React useState フック解説

2024-10-11

React useState() フックを使用した状態オブジェクトの更新とマージ

React useState() フックは、コンポーネントの状態を管理するために使用される基本的なフックです。状態は、コンポーネントのレンダリングや動作を決定する変数です。

状態の初期化

import React, { useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);
  // ...
}
  • setCount: 状態変数を更新するための関数。
  • useState(0): 状態変数 count を初期値 0 で作成します。

状態の更新

setCount(count + 1);
  • count + 1: 新しい値を計算し、setCount に渡します。

状態のマージ

setCount((prevCount) => prevCount + 1);
  • prevCount: 前の状態の値。
  • setCount にコールバック関数を渡すことで、前の状態に基づいて新しい状態を計算できます。

状態のマージの利点

  • パフォーマンス
    以前の状態に基づいて新しい状態を計算することで、不必要なレンダリングを防ぐことができます。
  • 同期性
    複数の状態更新が同時に発生した場合でも、常に最新の値が使用されます。


function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);
  const [name, setName] = useState('John Doe');

  const handleClick = () => {
    setCount((prevCount) => prevCount + 1);
    setName('Jane Smith');
  };

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <p>Name: {name}</p>
      <button onClick={handleClick}>Update</button>
    </div>
  );
}



基本的な例

import React, { useState } from 'react';

function Counter() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  const increment = () => {
    setCount(count + 1);
  };

  retur   n (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={increment}>Increment</butto   n>
    </div>
  );
}
  • レンダリング
    count の値が変更されると、コンポーネントが再レンダリングされます。
  • 更新
    setCount(count + 1)count を 1 ずつ増やします。
  • 初期化
    useState(0)count を初期値 0 に設定します。
const increment = () => {
  setCount((prevCount) => prevCount + 1);
};

状態のオブジェクト

const [user, setUser] = useState({
  name: 'John Doe',
  age: 30
});

const updateUser = () => {
  setUser((prevUser) => ({
    ...prevUser,
    age: prevUser.age + 1
  }));
};
  • スプレッドオペレーター
    ...prevUser を使用して、前の状態のプロパティをコピーし、age プロパティのみを更新します。
  • 更新
    setUser にコールバック関数を渡し、age プロパティを更新します。
  • オブジェクトの状態
    user はオブジェクトの状態です。

React useState() フック解説

特徴

  • 状態のマージ
    以前の状態に基づいて新しい状態を計算できます。
  • 状態の更新
    状態を更新するための関数を提供します。
  • 初期値の設定
    初期値を設定します。
  • 状態の管理
    コンポーネントの状態を管理します。

使い方

  1. useState フックをインポートします。
  2. useState フックを使用して、状態変数と更新関数を定義します。
  3. 状態変数をコンポーネント内で使用します。
  4. 状態を更新するために、更新関数を呼び出します。
import React, { useState } from 'react';

function MyComponent() {
  const [count, setCount] = useState(0);

  return (
    <div>
      <p>Count: {count}</p>
      <button onClick={() => setCount(count + 1)}>Increment</button>
    </   div>
  );
}

注意

  • 状態の更新は、コンポーネントの再レンダリングを引き起こします。
  • useState フックは関数コンポーネントで使用できます。
  • 状態の更新は非同期的に処理されます。



Redux

  • 複雑なアプリケーション
    Redux は、複雑なアプリケーションや複数のコンポーネント間で状態を共有する必要がある場合に適しています。
  • 中央集権化
    状態は単一のストアに保存され、コンポーネント間で共有されます。
  • グローバルな状態管理
    Redux は、アプリケーション全体で共有される状態を管理するライブラリです。

Context API

  • シンプルなアプリケーション
    Context API は、比較的シンプルなアプリケーションで状態を共有する必要がある場合に適しています。
  • 階層的な構造
    Context API は、コンポーネントツリー内の特定の階層で状態を共有します。
  • コンポーネント間で状態を共有
    Context API は、コンポーネント間で状態を共有するための組み込みの React API です。

Zustand

  • 柔軟性
    Zustand は、様々なユースケースに対応する柔軟性を持っています。
  • 軽量
    Zustand は、Redux よりも軽量で、シンプルなアプリケーションに適しています。
  • シンプルな状態管理
    Zustand は、シンプルで使いやすい状態管理ライブラリです。

Recoil

  • 複雑なアプリケーション
    Recoil は、複雑なアプリケーションやパフォーマンスが重要な場合に適しています。
  • パフォーマンス
    Recoil は、パフォーマンスを重視したアプリケーションに適しています。
  • 原子的な状態管理
    Recoil は、原子的な状態管理を提供するライブラリです。

選択基準

  • シンプルさ
    シンプルなアプリケーションには、Zustand が適しています。
  • パフォーマンス
    パフォーマンスが重要な場合は、Recoil が適しています。
  • 状態の共有範囲
    グローバルな状態管理が必要な場合は、Redux が適しています。コンポーネント間で状態を共有する場合は、Context API や Zustand が適しています。
  • アプリケーションの規模
    複雑なアプリケーションには、Redux や Recoil が適しています。
// Redux
import { createStore } from 'redux';
import { Provider } from 'react-redux';

// Context API
import { createContext, useContext } from 'react';

// Zustand
import create from 'zustand';

// Recoil
import { atom, useRecoilValue, useRecoilState } from 'recoil';

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