JavaScript で UUID を生成する方法
JavaScript で GUID/UUID を生成する方法
GUID/UUID とは?
GUID (Globally Unique Identifier) と UUID (Universally Unique Identifier) は、重複しない一意な識別子を生成する仕組みです。ソフトウェア開発において、データレコードを一意に識別するために広く使用されます。
Math.random() を使った方法
最もシンプルな方法ですが、衝突の可能性があります。
function generateUUID() {
return 'xxxxxxxx-xxxx-4xxx-yxxx-xxxxxxxxxxxx'.replace(/[xy]/g, function(c) {
var r = Math.random() * 16 | 0, v = c == 'x' ? r : (r & 0x3 | 0x 8);
return v.toString( 16);
});
}
crypto.randomUUID() を使った方法 (ブラウザ環境)
より安全性の高い方法で、UUID v4 を生成します。
function generateUUID() {
return crypto.randomUUID();
}
uuid ライブラリを利用する方法
npm や他のパッケージマネージャーから uuid
ライブラリをインストールして使用することもできます。
const uuidv4 = require('uuid/v4');
function generateUUID() {
return uuidv4();
}
コードの説明
uuid
ライブラリは、UUID を生成するための便利な関数を提供します。crypto.randomUUID()
は、暗号学的に安全な乱数ジェネレータを使用して UUID v4 を生成します。Math.random()
を使った方法は、ランダムな数字を組み合わせて GUID/UUID の形式に整形します。
注意事項
uuid
ライブラリは、プロジェクトの依存関係が増えるため、慎重に選択してください。crypto.randomUUID()
はブラウザ環境でのみ使用可能です。Math.random()
を使った方法は衝突の可能性があるため、重要なデータの識別には使用しない方が良いです。
適切な方法の選択
使用する環境やセキュリティ要件に応じて、適切な方法を選択してください。一般的には、crypto.randomUUID()
や uuid
ライブラリが推奨されます。
function generateUUID() {
return 'xxxxxxxx-xxxx-4xxx-yxxx-xxxxxxxxxxxx'.replace(/[xy]/g, function(c) {
var r = Math.random() * 16 | 0, v = c == 'x' ? r : (r & 0x3 | 0x 8);
return v.toString(16);
});
}
v.toString(16)
: 10 進数を 16 進数に変換して文字列として返します。c == 'x' ? r : (r & 0x3 | 0x8)
:c
が 'x' の場合はr
を、そうでない場合はr
の下位 2 ビットに 0x08 を設定した値を返します。これは UUID のバージョンとバリアントの仕様に従っています。Math.random() * 16 | 0
: 0 から 15 までのランダムな整数値を生成します。replace(/[xy]/g, ...)
: 文字列中のx
とy
を置換する処理です。'xxxxxxxx-xxxx-4xxx-yxxx-xxxxxxxxxxxx'
: UUID の基本フォーマットを表す文字列です。
crypto.randomUUID() を使った方法
function generateUUID() {
return crypto.randomUUID();
}
crypto.randomUUID()
: ブラウザのcrypto
オブジェクトのrandomUUID()
メソッドを使用して、暗号学的に安全な UUID v4 を生成します。
uuid ライブラリを使った方法
const uuidv4 = require('uuid/v4');
function generateUUID() {
return uuidv4();
}
uuidv4()
: インポートしたuuidv4
関数を使用して UUID v4 を生成します。const uuidv4 = require('uuid/v4');
:uuid
ライブラリのv4
モジュールをインポートします。
注意
uuid
ライブラリを使用する場合は、ライブラリのインストールが必要となります。
カスタム関数による生成
UUID のフォーマットに沿って、自分でランダムな値を生成する関数を作成することも可能です。
function generateUUID() {
let uuid = '';
for (let i = 0; i < 32; i++) {
uuid += Math.floor(Math.random() * 16).toString(16);
if (i === 8 || i === 12 || i === 16 || i === 20) {
uuid += '-';
}
}
return uuid;
}
この方法は、UUID の構造を理解している場合に有効ですが、自分で実装する手間がかかります。
タイマーを利用した方法
システムのタイマー値を利用して一意性を確保する方法もありますが、衝突の可能性があり、推奨されません。
サーバーサイドでの生成
UUID の生成をサーバーサイドで行い、クライアントに渡す方法もあります。これにより、より安全で一意な UUID を生成できます。
ライブラリの利用
他にもさまざまな UUID 生成ライブラリが存在します。npm や他のパッケージマネージャーで検索すると、様々な選択肢が見つかります。
重要なポイント
- 衝突の可能性
衝突を避けるために、適切なアルゴリズムやライブラリを使用してください。 - パフォーマンス
UUID 生成のパフォーマンスはアプリケーションの要件によって異なります。 - セキュリティ
暗号学的に安全な乱数生成器を使用することが重要です。
- ライブラリを利用する場合は、信頼できるライブラリを選択し、そのドキュメントをよく読んでください。
- サーバーサイドでの生成は、セキュリティやパフォーマンスの観点から考慮する価値があります。
- カスタム関数やタイマーを利用した方法は、一般的に推奨されません。
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