【保存版】JavaScriptで setInterval 関数の初回実行を遅延させない2つの主要なアプローチ
JavaScriptにおける setInterval 関数の初回実行の遅延回避
setTimeout 関数を併用する
最初の呼び出しのみを setTimeout
関数で実行し、その後 setInterval
関数で定期実行に移行する方法です。
function myFunction() {
console.log('実行されました');
}
setTimeout(myFunction, 0); // 初回実行を即座に行う
setInterval(myFunction, 1000); // 1秒間隔で定期実行
この方法の利点は、シンプルで分かりやすいことです。一方、初回実行と定期実行で異なる処理を行う場合に煩雑になる可能性があります。
requestAnimationFrame 関数を併用する
ブラウザの描画タイミングに合わせて関数を呼び出す requestAnimationFrame
関数と setInterval
関数を組み合わせる方法です。
let requestId;
function myFunction() {
console.log('実行されました');
requestId = requestAnimationFrame(myFunction);
}
requestId = requestAnimationFrame(myFunction); // 初回実行を即座に行う
setInterval(myFunction, 1000); // 1秒間隔で定期実行
この方法の利点は、初回実行と定期実行で同じ処理を記述できる点です。一方、requestAnimationFrame
関数はブラウザの描画処理に依存するため、常に一定間隔で実行されるわけではないという注意点があります。
補足
- いずれの方法を採用する場合も、ブラウザや環境によって動作に差異が生じる可能性があります。
- 初回実行の遅延を許容できる場合は、特に複雑な処理を追加する必要はありません。
これらの点を踏まえ、状況に応じて適切な方法を選択してください。
setTimeout 関数を併用する
function countUp() {
let count = 0;
console.log(`カウント: ${count++}`);
}
setTimeout(countUp, 0); // 初回実行を即座に行う
setInterval(countUp, 1000); // 1秒間隔で定期実行
このコードでは、countUp
関数が1秒間隔で実行され、カウント値をコンソールに出力します。最初の呼び出しは setTimeout
関数によって即座に行われ、初回実行の遅延が回避されます。
requestAnimationFrame 関数を併用する
let requestId;
function countUp() {
let count = 0;
console.log(`カウント: ${count++}`);
requestId = requestAnimationFrame(countUp);
}
requestId = requestAnimationFrame(countUp); // 初回実行を即座に行う
setInterval(countUp, 1000); // 1秒間隔で定期実行
注意事項
- 上記のコードはあくまで一例であり、状況に応じて適宜修正する必要があります。
setInterval
関数の初回実行の遅延を回避するには、setTimeout
関数または requestAnimationFrame
関数を併用する方法があります。それぞれの方法には利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択してください。
JavaScriptにおける setInterval 関数の初回実行の遅延回避:その他のアプローチ
Node.js 10.0以降で利用可能な setImmediate
関数は、イベントループの次のサイクルで指定された関数を非同期に実行します。この特性を活かして、初回実行を即座に行うことができます。
const { setImmediate } = require('timers');
function myFunction() {
console.log('実行されました');
}
setImmediate(myFunction); // 初回実行を即座に行う
setInterval(myFunction, 1000); // 1秒間隔で定期実行
注意点
setImmediate
関数はNode.js専用であり、ブラウザ環境では利用できません。- イベントループの次のサイクルで実行されるため、厳密には初回実行が即座に行われるとは限りません。
Worker スレッドを利用する
Web Worker を利用して、setInterval
関数を別のスレッドで実行することで、メインスレッドの処理を妨げずに初回実行を即座に行うことができます。
const worker = new Worker('worker.js');
worker.onmessage = (event) => {
console.log('Workerからメッセージ:', event.data);
};
worker.postMessage({
type: 'start',
interval: 1000,
});
worker.js
ファイル
onmessage = (event) => {
if (event.data.type === 'start') {
const intervalId = setInterval(() => {
postMessage({ type: 'message' });
}, event.data.interval);
onmessage = (event) => {
if (event.data.type === 'stop') {
clearInterval(intervalId);
}
};
}
};
- Worker スレッド間でのデータ通信はメッセージパッシングで行う必要があり、複雑な処理を行う場合は煩雑になる可能性があります。
- ブラウザによっては、Worker スレッドの利用が制限されている場合があります。
カスタムタイマーを実装する
自分でタイマー機能を実装することで、初回実行のタイミングを完全に制御することができます。
let timerId;
function myFunction() {
console.log('実行されました');
timerId = setTimeout(myFunction, 1000);
}
myFunction(); // 初回実行を即座に行う
- 複雑なロジックが必要となり、メンテナンス性も低下する可能性があります。
- ブラウザの互換性などに考慮する必要があり、実装難易度が高くなります。
setInterval
関数の初回実行の遅延回避には、様々な方法が存在します。それぞれの方法には利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。
javascript setinterval