【Nest.js】クエリパラメータの取得方法を徹底解説!用途別ベストプラクティスも紹介

2024-06-29

必要なもの

  • Nest.js がインストールされていること
  • TypeScript の基本的な知識

手順

  1. コントローラーの作成:

    まず、クエリパラメータを使用するコントローラーを作成する必要があります。 以下のコマンドを使用して新しいコントローラーを作成できます。

    nest g controller user
    

    このコマンドは、UserController という名前のコントローラーと、それに関連するファイルを生成します。

  2. クエリパラメータの装飾:

    コントローラーメソッドの引数に @Query() デコレータを使用することで、クエリパラメータをバインドできます。 以下の例では、userId というクエリパラメータを取得し、getUser() メソッドの引数として使用しています。

    import { Controller, Get, Query } from '@nestjs/common';
    
    @Controller('user')
    export class UserController {
        @Get()
        getUser(@Query('userId') userId: string): User {
            // ここで userId を使用してユーザーを取得する
        }
    }
    

    上記の例では、userId という名前のクエリパラメータが想定されています。 このパラメータは文字列型なので、string 型の変数 userId にバインドされています。

  3. クエリパラメータは、必要な型に変換することができます。 これを行うには、ParseIntPipe などの変換パイプを使用します。 以下の例では、userId パラメータを数値に変換しています。

    import { Controller, Get, Query, ParseIntPipe } from '@nestjs/common';
    
    @Controller('user')
    export class UserController {
        @Get()
        getUser(@Query('userId', ParseIntPipe) userId: number): User {
            // ここで userId を使用してユーザーを取得する
        }
    }
    

    上記の例では、ParseIntPipe パイプを使用して、userId パラメータが数値に変換されるようにしています。

  4. オプションのクエリパラメータ:

    クエリパラメータはオプションにすることができます。 これを行うには、@Optional() デコレータを使用します。 以下の例では、age という名前のオプションのクエリパラメータを追加しています。

    import { Controller, Get, Query, Optional } from '@nestjs/common';
    
    @Controller('user')
    export class UserController {
        @Get()
        getUser(@Query('userId') userId: string, @Optional() @Query('age') age: number): User {
            // ここで userId と age を使用してユーザーを取得する
        }
    }
    

    上記の例では、age パラメータはオプションなので、@Optional() デコレータでデコレーションされています。 このパラメータが提供されない場合は、age 変数は undefined になります。

Nest.js でクエリパラメータを使用するには、@Query() デコレータを使用します。 このデコレータを使用して、クエリパラメータの名前と型を指定できます。 パラメータの型変換やオプションパラメータの指定も可能です。




Nest.js でクエリパラメータを使用するサンプルコード

import { Controller, Get, Query } from '@nestjs/common';

@Controller('user')
export class UserController {
  @Get()
  getUser(@Query('userId') userId: string): User {
    // ここで userId を使用してユーザーを取得する
  }
}
import { Controller, Get, Query, ParseIntPipe } from '@nestjs/common';

@Controller('user')
export class UserController {
  @Get()
  getUser(@Query('userId', ParseIntPipe) userId: number): User {
    // ここで userId を使用してユーザーを取得する
  }
}
import { Controller, Get, Query, Optional } from '@nestjs/common';

@Controller('user')
export class UserController {
  @Get()
  getUser(
    @Query('userId') userId: string,
    @Optional() @Query('age') age: number,
  ): User {
    // ここで userId と age を使用してユーザーを取得する
  }
}

パイプを使用してクエリパラメータをオブジェクトに変換する:

import { Controller, Get, Query, ParseIntPipe } from '@nestjs/common';
import { UserDto } from './user.dto';

@Controller('user')
export class UserController {
  @Get()
  getUser(@Query('user', ParseIntPipe) userDto: UserDto): User {
    // ここで userDto を使用してユーザーを取得する
  }
}

この例では、user.dto という名前の DTO を定義しています。 この DTO には、idnameage というプロパティがあります。 ParseIntPipe パイプを使用して、user クエリパラメータを UserDto オブジェクトに変換します。

このコードは、Nest.js でクエリパラメータを使用する基本的な方法を示しています。 具体的なニーズに合わせてコードを調整する必要があります。




Nest.js でクエリパラメータを取得するその他の方法

HttpService を使用して、クエリパラメータを含む HTTP リクエストを手動で作成することができます。 これは、複雑なクエリや、非標準的な方法でクエリパラメータにアクセスする必要がある場合に役立ちます。

長所:

  • 柔軟性が高い
  • 非標準的なクエリに対応できる
  • コードが冗長になる可能性がある
  • @Query() デコレータよりもエラーが発生しやすい
import { Injectable, HttpService } from '@nestjs/common';

@Injectable()
export class UserService {
  constructor(private readonly httpService: HttpService) {}

  getUser(userId: string) {
    return this.httpService.get(`https://api.example.com/users/${userId}`)
      .pipe(
        map(response => response.data),
      );
  }
}

カスタムパラメータデコレータを作成することで、@Query() デコレータの動作を拡張することができます。 これは、クエリパラメータの検証や変換を独自に行う必要がある場合に役立ちます。

  • クエリパラメータの検証と変換を独自に行うことができる
  • 理解するのが難しい場合がある
import { Injectable, ArgumentOutOfRangeException } from '@nestjs/common';
import { createParamDecorator } from '@nestjs/common/decorators';

const ValidateAgePipe = createParamDecorator('ValidateAge', (options) => (
  (data, host) => {
    const age = parseInt(data, 10);
    if (isNaN(age) || age < 18) {
      throw new ArgumentOutOfRangeException('age must be a number greater than or equal to 18');
    }
    return age;
  },
));

@Controller('user')
export class UserController {
  @Get()
  getUser(@Query('age', ValidateAgePipe) age: number): User {
    // ここで age を使用してユーザーを取得する
  }
}

クエリ文字列を直接解析する:

Request オブジェクトからクエリ文字列に直接アクセスし、クエリパラメータを手動で解析することができます。 これは、非常にシンプルなクエリしか必要ない場合や、パフォーマンスが重要な場合に役立ちます。

  • パフォーマンスが良い
  • エラーが発生しやすい
import { Controller, Get, Request } from '@nestjs/common';

@Controller('user')
export class UserController {
  @Get()
  getUser(@Request() request: Request): User {
    const userId = request.query.userId;
    // ここで userId を使用してユーザーを取得する
  }
}

Nest.js でクエリパラメータを取得するには、いくつかの方法があります。 最適な方法は、具体的なニーズによって異なります。

  • シンプルで使いやすい場合は、@Query() デコレータを使用するのがおすすめです。
  • 複雑なクエリや非標準的なクエリパラメータにアクセスする必要がある場合は、HttpService を使用する必要があります。
  • クエリパラメータの検証や変換を独自に行う必要がある場合は、カスタムパラメータデコレータを作成する必要があります。
  • パフォーマンスが重要な場合は、クエリ文字列を直接解析する必要があります。

javascript node.js typescript


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