【保存版】JavaScript非同期処理の教科書:コールバック、Promise、async/awaitを使いこなそう

2024-06-24

JavaScriptにおける非同期コールバック関数からの値の戻し方

コールバック関数引数

最も基本的な方法は、非同期処理を行う関数の引数としてコールバック関数を渡し、そのコールバック関数に処理結果を返すという方法です。

function getData(url, callback) {
  // 非同期処理を行う
  // ...

  // 処理完了後、コールバック関数を呼び出す
  callback(data);
}

getData('https://example.com/data.json', function(data) {
  console.log(data);
});

メリット:

  • シンプルで理解しやすい
  • ネストが深くなるとコードが複雑になる
  • エラー処理が煩雑になる

Promiseは、非同期処理をより扱いやすくするためのオブジェクトです。Promiseオブジェクトには、thenメソッドとcatchメソッドがあり、処理完了後または処理失敗後に実行する処理を登録することができます。

function getData(url) {
  return new Promise((resolve, reject) => {
    // 非同期処理を行う
    // ...

    // 処理完了後、resolve()を呼び出す
    resolve(data);
  });
}

getData('https://example.com/data.json')
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error));
  • コードが読みやすく、メンテナンスしやすい
  • エラー処理が容易
  • 複数の非同期処理を連鎖的に処理できる
  • コールバック関数よりも若干記述量が多くなる

async/await構文は、Promiseをより簡単に記述するための機能です。非同期処理を同期処理のように記述することができ、可読性が向上します。

async function getData(url) {
  const response = await fetch(url);
  const data = await response.json();
  return data;
}

(async () => {
  const data = await getData('https://example.com/data.json');
  console.log(data);
})();
  • コードが非常に読みやすく、直感的
  • 非同期処理を同期処理のように記述できる
  • Promiseよりも新しい機能であり、一部の古いブラウザではサポートされていない

非同期コールバック関数から値を戻す方法は、状況に応じて適切なものを選択する必要があります。

  • シンプルで理解しやすいコードを求める場合は、コールバック関数引数がおすすめです。
  • コードの可読性とメンテナンス性を重視する場合は、Promiseがおすすめです。
  • 現代的なコードスタイルを求める場合は、async/awaitがおすすめです。

上記以外にも、GeneratorやEvent Listenerなどの方法もありますので、状況に応じて使い分けることが重要です。




    コールバック関数引数

    function getData(url, callback) {
      setTimeout(() => {
        const data = {
          name: 'Taro',
          age: 30
        };
        callback(data);
      }, 1000);
    }
    
    getData('https://example.com/data.json', function(data) {
      console.log(data.name); // Taro
      console.log(data.age);   // 30
    });
    

    説明:

    • getData関数は、非同期処理をシミュレートするためにsetTimeout関数を使用しています。
    • 1秒後に、dataオブジェクトをコールバック関数に渡します。
    • コールバック関数は、dataオブジェクトのプロパティにアクセスして値を取得します。

    Promise

    function getData(url) {
      return new Promise((resolve, reject) => {
        setTimeout(() => {
          const data = {
            name: 'Jiro',
            age: 40
          };
          resolve(data);
        }, 1000);
      });
    }
    
    getData('https://example.com/data.json')
      .then(data => {
        console.log(data.name); // Jiro
        console.log(data.age);   // 40
      })
      .catch(error => console.error(error));
    
    • getData関数は、Promiseオブジェクトを返します。
    • resolve関数を使用して、非同期処理の完了後に値を渡します。
    • thenメソッドを使用して、処理完了後の処理を登録します。

    async/await

    async function getData(url) {
      const response = await fetch(url);
      const data = await response.json();
      return data;
    }
    
    (async () => {
      const data = await getData('https://example.com/data.json');
      console.log(data.name); // Hanako
      console.log(data.age);   // 25
    })();
    
    • getData関数はasyncキーワードを使用して非同期関数であることを示します。
    • awaitキーワードを使用して、非同期処理の完了を待機します。
    • fetch関数は非同期的にデータを取得します。
    • response.json()メソッドは、JSONデータを非同期的に解析します。

    このサンプルコードは、それぞれの方法の基本的な使い方を示しています。実際の使用状況に合わせて、適切な方法を選択してください。




    その他の非同期コールバック関数からの値の戻し方

    Event Listener

    DOMイベントなどの非同期イベントを処理する場合、Event Listenerを使用することができます。

    const button = document.getElementById('button');
    
    button.addEventListener('click', () => {
      // 非同期処理を行う
      // ...
    
      // 処理完了後、イベントオブジェクトに値を設定する
      event.detail = {
        name: 'Taro',
        age: 30
      };
    });
    
    button.addEventListener('click', event => {
      console.log(event.detail.name); // Taro
      console.log(event.detail.age);   // 30
    });
    
    • addEventListenerメソッドを使用して、イベントリスナーを登録します。
    • イベントリスナーのコールバック関数内で、非同期処理を行います。
    • 処理完了後、event.detailプロパティに値を設定します。
    • 別のイベントリスナーで、event.detailプロパティに設定された値を取得します。

    Worker

    重い処理を非同期に実行する場合、Workerを使用することができます。

    const worker = new Worker('worker.js');
    
    worker.onmessage = event => {
      console.log(event.data); // 処理結果
    };
    
    worker.postMessage({
      // 処理に必要なデータ
    });
    
    • Workerコンストラクタを使用して、ワーカーを作成します。
    • onmessageイベントリスナーを使用して、ワーカーからのメッセージを受信します。

    Observable

    RxJSなどのライブラリを使用すると、Observableを使用して非同期処理を処理することができます。

    const observable = Rx.Observable.create(observer => {
      // 非同期処理を行う
      // ...
    
      // 処理完了後、observer.next()で値を通知する
      observer.next({
        name: 'Jiro',
        age: 40
      });
    
      // 処理完了後、observer.complete()を呼び出す
      observer.complete();
    });
    
    observable.subscribe(data => {
      console.log(data.name); // Jiro
      console.log(data.age);   // 40
    });
    
    • Rx.Observable.createメソッドを使用して、Observableを作成します。
    • Observableの購読者は、subscribeメソッドを使用して購読します。
    • 処理完了後、observer.next()で値を通知します。
    • 処理完了後、observer.complete()を呼び出して購読を完了します。

    これらの方法は、それぞれ異なるユースケースに適しています。状況に合わせて適切な方法を選択してください。

    • 複雑な非同期処理を処理する場合は、Observableがおすすめです。

    これらの方法を理解し、状況に合わせて使い分けることで、より柔軟で効率的なJavaScriptコードを書くことができます。


    javascript asynchronous callback


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    this の参照を理解して、JavaScript コードをもっと使いこなそう

    この問題を解決するには、以下の方法があります。アロー関数を使用すると、this は常にその関数を定義したオブジェクトを参照します。bind() メソッドを使用すると、コールバック関数を別のオブジェクトのコンテキストで実行できます。call() または apply() メソッドを使用すると、コールバック関数を明示的に指定したコンテキストで実行できます。