React useEffect エラー対策

2024-09-18

React useEffectで発生する「Can't perform a React state update on an unmounted component」エラーについて

日本語訳
ReactのuseEffectフックで発生する「コンポーネントがアンマウントされた状態でReactの状態更新を実行できません」というエラーについて説明します。

詳細
このエラーは、Reactコンポーネントがアンマウントされた後に、そのコンポーネント内でuseEffectフックが実行され、状態の更新を試みたときに発生します。

原因

  • 依存性配列の誤り
    useEffectフックの依存性配列が正しく設定されていない場合、コンポーネントが再レンダリングされるべきでないタイミングで再レンダリングされ、状態の更新が試みられることがあります。
  • 非同期処理の完了
    useEffectフック内で非同期処理(例えば、fetch APIによるデータ取得)を実行した場合、その処理が完了するまでにコンポーネントがアンマウントされることがあります。

解決方法

  1. useEffectフックの依存性配列を適切に設定する

    • 必要な依存性を配列に含めることで、useEffectフックが適切なタイミングで実行されるようにします。
    • 依存性を適切に設定することで、コンポーネントがアンマウントされた後に不要な状態の更新が行われないようにします。
  2. useEffectフック内でcleanup関数を使用する

    • useEffectフックの第2引数としてcleanup関数を渡すことで、コンポーネントがアンマウントされる前にクリーンアップ処理を実行できます。
    • cleanup関数内で非同期処理をキャンセルしたり、リソースを解放したりすることで、エラーを回避できます。


import { useEffect, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      const response    = await fetch('https://api.example.com/data');
      const data = await response.json();
      setData(data);
    };

    fetchData();

    return    () => {
      // コンポーネントがアンマウントされる前に非同期処理をキャンセルする
      // 例えば、fetch APIのabortControllerを使用する
    };
  }, []); // 依存性配列を空にすることで、コンポーネントが初めてマウントされたときのみ実行される

  // ... コンポーネントのレンダリングロジック ...
}

注意

  • cleanup関数は、コンポーネントがアンマウントされる前に必ず実行されるため、リソースを適切に解放することが重要です。
  • useEffectフックの依存性配列は、厳密に管理する必要があります。不要な依存性を含めると、コンポーネントが不必要に再レンダリングされ、パフォーマンスが低下する可能性があります。



エラーの例

import { useEffect, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      const response    = await fetch('https://api.example.com/data');
      const data = await response.json();
      set   Data(data); // ここでエラーが発生する可能性がある
    };

    fetchData();
  }, []); // 依存性配列を空にすることで、コンポーネントが初めてマウントされたときのみ実行される
}

このコードでは、useEffectフック内で非同期処理としてデータを取得しています。しかし、データの取得が完了する前にコンポーネントがアンマウントされた場合、setDataで状態を更新しようとしたときにエラーが発生します。

エラー対策

依存性配列を適切に設定する

useEffect(() => {
  // ... 非同期処理 ...
}, [dependency]);
  • dependencyには、useEffectフックが再実行されるべき条件を指定します。

cleanup関数を使用する

useEffect(() => {
  const fetchData = async () => {
    // ... 非同期処理 ...
  };

  fetchData();

  return () => {
    // コンポーネントがアンマウントされる前にクリーンアップ処理を実行する
  };
}, [dependency]);
  • cleanup関数は、コンポーネントがアンマウントされる前に実行されます。

改訂されたコード

import { useEffect, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    const controller = new AbortController();
    const signal = controller.sign   al;

    const fetchData = async () => {
      try {
        const response = await fetch   ('https://api.example.com/data', { signal });
        const data = await response.json();
        if (!signal.aborted) {
          setData(data);
        }
      } catch (error) {
        if (error.name === 'AbortError') {
          // 非同期処理がキャンセルされた場合の処理
        } else {
          // その他のエラー処理
        }
      }
    };

    fetchData();

    return () => {
      controller.abort();
    };
  }, []);
}



useCallbackフックを利用する

  • メモ化された関数は、再レンダリング時に再作成されることがなくなり、不必要な状態の更新を防ぐことができます。
  • useCallbackフックを使用して、依存性に基づいて関数をメモ化することができます。
import { useCallback, useEffect, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);

  const fetchData = useCallback(async () => {
    // ... 非同期処理 ...
  }, []);

  useEffect(() => {
    fetchData();
  }, [fetchData]); // 依存性配列にfetchDataを含めることで、fetchDataが変更された場合のみuseEffectフックが再実行される
}

useRefフックを利用する

  • useRefフックで作成された参照変数は、コンポーネントがアンマウントされても保持されるため、状態の更新を適切に制御することができます。
  • useRefフックを使用して、コンポーネントのライフサイクル中に値を保持することができます。
import { useEffect, useRef, useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);
  const isMounted = useRef(true);

  useEffect(() => {
    return () => {
      isMounted.current = false;
    };
  }, []);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      const response = await fetch('https://api.example.com/data');
      const data = await response.json();
      if (isMounted.   current) {
        setData(data);
      }
    };

    fetchData();
  }, []);
}

カスタムフックを利用する

  • カスタムフック内でエラー処理やクリーンアップ処理を適切に実装することで、エラーを回避できます。
  • カスタムフックを作成して、共通のロジックをカプセル化することができます。
import { useEffect, useState } from 'react';

function useFetch(url) {
  const [data, setData] = useState(null);
  const [error, setError] = useState(null);
     const [isLoading, setIsLoading] = useState(false);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      setIsLoading(true);
      try {
        const re   sponse = await fetch(url);
        const data = await response.json();
        setData(data);
        setError(null);
      } catch (error) {
        setError(error);
      }    finally {
        setIsLoading(false);
      }
    };

    fetchData();
  }, [url]);

  return { data, error, isLoading };
}

function MyComponent() {
  const { data, error, isLoading } = useFetch('https://api.example.com/data');

  // ... コンポーネントのレンダリングロジック ...
}

javascript reactjs react-hooks



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