jqueryを使いこなすための必須テクニック！mouseenter()とmouseover()を使いこなそう

2024-06-19

jQueryにおけるmouseenter()とmouseover()の違い：詳細解説

jQueryでマウスイベントを扱う際、よく混同されるのがmouseenter()とmouseover()です。一見似ている二つのイベントですが、実は重要な違いがあります。このガイドでは、それぞれのイベントの詳細と使い分けについて分かりやすく解説します。

イベントの発生タイミング

1 mouseenter()

マウスカーソルが対象要素に入った瞬間に発生します。
子要素には影響しません。つまり、子要素上を移動してもイベントは発生しません。

親要素から子要素へ移動する場合だけでなく、子要素間を移動する場合もイベントが発生します。

イベントの適用範囲

対象要素のみに適用されます。
イベントハンドラーは、対象要素に入ったときのみ実行されます。

使い分け

対象要素に入ったときにのみアクションを実行したい場合に使用します。
例えば、要素の上にカーソルが乗ったときにツールチップを表示する場合などに適しています。

コード例

以下のコード例は、それぞれ異なるイベントハンドラーをmouseenter()とmouseover()に割り当てています。

$(function() {
  $("#targetElement").mouseenter(function() {
    console.log("mouseenter: 親要素に入った");
  });

  $("#targetElement").mouseover(function() {
    console.log("mouseover: 親要素または子要素に入った");
  });
});

まとめ

mouseenter()は、対象要素に入ったときにのみイベントを発生させます。
それぞれのイベントハンドラーは、目的や状況に応じて使い分けることが重要です。

補足

jQueryには、mouseenter()とmouseleave()をまとめて処理するhover()メソッドも用意されています。

jQueryにおけるmouseenter()とmouseover()のサンプルコード

この例では、mouseenter()を使用して、要素の上にカーソルが乗ったときにツールチップを表示します。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>mouseenter()を使ったツールチップ</title>
  <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
  <style>
    #tooltip {
      display: none;
      position: absolute;
      background-color: #ccc;
      padding: 10px;
      border: 1px solid #000;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <div id="targetElement">要素の上にカーソルを乗せてください</div>
  <div id="tooltip">ツールチップの内容</div>

  <script>
    $(function() {
      $("#targetElement").mouseenter(function() {
        $("#tooltip").css({
          top: $(this).offset().top + $(this).height(),
          left: $(this).offset().left
        }).show();
      }).mouseleave(function() {
        $("#tooltip").hide();
      });
    });
  </script>
</body>
</html>

背景色を変更する

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>mouseover()を使った背景色変更</title>
  <script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
  <style>
    #targetElement, #targetElement * {
      background-color: #eee;
    }

    #targetElement:hover, #targetElement *:hover {
      background-color: #ccc;
    }
  </style>
</head>
<body>
  <div id="targetElement">
    <p>要素または子要素の上にカーソルを乗せてください</p>
    <ul>
      <li>リスト項目1</li>
      <li>リスト項目2</li>
    </ul>
  </div>

  <script>
    $(function() {
      // 以下はmouseover()と同じ動作ですが、コード量を減らせます
      $("#targetElement").hover(function() {
        $(this).css("background-color", "#ccc");
      }, function() {
        $(this).css("background-color", "#eee");
      });
    });
  </script>
</body>
</html>

その他の例

この他にも、mouseenter()とmouseover()は様々な用途で使用できます。例えば、

メニュー要素の展開/折りたたみ
画像の拡大/縮小
ボタンの活性化/非活性化

など、様々なインタラクションを構築することができます。

これらのサンプルコードは、mouseenter()とmouseover()の使い方が理解できるよう、シンプルな例になっています。実際の開発では、必要に応じてイベントハンドラーの内容やCSSを変更してください。

jQuery以外でのmouseenter()とmouseover()の代替方法

JavaScriptネイティブイベント

jQueryを使用せずに、JavaScriptネイティブのイベントハンドラーを使用することができます。
以下のコード例は、mouseenter()とmouseover()をネイティブイベントで実現する方法を示しています。

const targetElement = document.getElementById('targetElement');
const tooltipElement = document.getElementById('tooltip');

targetElement.addEventListener('mouseenter', function() {
  tooltipElement.style.top = `${targetElement.offsetTop + targetElement.offsetHeight}px`;
  tooltipElement.style.left = `${targetElement.offsetLeft}px`;
  tooltipElement.style.display = 'block';
});

targetElement.addEventListener('mouseleave', function() {
  tooltipElement.style.display = 'none';
});

Vanilla JavaScriptフレームワーク

jQueryのような軽量なVanilla JavaScriptフレームワークを使用することができます。

Reactなどのコンポーネントライブラリ

Reactでは、onMouseEnterやonMouseOverというプロパティを使用して、イベントハンドラーを定義することができます。

import React, { useState } from 'react';

const Tooltip = () => {
  const [visible, setVisible] = useState(false);

  const handleMouseEnter = () => {
    setVisible(true);
  };

  const handleMouseLeave = () => {
    setVisible(false);
  };

  return (
    <div>
      <div onMouseEnter={handleMouseEnter} onMouseLeave={handleMouseLeave}>要素の上にカーソルを乗せてください</div>
      {visible && <div>ツールチップの内容</div>}
    </div>
  );
};