React再レンダリングエラー対策

2024-09-14

Reactにおける「Uncaught Invariant Violation: Too many re-renders」エラーの解説

問題の説明

JavaScriptのフレームワークであるReactとReduxを使用している際に、「Uncaught Invariant Violation: Too many re-renders」というエラーが発生することがあります。これは、Reactが無限ループを防止するために、再レンダリングの回数を制限しているためです。

原因

このエラーが発生する主な原因は以下の通りです。

  1. 無限ループの発生

    • 不適切な状態更新
      状態を更新する処理が、その更新によって再レンダリングがトリガーされ、それが再び更新を呼び出すという無限ループを形成することがあります。
    • 非同期処理の誤った扱い
      非同期処理(例えば、setTimeoutやfetch)が、状態を更新するタイミングで誤って扱われると、無限ループが発生する可能性があります。
  2. パフォーマンス問題

解決方法

このエラーを解決するには、以下の方法を試してください。

    • レンダリングの最適化
      コンポーネントのレンダリング処理を効率化します。
    • データの管理
      大量のデータを使用する場合は、適切なデータ管理手法を採用します。

以下は、無限ループが発生する例と、それを解決する方法を示しています。

// 不適切な状態更新の例
import React, { useState } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount(count + 1);
    setCount(c   ount + 2); // ここで無限ループが発生する
  };

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>Increment</button>
    </div>
  );
}

// 解決方法: バッチ処理を使用
import React, { useState, useEffect } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount((prevCount) => prevCount + 3); // バッチ処理される
  };

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>Increment</button>
    </div>
  );
}



React再レンダリングエラー対策のコード例

無限ループが発生する例

import React, { useState } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount(count + 1);
    setCount(c   ount + 2); // ここで無限ループが発生する
  };

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>Increment</button>
    </div>
  );
}

このコードでは、handleClick関数内で状態を更新する処理が2回実行されるため、無限ループが発生します。

バッチ処理による解決

import React, { useState, useEffect } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const handleClick = () => {
    setCount((prevCount) => prevCount + 3); // バッチ処理される
  };

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>Increment</button>
    </div>
  );
}

条件付き更新による解決

import React, { useState, useEffect } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);
  const [shouldUpdate, setShouldUpdate] = useState(true);

  const handleClick = () => {
    setCount(count + 1);
    setShouldUpdate(false);
  };

  useEffect(() => {
    if (!shouldUpdate) {
      setShouldUpdate(true);
    }
  }, [shouldUpdate]);

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={handleClick}>Increment</button>
    </div>
  );
}

このコードでは、shouldUpdateというフラグを使用して、状態の更新が必要かどうかを制御しています。更新が必要な場合のみ状態を更新し、不要な場合は更新をスキップすることで、無限ループを防止します。

useMemouseCallbackによる解決

import React, { useState, useEffect, useMemo, useCallback } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const increment = useCallback(() => {
    setCount(count + 1);
  }, [cou   nt]);

  const memoizedIncrement = useMemo(() => increment, [increment]);

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={memoizedIncrement}>Increment</button>
    </div>
  );
}



useMemoとuseCallback

  • useCallback
    関数をキャッシュし、再レンダリング時に再作成を避ける。
  • useMemo
    計算結果をキャッシュし、再レンダリング時に再計算を避ける。
import React, { useState, useMemo, useCallback } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const increment = useCallback(() => {
    setCount(count + 1);
  }, [cou   nt]);

  const memoizedIncrement = useMemo(() => increment, [increment]);

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={memoizedIncrement}>Increment</button>
    </div>
  );
}

React.memo

  • コンポーネントのレンダリングを最適化し、propsが変更されていない場合に再レンダリングを避ける。
import React, { memo } from 'react';

const MyComponent = memo(({ count }) => {
  return <p>Count: {count}</p>;
});

React.PureComponent

  • コンポーネントのレンダリングを最適化し、shallow comparisonでpropsとstateが変更されていない場合に再レンダリングを避ける。
import React from 'react';

class MyComponent extends React.PureComponent {
  render() {
    const { count } = this.props;
    return <p>Count: {count}</p>;
  }
}

条件付きレンダリング

  • 必要な場合のみコンポーネントをレンダリングし、不要な場合はレンダリングをスキップする。
import React, { useState } from 'react';

function MyComponent({ show }) {
  return show ? <p>This component is shown.</p> : null;
}

パフォーマンスライブラリ


javascript reactjs redux



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