JavaScriptの配列で重複要素をサクッと取得!Setオブジェクトとfilter関数でスマート処理

2024-06-18

JavaScriptの配列における重複要素の取得方法

Set オブジェクトを利用する方法

最も簡潔で効率的な方法は、Set オブジェクトを利用する方法です。

const array = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
const uniqueValues = [...new Set(array)];
console.log(uniqueValues); // [1, 2, 3, 4]

このコードは以下の処理を実行します。

  1. new Set(array) で、array の要素をすべて含む Set オブジェクトを作成します。
  2. Set オブジェクトは、重複要素を自動的に排除し、順序を保持しない集合型データ構造です。
  3. ... 演算子を使って Set オブジェクトをスプレッドし、新しい配列 uniqueValues に格納します。

この方法は、ES6以降 で利用可能です。

filter 関数と indexOf 関数を利用する方法

従来の方法としては、filter 関数と indexOf 関数を利用する方法があります。

const array = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
const uniqueValues = [];

array.forEach(element => {
  if (uniqueValues.indexOf(element) === -1) {
    uniqueValues.push(element);
  }
});

console.log(uniqueValues); // [1, 2, 3, 4]
  1. 空の配列 uniqueValues を用意します。
  2. array の各要素 element について、uniqueValues にまだ存在しない場合は push で追加します。
  3. indexOf 関数は、uniqueValues 内で element が最初に存在するインデックスを返します。インデックスが -1 である場合は、要素が存在しないことを意味します。

この方法は、すべてのブラウザで動作しますが、Set オブジェクトを利用する方法よりも冗長な記述となります。

その他の方法

上記以外にも、以下のような方法で重複要素を取得することができます。

  • オブジェクトをキーとして利用するハッシュマップ
  • reduce 関数を利用した方法

それぞれの方法には、利点と欠点があります。状況に応じて適切な方法を選択してください。

JavaScriptで配列の重複要素を取得するには、主に以下の3つの方法があります。

  1. Set オブジェクトを利用する方法(ES6以降
  2. その他の方法(オブジェクトのキー、reduce 関数など)

それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。




    サンプルコード:重複要素を含む配列から重複要素を取り除く

    Set オブジェクトを利用する方法

    const originalArray = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
    
    // Setオブジェクトを使って重複要素を取り除く
    const uniqueSet = new Set(originalArray);
    const uniqueArray = [...uniqueSet];
    
    console.log(originalArray); // [1, 2, 3, 2, 4, 3]
    console.log(uniqueArray);   // [1, 2, 3, 4]
    
    1. originalArray を新しい変数 uniqueSet にコピーします。
    2. Set オブジェクトは、重複要素を自動的に排除します。
    3. originalArrayuniqueArray をコンソールに出力します。

    filter 関数を利用する方法

    const originalArray = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
    
    // filter関数を使って重複要素を取り除く
    const uniqueArray = originalArray.filter((element, index) => {
      return originalArray.indexOf(element) === index;
    });
    
    console.log(originalArray); // [1, 2, 3, 2, 4, 3]
    console.log(uniqueArray);   // [1, 2, 3, 4]
    
    1. filter 関数を使って、originalArray の各要素 element について以下の処理を実行します。
      • originalArray.indexOf(element) で、originalArray 内における element の最初のインデックスを取得します。
      • インデックスが index と等しい場合、つまりその要素が初めて出現した場合は、true を返します。
    2. filter 関数は、true を返した要素のみを含む新しい配列を返します。
    3. 新しい配列を uniqueArray に格納します。

    説明

    1. 元の配列 originalArray を用意します。
    2. 重複要素を取り除いた新しい配列 uniqueArray を作成します。
    3. 元の配列と新しい配列をコンソールに出力して、重複要素が取り除かれていることを確認します。

    それぞれの方法における主な違いは、以下の通りです。

    • Set オブジェクトを利用する方法:
      • より簡潔で、コードが読みやすい。
      • ES6 以降でのみ利用可能。
    • filter 関数を利用する方法:
      • すべてのブラウザで動作する。
      • コードが少し冗長になる。

    上記以外にも、オブジェクトのキーとして利用するハッシュマップや、reduce 関数を利用した方法など、様々な方法で重複要素を取得することができます。




    JavaScriptで配列の重複要素を取得するその他の方法

    オブジェクトのキーとして利用するハッシュマップ

    この方法は、オブジェクトのキーとして値を格納し、キーの重複を排除することで、重複要素を取得する方法です。

    const originalArray = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
    const uniqueMap = {};
    const uniqueArray = [];
    
    for (const element of originalArray) {
      if (!uniqueMap[element]) {
        uniqueMap[element] = true;
        uniqueArray.push(element);
      }
    }
    
    console.log(originalArray); // [1, 2, 3, 2, 4, 3]
    console.log(uniqueArray);   // [1, 2, 3, 4]
    
    1. 空のオブジェクト uniqueMap を用意します。
    2. originalArray の各要素 element について、以下の処理を実行します。
      • uniqueMap[element] で、uniqueMapelement キーが存在するかどうかを確認します。
      • 存在しない場合、uniqueMap[element] = trueelement をキーとして uniqueMap に追加し、uniqueArrayelement をプッシュします。

    この方法は、オブジェクトのキーと値のペアを扱う場合に適しています。

    reduce 関数を利用する方法

    この方法は、reduce 関数を用いて、配列を順に処理しながら重複要素を排除していく方法です。

    const originalArray = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
    const uniqueArray = originalArray.reduce((uniqueArray, element) => {
      if (!uniqueArray.includes(element)) {
        uniqueArray.push(element);
      }
      return uniqueArray;
    }, []);
    
    console.log(originalArray); // [1, 2, 3, 2, 4, 3]
    console.log(uniqueArray);   // [1, 2, 3, 4]
    
    1. originalArrayreduce 関数に渡します。
    2. reduce 関数は、配列の各要素 element と、前回の処理で生成された中間結果 uniqueArray を引数として受け取ります。
    3. 存在しない場合、uniqueArray.push(element)elementuniqueArray にプッシュします。
    4. 上記の処理を originalArray のすべての要素に対して繰り返し、最終的な uniqueArray を返します。

    この方法は、関数型プログラミングの技法を用いた方法です。

    比較関数を利用する filter 関数

    この方法は、filter 関数と比較関数を利用して、重複要素を判定する方法です。

    const originalArray = [1, 2, 3, 2, 4, 3];
    
    const uniqueArray = originalArray.filter((element, index) => {
      return originalArray.slice(0, index).indexOf(element) === -1;
    });
    
    console.log(originalArray); // [1, 2, 3, 2, 4, 3]
    console.log(uniqueArray);   // [1, 2, 3, 4]
    
    1. filter 関数を使って、originalArray の各要素 element と、その要素のインデックス index を引数として以下の処理を実行します。
      • originalArray.slice(0, index) で、index まで(ただし index を含めない)の要素を含む新しい配列を作成します。
      • indexOf 関数を使って、elementoriginalArray.slice(0, index) 内に存在する

    javascript arrays


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