React.forwardRefとカスタムrefプロップの使い分け:迷ったらコレ!

2024-07-27

React.forwardRef vs カスタム ref プロップ:パフォーマンスと使いやすさの比較

React でコンポーネントに参照 (ref) を渡すには、主に 2 つの方法があります。

  1. React.forwardRef: React 16.3 で導入された標準的な方法で、コンポーネントを forwardRef 関数でラップすることで実現します。
  2. カスタム ref プロップ: コンポーネントに ref という名前のプロップを定義し、そのプロップにコールバック関数を渡すことで実現します。

どちらの方法もコンポーネントへの参照を取得できますが、それぞれ異なる利点と欠点があります。このガイドでは、パフォーマンスと使いやすさの観点から、2 つの方法を比較検討します。

パフォーマンス

パフォーマンスに関しては、React.forwardRef が一般的に カスタム ref プロップ よりも優れています。これは、forwardRef がコンポーネントの内部実装を隠蔽し、React がコンポーネントツリーを効率的に更新できるようにするためです。

一方、カスタム ref プロップは、コンポーネント内部の詳細にアクセスする必要がある場合にのみ使用することをお勧めします。例えば、コンポーネントの DOM ノードに直接アクセスしたい場合などです。

使いやすさ

使いやすさの面では、カスタム ref プロップReact.forwardRef よりも直感的であると感じる人もいるかもしれません。これは、カスタム ref プロップが単純な名前付きプロップとして定義されるためです。

一方、React.forwardRef は、ラップ関数を使用する必要があるため、少し複雑に見える場合があります。しかし、forwardRef は、コンポーネントの内部実装を隠蔽し、コードをよりクリーンで保守しやすくするという利点があります。

一般的には、React.forwardRefカスタム ref プロップ よりも優先することをお勧めします。これは、パフォーマンスとコードの保守性の観点から優れているためです。

しかし、コンポーネントの DOM ノードに直接アクセスする必要があるなど、特定のユースケースでは、カスタム ref プロップの方が適している場合があります。

以下に、React.forwardRef とカスタム ref プロップの例を示します。

React.forwardRef

import React from 'react';

const MyInput = forwardRef((props, ref) => {
  return <input ref={ref} {...props} />;
});

function App() {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <div>
      <MyInput ref={inputRef} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
}

カスタム ref プロップ

import React from 'react';

const MyInput = (props) => {
  const ref = props.ref;

  return <input ref={ref} {...props} />;
};

function App() {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <div>
      <MyInput ref={inputRef} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
}
  • カスタム ref プロップを使用する場合は、パフォーマンス上の影響を避けるために、ref プロップにコールバック関数を渡すことをお勧めします。
  • React 16.8 以降では、useRef フックを使用してコンポーネント内で参照を作成することもできます。これは、コンポーネント内でローカルに参照を使用する必要がある場合に役立ちます。



import React from 'react';

const MyInput = forwardRef((props, ref) => {
  return <input ref={ref} {...props} />;
});

function App() {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <div>
      <MyInput ref={inputRef} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
}
import React from 'react';

const MyInput = (props) => {
  const ref = props.ref;

  return <input ref={ref} {...props} />;
};

function App() {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <div>
      <MyInput ref={inputRef} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
}

例 3: useRef フック

この例では、useRef フックを使用して、App コンポーネント内で inputRef という参照を作成します。

import React from 'react';

function App() {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
}

これらの例は、React.forwardRef、カスタム ref プロップ、および useRef フックを使用してコンポーネントに参照を渡す方法を示しています。どの方法を選択するかは、特定のユースケースによって異なります。

  • useRef フックは、コンポーネント内でローカルに参照を使用する必要がある場合にのみ使用することをお勧めします。



コンポーネントツリー全体で共有される値を管理するために Context を使用できます。コンポーネントに参照を渡すために Context を使用するには、以下のようにします。

  • useContext フックを使用して、子コンポーネントで参照にアクセスします。
  • 参照コンテキストをコンポーネントツリーのルートにプロバイダします。
  • 参照を保持するコンテキストを作成します。

長所

  • 複雑なネスト構造を持つコンポーネントツリーに適しています。
  • コンポーネントツリー全体で参照を簡単に共有できます。

短所

  • 参照のスコープを制御するのが難しい場合があります。
  • パフォーマンスのオーバーヘッドが発生する可能性があります。


const MyContext = React.createContext();

function App() {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <MyContext.Provider value={inputRef}>
      <MyInput />
    </MyContext.Provider>
  );
}

const MyInput = () => {
  const inputRef = useContext(MyContext);

  return <input ref={inputRef} />;
};

カスタムフック

カスタムフックを使用して、コンポーネント間で状態とロジックを共有できます。コンポーネントに参照を渡すためにカスタムフックを使用するには、以下のようにします。

  • カスタムフックをコンポーネントで使用して、参照にアクセスします。
  • 参照を保持するカスタムフックを作成します。
  • 参照のスコープを制御しやすい。
  • コンポーネントを再利用しやすくします。
  • フックの乱用は、コードをわかりにくくする可能性があります。
  • フックの使用方法を理解するのに、学習曲線が少しあります。
function useInputRef() {
  const inputRef = useRef(null);

  return inputRef;
}

function App() {
  const inputRef = useInputRef();

  return (
    <div>
      <MyInput ref={inputRef} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
}

const MyInput = (props) => {
  const ref = props.ref;

  return <input ref={ref} {...props} />;
};

render props

render props を使用して、コンポーネントのレンダリング方法を制御できます。コンポーネントに参照を渡すために render props を使用するには、以下のようにします。

  • render prop コンポーネントを子コンポーネントで使用して、参照にアクセスします。
  • 参照を返す render prop コンポーネントを作成します。
  • テストが容易になります。
  • コンポーネントのレンダリングロジックをカプセル化できます。
  • render props コンポーネントを適切に設計する必要があります。
  • 複雑なコンポーネントツリーの場合、わかりにくくなる可能性があります。
const InputWithRef = (props) => {
  const inputRef = useRef(null);

  return (
    <div>
      <input ref={inputRef} {...props.inputProps} />
      <button onClick={() => inputRef.current.focus()}>フォーカス</button>
    </div>
  );
};

function App() {
  return (
    <InputWithRef
      inputProps={{
        type: 'text',
        placeholder: 'ここに何かを入力してください',
      }}
    />
  );
}

javascript reactjs performance



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