Ruby on Rails で発生する「WARNING: Can't verify CSRF token authenticity rails」エラーの原因と解決策

2024-05-21

Ruby on Rails、jQuery、CSRF に関連する "WARNING: Can't verify CSRF token authenticity rails" エラーの分かりやすい解説

"WARNING: Can't verify CSRF token authenticity rails" エラーは、Ruby on Rails アプリケーションで CSRF トークン検証に失敗 したことを示します。CSRF(Cross-Site Request Forgery)は、悪意のあるユーザーが偽装したリクエストを送信し、ユーザーの意図しない操作を実行させる脆弱性です。Rails はこの脆弱性を防ぐために CSRF トークン検証機能を備えています。

エラー発生原因

このエラーが発生する主な原因は次のとおりです。

  • CSRF トークンの設定漏れ: Rails は、すべてのフォームに CSRF トークンを埋め込む必要があります。このトークンは、フォーム送信時にサーバーに送信され、リクエストが正当であることを検証するために使用されます。
  • JavaScript による非同期リクエスト: jQuery などの JavaScript ライブラリを使用して非同期リクエストを送信する場合、CSRF トークンを手動でヘッダーに追加する必要があります。
  • CSRF トークンの有効期限切れ: CSRF トークンには有効期限があり、期限切れになるとエラーが発生します。

エラー解決方法

このエラーを解決するには、以下の方法を試してください。

CSRF トークンの設定を確認する

すべてのフォームに <%= csrf_meta_tag %> タグが埋め込まれていることを確認してください。このタグは、CSRF トークンをフォームに埋め込み、JavaScript コードでアクセスできるようにします。

非同期リクエストの CSRF トークン設定

jQuery などの JavaScript ライブラリを使用して非同期リクエストを送信する場合、以下のコードを追加してリクエストヘッダーに CSRF トークンを設定する必要があります。

$.ajax({
  headers: {
    'X-CSRF-Token': $('meta[name="csrf-token"]').attr('content')
  },
  // ...
});

CSRF トークンの有効期限は、config/initializers/session_store.rb ファイルで設定できます。デフォルトの有効期限は 1 日ですが、必要に応じて変更できます。

その他の解決策

上記の方法で解決できない場合は、以下の解決策も試してみてください。

  • Rails バージョンと jQuery バージョンが互換性があることを確認する
  • ブラウザのキャッシュをクリアする
  • デバッグツールを使用して、エラーの詳細を確認する

    補足

    このエラーは、比較的簡単に解決できる問題ですが、放置するとセキュリティ上の問題につながる可能性があります。エラーが発生したら、原因を特定し、速やかに解決することが重要です。

    ご参考になりましたでしょうか?




    Ruby on Rails、jQuery、CSRF を用いたサンプルコード

    HTML コード

    <%= csrf_meta_tag %>
    
    <form id="my-form">
      <input type="text" name="name" value="">
      <button type="submit">送信</button>
    </form>
    

    JavaScript コード

    $(document).ready(function() {
      $('#my-form').submit(function(event) {
        event.preventDefault();
    
        var name = $('input[name="name"]').val();
    
        $.ajax({
          url: '/posts',
          method: 'POST',
          data: {
            name: name
          },
          headers: {
            'X-CSRF-Token': $('meta[name="csrf-token"]').attr('content')
          },
          success: function(data) {
            console.log('成功しました!');
          },
          error: function(error) {
            console.error('エラーが発生しました:', error);
          }
        });
      });
    });
    

    Rails コントローラーコード

    class PostsController < ApplicationController
      def create
        name = params[:name]
        # ... データベース処理 ...
    
        respond_to do |format|
          format.html { redirect_to root_path }
          format.json { render json: { message: '成功しました!' } }
        end
      end
    end
    

    このコードの説明

    1. HTML コードで、<%= csrf_meta_tag %> タグを使用して CSRF トークンを埋め込みます。
    2. JavaScript コードで、以下の処理を行います。
      • フォーム送信イベントを捕捉します。
      • フォームの入力値を取得します。
    3. Rails コントローラーコードで、以下の処理を行います。
      • create アクションで、POST リクエストを処理します。
      • 送信されたデータを取得します。
      • データベース処理を行います。
      • レスポンスを返します。



    Ruby on Rails、jQuery、CSRF に関するその他の解決策

    Turbolinks は、Rails でデフォルトで有効になっている機能で、ページ遷移を高速化します。しかし、Turbolinks を使用すると、CSRF トークン検証エラーが発生することがあります。この問題を解決するには、Turbolinks を無効化することができます。

    # config/application.rb
    
    config.action_view.default_headers['X-TURBO-PREVIEW'] = false
    

    フォーム送信前に CSRF トークンを取得する

    JavaScript コードを使用して、フォーム送信前に CSRF トークンを取得し、リクエストヘッダーに設定する方法もあります。

    $(document).ready(function() {
      $('#my-form').submit(function(event) {
        event.preventDefault();
    
        var csrfToken = $('meta[name="csrf-token"]').attr('content');
        var name = $('input[name="name"]').val();
    
        $.ajax({
          url: '/posts',
          method: 'POST',
          data: {
            name: name
          },
          headers: {
            'X-CSRF-Token': csrfToken
          },
          // ...
        });
      });
    });
    

    jQuery フォームプラグインを使用する

    jQuery には、CSRF トークン検証を自動的に処理するフォームプラグインがいくつかあります。これらのプラグインを使用すると、コードを簡潔に記述することができます。

      カスタム CSRF トークン検証ロジックを実装する

      Rails は、独自のカスタム CSRF トークン検証ロジックを実装するための柔軟なフレームワークを提供しています。複雑なアプリケーションや、独自の要件がある場合は、この方法が適している場合があります。

        注意事項

        これらの方法は、状況に応じて使い分ける必要があります。最も重要なのは、アプリケーションが CSRF 攻撃に対して脆弱でないことを確認することです。


        ruby-on-rails jquery csrf


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