
<div>
{data.map((item) => (
<p key={item.id}>{item.name}</p>
))}
</div>
);
};
上記の例では、useSWR フックを使用して https://example.com/api からデータを取得しています。
javascript reactjs react-hooks
