Next.js React アプリで "Window is not defined" エラーが発生する原因と解決策

2024-04-02

Next.js React アプリで "Window is not defined" エラーが発生する原因と解決策

Next.js React アプリで window オブジェクトが使用できない "Window is not defined" エラーが発生することは、サーバーサイドレンダリング (SSR) と関係があります。

原因

Next.js は SSR を使用して、サーバー側で HTML と JavaScript を生成し、クライアントに送信します。このため、ブラウザで実行される JavaScript コードは、サーバー側の環境とは異なる環境で実行されます。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

window オブジェクトを使用する前に、存在することを確認する必要があります。以下のコードのように、typeof 演算子を使用できます。

if (typeof window !== 'undefined') {
  // window オブジェクトが存在する場合の処理
}

global オブジェクトの使用

window オブジェクトは、ブラウザのグローバルスコープに存在します。SSR では、global オブジェクトがブラウザのグローバルスコープと似ているため、window オブジェクトの代わりに使用できます。

const window = global;

// window オブジェクトを使用する処理

next/dynamic は、コンポーネントを動的にインポートするモジュールです。このモジュールを使用すると、window オブジェクトが必要なコンポーネントを、必要な時のみロードすることができます。

import dynamic from 'next/dynamic';

const MyComponent = dynamic(() => import('./MyComponent'), {
  ssr: false,
});

// MyComponent は必要な時のみロードされる

useWindow フックの使用

react-use ライブラリなどのライブラリには、useWindow フックのような便利なフックが用意されています。このフックを使用すると、window オブジェクトを安全に取得することができます。

import { useWindow } from 'react-use';

const { window } = useWindow();

// window オブジェクトを使用する処理

その他の注意事項

  • 上記の解決策は、状況によって使い分ける必要があります。
  • window オブジェクトを使用する必要がある場合は、SSR で動作することを考慮する必要があります。
  • Next.js の公式ドキュメントには、window オブジェクトに関する詳細情報が記載されています。



const App = () => {
  if (typeof window !== 'undefined') {
    // window オブジェクトが存在する場合の処理
    console.log('window オブジェクトが存在します');
  } else {
    // window オブジェクトが存在しない場合の処理
    console.log('window オブジェクトが存在しません');
  }

  return (
    <div>
      <h1>Next.js アプリ</h1>
    </div>
  );
};

export default App;
const App = () => {
  const window = global;

  // window オブジェクトを使用する処理
  console.log(window.location.href);

  return (
    <div>
      <h1>Next.js アプリ</h1>
    </div>
  );
};

export default App;

next/dynamic の使用

import dynamic from 'next/dynamic';

const MyComponent = dynamic(() => import('./MyComponent'), {
  ssr: false,
});

const App = () => {
  // MyComponent は必要な時のみロードされる

  return (
    <div>
      <h1>Next.js アプリ</h1>
      <MyComponent />
    </div>
  );
};

export default App;
import { useWindow } from 'react-use';

const App = () => {
  const { window } = useWindow();

  // window オブジェクトを使用する処理
  console.log(window.innerWidth);

  return (
    <div>
      <h1>Next.js アプリ</h1>
    </div>
  );
};

export default App;

上記はあくまでもサンプルコードであり、状況に合わせて修正する必要があります。




その他の解決方法

@next/polyfill-browser は、ブラウザのグローバルオブジェクトを polyfill するモジュールです。このモジュールを使用すると、window オブジェクトを含む、ブラウザのグローバルオブジェクトを SSR 環境でも使用することができます。

import '@next/polyfill-browser';

// window オブジェクトを使用する処理

ライブラリの更新

window オブジェクトを使用するライブラリが古いバージョンである場合、エラーが発生する可能性があります。ライブラリを最新バージョンに更新することで、問題が解決する場合があります。

コードの一部を修正することで、エラーを回避できる場合があります。例えば、window オブジェクトを使用するコードを、SSR で実行されないように条件分岐で囲むことができます。


javascript reactjs next.js


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