【初心者向け】JavaScriptとTypeScriptでカスタム型をプリミティブ型にキャストする方法を学ぼう

2024-06-29

JavaScript、TypeScriptにおけるカスタム型からプリミティブ型へのキャスト

JavaScriptとTypeScriptでは、様々な型を使ってデータを扱うことができます。基本的な型であるプリミティブ型に加え、オブジェクト型や関数型など、より複雑な型も定義できます。場合によっては、カスタム型と呼ばれる独自の型を定義することもあります。

このチュートリアルでは、カスタム型をプリミティブ型にキャストする方法について解説します。キャストとは、ある型の値を別の型の値に変換することです。

カスタム型とは、自分で定義した型のことです。例えば、以下のように、Personという名前の型を定義できます。

type Person = {
  name: string;
  age: number;
};

この型は、nameプロパティが文字列型で、ageプロパティが数値型であるオブジェクトを表します。

プリミティブ型は、JavaScriptとTypeScriptで最初から用意されている基本的な型です。以下のようなプリミティブ型があります。

  • 数値型 (number)
  • 文字列型 (string)
  • ブール型 (boolean)
  • null型 (null)
  • undefined型 (undefined)

カスタム型をプリミティブ型にキャストするには、いくつかの方法があります。

型アサーションを使用すると、変数に格納されている値の型を明示的に指定することができます。キャスト演算子 (<型名>) を使用して、変数または式の前に型名を記述します。

const person: Person = {
  name: 'John Doe',
  age: 30,
};

const name: string = <string>person.name; // 型アサーションを使用して、person.name を文字列型に変換
console.log(name); // 出力: John Doe

メソッドを使用する

一部のカスタム型には、プリミティブ型への変換を可能にするメソッドが用意されています。例えば、toString()メソッドを使用して、文字列型に変換することができます。

const person: Person = {
  name: 'John Doe',
  age: 30,
};

const name: string = person.name.toString(); // toString() メソッドを使用して、person.name を文字列型に変換
console.log(name); // 出力: John Doe

演算子を使用する

一部の演算子は、自動的に型変換を行います。例えば、数値演算子 (+, -, *, /) を使用すると、オペランドが文字列型の場合、数値型に変換されます。

const person: Person = {
  name: 'John Doe',
  age: 30,
};

const age: number = person.age + 1; // '+' 演算子は、person.age を数値型に変換
console.log(age); // 出力: 31

注意事項

  • キャストが成功するかどうかは、カスタム型の定義によって異なります。
  • キャストが失敗すると、型エラーが発生する可能性があります。
  • キャストによって、データの一部が失われる可能性があります。

JavaScriptとTypeScriptでは、型アサーション、メソッド、演算子を使用して、カスタム型をプリミティブ型にキャストすることができます。キャストを行う際には、注意事項を理解した上で適切な方法を選択してください。




    type Person = {
      name: string;
      age: number;
    };
    
    const person: Person = {
      name: 'John Doe',
      age: 30,
    };
    
    // 1. 型アサーションを使用する
    const name1: string = <string>person.name;
    console.log(name1); // 出力: John Doe
    
    // 2. メソッドを使用する
    const name2: string = person.name.toString();
    console.log(name2); // 出力: John Doe
    
    // 3. 演算子を使用する
    const age1: number = person.age + 1;
    console.log(age1); // 出力: 31
    
    // 4. オブジェクトのデストラクチャリングを使用する
    const { name: name3, age: age2 } = person;
    console.log(name3); // 出力: John Doe
    console.log(age2); // 出力: 30
    

    このコードでは、以下の方法でPerson型をプリミティブ型にキャストしています。

    1. nameプロパティを文字列型に変換するために、型アサーションを使用します。
    2. オブジェクトのデストラクチャリングを使用して、nameプロパティとageプロパティをそれぞれ文字列型と数値型に格納します。

    このサンプルコードを参考に、様々な状況でカスタム型をプリミティブ型にキャストする方法を理解してください。




    JavaScriptとTypeScriptにおけるカスタム型からプリミティブ型へのキャスト:その他の方法

    ここでは、より高度なテクニックや、特定の状況で役立つその他の方法について説明します。

    asキーワードを使用する(TypeScriptのみ)

    TypeScript 3.8以降では、asキーワードを使用して、型アサーションをより簡潔に記述することができます。

    const name: string = person.name as string;
    

    このコードは、person.nameを文字列型に変換するのと同じ意味です。

    TypeScriptでは、テンプレートリテラルを使用して、文字列型に変換することもできます。

    const greeting: string = `Hello, ${person.name}!`;
    

    このコードは、person.nameを文字列型に変換し、Hello, John Doe!という文字列を生成します。

    JSON.stringify()を使用する

    オブジェクトをJSON形式に変換するには、JSON.stringify()関数を使用できます。

    const jsonString: string = JSON.stringify(person);
    console.log(jsonString); // 出力: {"name":"John Doe","age":30}
    

    このコードは、personオブジェクトをJSON形式の文字列に変換します。

    parseInt()とparseFloat()を使用する

    文字列を数値型に変換するには、parseInt()parseFloat()関数を使用できます。

    const ageString: string = person.age.toString();
    const ageNumber: number = parseInt(ageString);
    console.log(ageNumber); // 出力: 30
    
    const gpaString: string = '3.89';
    const gpaNumber: number = parseFloat(gpaString);
    console.log(gpaNumber); // 出力: 3.89
    

    このコードは、ageStringを数値型に変換し、gpaStringを浮動小数点型に変換します。

    論理演算子 (&&||) は、ブール型に変換するために使用できます。

    const isAdult: boolean = person.age >= 18;
    console.log(isAdult); // 出力: true
    

    このコードは、person.ageが18以上かどうかを確認し、結果をブール型に変換します。

    Array.prototype.map()メソッドを使用して、配列内の要素をプリミティブ型に変換することができます。

    const people: Person[] = [
      { name: 'Alice', age: 30 },
      { name: 'Bob', age: 25 },
      { name: 'Charlie', age: 21 },
    ];
    
    const names: string[] = people.map(person => person.name);
    console.log(names); // 出力: ["Alice", "Bob", "Charlie"]
    

    このコードは、people配列内の各Personオブジェクトのnameプロパティを文字列に変換し、新しい配列に格納します。

    上記で紹介した方法は、すべて状況によって適切な方法を選択する必要があります。

      JavaScriptとTypeScriptでは、様々な方法でカスタム型をプリミティブ型にキャストすることができます。適切な方法は、状況や目的に応じて選択する必要があります。


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      原因このエラーが発生する理由は、JavaScript と TypeScript は異なる型システムを持っているためです。 JavaScript では、すべての値は動的に型付けされます。つまり、変数の型は実行時に決定されます。一方、TypeScript は静的型付け言語です。つまり、変数の型はコンパイル時に決定されます。