CSS配置の基礎: relativeとfixed

2024-08-22

CSSの「position: relative」と「position: fixed」の解説

日本語

CSSのpositionプロパティは、要素の配置方法を指定します。その中でも、relativefixedは、要素の配置位置を基準とする方法が異なります。

position: relative

  • 相対的な配置
    要素を基準位置からオフセット(移動)させることができます。
    • top, right, bottom, leftプロパティを使って、上下左右に移動します。
    • 例: position: relative; top: 20px; left: 30px;は、要素を基準位置から20ピクセル下、30ピクセル右に移動します。
  • 基準
    要素のデフォルトの位置(通常は親要素の左上隅)

position: fixed

  • 固定的な配置
    要素をブラウザのビューポートに対して固定します。
    • 要素はスクロールしても画面上で常に同じ位置に表示されます。
    • 例: position: fixed; top: 10px; right: 20px;は、要素をビューポートの上端から10ピクセル、右端から20ピクセル離れた位置に固定します。
  • 基準
    ブラウザのビューポート(表示領域)

要約

  • fixedは、要素をブラウザのビューポートに対して固定します。
  • relativeは、要素を親要素に対して相対的に配置します。

イメージ
[画像:CSSのposition: relativeとfixedの例]

注意

  • 適切なプロパティと値を組み合わせることで、さまざまな配置方法を実現できます。
  • relativefixedを使用する際には、他の要素とのレイアウトやスクロールの影響を考慮する必要があります。



CSS配置の基礎: relativeとfixedの例

.container {
  width: 300px;
  height: 200px;
  border: 1px solid black;
}

.element {
  position: relative;
  top: 20px;
  left: 30px;
  width: 100px;
  height: 100px;
  background-color: blue;
}
  • 解説
    • .containerは、幅300ピクセル、高さ200ピクセルの黒い枠線を持つコンテナです。
    • .elementは、幅100ピクセル、高さ100ピクセルの青い要素です。
    • position: relative;により、.elementは親要素である.containerに対して相対的に配置されます。
    • top: 20px;left: 30px;により、.element.containerの左上隅から20ピクセル下、30ピクセル右に移動します。
.container {
  width: 300px;
  height: 200px;
  border: 1px solid black;
  overflow: auto;
}

.element {
  position: fixed;
  top: 10px;
  right: 20px;
  width: 100px;
  height: 100px;
  background-color: red;
}
  • 解説
    • position: fixed;により、.elementはブラウザのビューポートに対して固定されます。
    • top: 10px;right: 20px;により、.elementはビューポートの上端から10ピクセル、右端から20ピクセル離れた位置に固定されます。
    • .containerをスクロールしても、.elementは画面上で常に同じ位置に表示されます。



親要素に position: relative を設定する

  • 子要素に position: absolute を設定し、親要素に対して相対的に配置します。
.container {
  position: relative;
  width: 300px;
  height: 200px;
  border: 1px solid black;
}

.element {
  position: absolute;
  top: 10px;
  right: 20px;
  width: 100px;
  height: 100px;
  background-color: red;
}

親要素に overflow: hidden を設定する

  • 親要素に overflow: hidden を設定することで、子要素が親要素の境界を超えないようにします。
.container {
  width: 300px;
  height: 200px;
  border: 1px solid black;
  overflow: hidden;
}

.element {
  position: absolute;
  top: 10px;
  right: 20px;
  width: 100px;
  height: 100px;
  background-color: red;
}

Flexbox を使用する

  • 親要素に display: flex を設定し、子要素に align-self: flex-endalign-self: flex-start などのプロパティを使用して、親要素に対して相対的に配置します。
.container {
  display: flex;
  justify-content: flex-end;
  align-items: flex-end;
  width: 300px;
  height: 200px;
  border: 1px solid black;
}

.element {
  width: 100px;
  height: 100px;
  background-color: red;
}

css position css-position



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