React関数コンポーネントでの非同期処理

2024-10-01

Reactの関数型コンポーネントでasync/awaitを使う

JavaScriptにおけるasync/awaitは非同期処理をより同期的なコードのように記述するための構文糖衣です。Reactの関数型コンポーネントでも、この構文を用いて非同期処理を実装することができます。

基本的な使い方

import React, { useState, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      const response = await fetch('h   ttps://api.example.com/data');
      const json = await response.json();
      setData(json);
    };

    fetchData();
  }, []);

  return (
    <div>
      {data && <p>{data.message}</p>}
    </   div>
  );
}
  1. useEffectフック内で非同期関数を定義します。
  2. asyncキーワードで非同期関数であることを宣言します。
  3. awaitキーワードを使って非同期操作の結果を待つことができます。
  4. 非同期操作が完了したら、結果を状態変数に設定します。

注意事項

  • async/awaitは非同期処理を同期的に記述する手段ですが、実際の処理は依然として非同期で行われます。そのため、UIの更新やエラーハンドリングには注意が必要です。
  • useEffectフック内で非同期処理を行う場合、依存配列を適切に設定して再レンダリングを制御する必要があります。
  • async/awaitを使用する場合、関数の外側でPromiseを返さなければなりません。



React 関数型コンポーネントでの async/await の詳細解説とコード例

なぜ async/await を使うのか?

React の関数型コンポーネントで非同期処理を行う際に、async/await を使うと、非同期処理をまるで同期処理のように書くことができ、コードの可読性が大幅に向上します。特に、API 呼び出しやファイルの読み込みなど、結果を待ってから次の処理を行いたい場合に効果を発揮します。

useEffect との組み合わせ

async/await を React で使う際によく組み合わせるのが、useEffect フックです。useEffect は、コンポーネントがマウントされた後や、特定の値が変化した後に副作用を実行するためのフックです。

import React, { useState, useEffect } from 'react';

function MyComponent() {
  const [data, setData] = useState(null);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      const response = await fetch('h   ttps://api.example.com/data');
      const json = await response.json();
      setData(json);
    };

    fetchData();
  }, []);

  return (
    <div>
      {data && <p>{data.message}</p>}
    </   div>
  );
}

コード解説

  1. useState
    data という状態変数を定義し、初期値を null に設定しています。API から取得したデータはこの data に格納されます。
  2. useEffect
    コンポーネントがマウントされた後に一度だけ実行されるように、空の配列を第二引数に指定しています。
  3. JSX
    datanull でなければ、取得したデータを表示します。

詳細解説

  • 依存配列
    • useEffect の第二引数に渡す配列です。
    • この配列に含まれる値が変化したときに useEffect が再実行されます。
    • 空の配列を指定すると、コンポーネントがマウントされた後に一度だけ実行されます。
  • useEffect の役割
    • コンポーネントがマウントされた後、または依存配列に含まれる値が変化した後に実行されます。
    • 副作用(例えば、データのフェッチ、イベントリスナーの登録など)を実行するのに適しています。
  • async/await の働き
    • async キーワードで関数を非同期関数として宣言します。
    • await キーワードで非同期処理の結果が返ってくるまで待ち、その結果を次の変数に代入します。

async/await と useEffect を組み合わせることで、React コンポーネント内でスムーズに非同期処理を実装することができます。このパターンは、API 呼び出しだけでなく、ファイルの読み込みやタイマーなど、様々な場面で活用できます。

ポイント

  • 依存配列を適切に設定することで、useEffect の実行タイミングを制御できます。
  • useEffect は副作用を実行するためのフックです。
  • async/await は非同期処理を同期的に記述するための構文糖衣です。
  • Suspense
    React Suspense を使うと、データの読み込み中にローディングインジケーターを表示したり、エラーが発生した場合にフォールバックコンポーネントを表示したりすることができます。
  • 並列処理
    Promise.all を使うことで複数の非同期処理を並行して実行できます。
  • エラー処理
    try...catch ブロックを使ってエラー処理を行うことができます。



React 関数型コンポーネントでの非同期処理の代替方法

React 関数型コンポーネントで非同期処理を行う方法は、async/await の他にもいくつかの選択肢があります。それぞれの特徴と使い分けについて解説します。

Promise を直接扱う


  • シンプルなケース
    async/await を使わず、Promise を直接扱うことも可能です。
useEffect(() => {
  fetch('https://api.example.com/data')
    .then(response => response.json())
    .then(data => setData(data))
    .catch(error => console.error(   error));
}, []);
  • デメリット
    • エラー処理が冗長になりがちです。
    • コードがネストしやすく、可読性が低下する可能性があります。
  • メリット
    • async/await よりも古い JavaScript 環境でも動作します。
    • Promise のチェーンを細かく制御したい場合に有効です。

Promise.all を使う (複数の非同期処理を並行実行)

  • 並列処理
    複数の API 呼び出しを同時に実行したい場合に便利です。
useEffect(() => {
  Promise.all([
    fetch('https://api.example.com/data1'),
    fetch('https://api.example.com/data2')
  ])
  .then(([response1, response2]) => {
    // 両方のレスポンスを処理
  })
  .catch(error => console.error(error));
}, []);

カスタムフックを作成する

  • 再利用性
    特定の非同期処理を何度も行う場合、カスタムフックを作成することでコードの重複を減らすことができます。
function useFetchData(url) {
  const [data, setData] = useState(null);
  const [isLoading, setIsLoading] = useState(false);

  useEffect(() => {
    const fetchData = async () => {
      setIsLoading(true);
      try {
           const response = await fetch(url);
        const json = await response.json();
        setData(json);
      } catch (error) {
        console.error(error);
      } finally {
        s   etIsLoading(false);
      }
    };

    fetchData();
  }, [url]);

  return { data, isLoading };
}

ライブラリを利用する


  • (Axios の例)
  • 高度な機能
    Axios, SWR, React Query などのライブラリを使うと、エラーハンドリング、キャッシュ、無限スクロールなど、高度な機能を簡単に利用できます。
import axios from 'axios';

useEffect(() => {
  axios.get('https://api.example.com/data')
    .then(response => setData(response.data))
    .catch(error => console.error(error));
}, []);

どの方法を選ぶべきか?

  • 高度な機能
    ライブラリを利用することで開発効率を上げることができます。
  • コードの再利用性
    カスタムフックが有効です。
  • 複数の非同期処理を並行実行
    Promise.all が便利です。
  • シンプルで直感的なコード
    async/await がおすすめです。

React 関数型コンポーネントでの非同期処理には、様々な方法があります。状況に合わせて最適な方法を選択することで、より効率的で保守性の高いコードを書くことができます。

選ぶ際のポイント

  • パフォーマンス
    ライブラリによってはパフォーマンスに優れているものもあります。
  • 再利用性
    カスタムフックやライブラリは、コードの再利用性を高めるのに役立ちます。
  • 複雑さ
    シンプルな処理であれば Promise を直接扱うだけでも十分な場合もあります。
  • コードの可読性
    async/await は一般的に可読性が高いとされています。

javascript reactjs async-await



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