JavaScript、ReactJS、TypeScriptにおけるモジュールインポートのベストプラクティス
JavaScript, ReactJS, TypeScript における "import * as React from 'react';" と "import React from 'react';" の違い
JavaScript、ReactJS、TypeScript での import
ステートメントには、2 つの主要な構文があります。
- 個別インポート: 個別の名前でモジュール内の特定のエクスポートされたエンティティをインポートします。
それぞれの構文は、コードの読みやすさ、保守性、パフォーマンスに影響を与えるため、適切な選択が重要です。
個別インポート
import React from 'react';
import { Component } from 'react';
この例では、React
モジュールから React
コンポーネントのみをインポートし、Component
インターフェースのみを Component
という名前で別名します。
スターインポート
import * as React from 'react';
比較
項目 | 個別インポート | スターインポート |
---|---|---|
コードの読みやすさ | 明確で分かりやすい | 簡潔で読みやすい場合があるが、モジュールの内容が不明確になる可能性がある |
保守性 | 個々のエンティティを簡単に追跡および管理できる | モジュールの変更時に影響を受ける可能性がある |
パフォーマンス | 個々のエンティティのみをインポートするため、パフォーマンスに優れている | すべてのエンティティをインポートするため、パフォーマンスに影響を与える可能性がある |
推奨事項
一般的に、以下のガイドラインが推奨されます。
- 規模が大きくて複雑なプロジェクトでは、個別インポートを使用することをお勧めします。
- モジュールのすべてのエンティティを使用する場合は、スターインポートを使用できます。
- 個々のエンティティを使用する場合は、個別インポートを使用します。
TypeScript におけるスターインポート
TypeScript では、スターインポートを使用する場合は、import * as React from 'react';
ではなく import * as React from 'react';
と記述する必要があります。
これは、TypeScript コンパイラが React
モジュールの型情報を正しく推論できるようにするためです。
import * as React from 'react';
と import React from 'react';
は、どちらも JavaScript、ReactJS、TypeScript でモジュールをインポートするための有効な構文です。
// 個別インポート
import React from 'react';
import { Component } from 'react';
class MyComponent extends Component {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
// スターインポート
import * as React from 'react';
class MyComponent extends React.Component {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
ReactJS
// 個別インポート
import React from 'react';
import ReactDOM from 'react-dom';
const element = <h1 className="title">Hello, World!</h1>;
ReactDOM.render(element, document.getElementById('root'));
// スターインポート
import * as React from 'react';
import * as ReactDOM from 'react-dom';
const element = <h1 className="title">Hello, World!</h1>;
ReactDOM.render(element, document.getElementById('root'));
TypeScript
// 個別インポート
import React from 'react';
import { Component } from 'react';
class MyComponent extends Component<{}, {}> {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
// スターインポート
import * as React from 'react';
class MyComponent extends React.Component<{}, {}> {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
これらの例は、それぞれの構文がどのように使用できるかを示すほんの一例です。実際の使用例は、プロジェクトのニーズと要件によって異なります。
- TypeScript では、インポートステートメントに型注釈を追加することで、コードの型安全性と読みやすさを向上させることができます。
- 個別インポートを使用する場合は、インポートされたエンティティに直接アクセスできます。
- スターインポートを使用する場合は、インポートされたエンティティにアクセスする際にドット記法を使用する必要があります。
import()
関数を使用して、非同期にモジュールをインポートできます。これは、コード分割を使用してアプリケーションのパフォーマンスを向上させる場合に役立ちます。
async function loadReact() {
const React = await import('react');
return React;
}
(async () => {
const React = await loadReact();
const element = <h1 className="title">Hello, World!</h1>;
ReactDOM.render(element, document.getElementById('root'));
})();
CommonJS
CommonJS は、Node.js でモジュールをインポートするための標準的な方法です。
const React = require('react');
class MyComponent extends React.Component {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
ES Module
ES Module は、ブラウザでモジュールをインポートするための新しい標準です。
import { Component } from 'react';
class MyComponent extends Component {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
UMD
UMD モジュールは、CommonJS と ES Module の両方と互換性があります。
<script src="https://unpkg.com/react@17/umd/react.production.min.js"></script>
var React = window.React;
class MyComponent extends React.Component {
render() {
return <div>Hello, World!</div>;
}
}
使用する方法は、プロジェクトのニーズと要件によって異なります。
- 既存のコードベースと互換性を保つ必要がある場合は、UMD を使用できます。
- コード分割が必要な場合は、ダイナミックインポート を使用できます。
- Node.js で開発している場合は、CommonJS を使用できます。
- 最新のブラウザで開発している場合は、ES Module を使用することをお勧めします。
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