Redux Toolkit シリアライズエラー対策

2024-10-01

Redux Toolkitで「非シリアライズ可能な値が状態に検出されました」エラーが発生する理由

Redux Toolkitを使用しているときに、「非シリアライズ可能な値が状態に検出されました」というエラーが発生する可能性があります。これは、Redux ToolkitがReduxの内部実装の一部を抽象化し、より簡潔なAPIを提供するためです。

Redux Toolkitの内部処理

Redux Toolkitは、内部的にReduxのストアを作成し、Reducerを生成します。これらの処理において、Redux Toolkitは状態のシリアライズ可能性を自動的にチェックします。

非シリアライズ可能な値とは?

非シリアライズ可能な値とは、JavaScriptのオブジェクトや関数など、JSON形式で表現できない値のことです。Reduxのストアは、状態をシリアライズして永続化したり、他のプロセス間で共有したりすることができるため、状態内のすべての値がシリアライズ可能である必要があります。

Redux Toolkitでのエラー発生条件

  1. 直接状態を更新する: Redux Toolkitの createSlice関数で生成されたReducerを使用する場合、直接状態を更新してはいけません。代わりに、immerライブラリを使用して不変性を守ってください。
  2. 非シリアライズ可能な値を状態に格納する: 状態に非シリアライズ可能な値(関数、オブジェクト、Dateオブジェクトなど)を直接格納すると、エラーが発生します。
  3. サードパーティライブラリの使用: 一部のサードパーティライブラリは、非シリアライズ可能な値を状態に格納する可能性があります。このようなライブラリを使用する場合は、注意が必要です。

Reduxでのエラー発生条件

Reduxでは、状態のシリアライズ可能性は開発者の責任です。そのため、Reduxを使用する場合には、状態内のすべての値がシリアライズ可能であることを確認する必要があります。

解決方法

「非シリアライズ可能な値が状態に検出されました」というエラーが発生した場合には、以下の方法で解決することができます:

  1. 非シリアライズ可能な値をシリアライズする: 状態に非シリアライズ可能な値を格納する必要がある場合は、それをシリアライズして格納してください。
  2. サードパーティライブラリを確認する: 使用しているサードパーティライブラリが非シリアライズ可能な値を状態に格納している場合は、ライブラリのドキュメントを参照して、適切な対処方法を確認してください。



Redux Toolkitでのシリアライズエラー対策

Redux Toolkitは、Reduxの内部実装の一部を抽象化し、より簡潔なAPIを提供します。その中で、状態のシリアライズ可能性を自動的にチェックします。

非シリアライズ可能な値には、以下のようなものが含まれます:

  • Dateオブジェクト
    new Date()
  • オブジェクト
    { name: 'John', age: 30 }
  • 関数
    () => {}
import { createSlice } from '@reduxjs/toolkit';

const initialState = {
  data: {
    // 非シリアライズ可能な関数
    fetchData: async () => {
      // ...
    }
  }
};

const exampleSlice = createSlice({
  name: 'example',
  initialState,
  reducers: {
    // ...
  }
});

export const { actions, reducer } = exampleSlice;

この例では、initialStatedataプロパティに非シリアライズ可能な関数を格納しています。Redux Toolkitは、この関数をシリアライズできないため、エラーが発生します。

Redux Toolkitでは、immerライブラリを使用して不変性を守ることで、シリアライズエラーを回避することができます。

import { createSlice } from '@reduxjs/toolkit';
import { produce } from 'immer';

const initialState = {
  data: {
    // 非シリアライズ可能な関数
    fetchData: async () => {
      // ...
    }
  }
};

const exampleSlice = createSlice({
  name: 'example',
  initialState,
  reducers: {
    updateData: (state, action) =>
      produce(state, (draft) => {
        draft.data = {
          // 非シリアライズ可能な関数を削除
          ...draft.data,
          fetchData: undefined
        };
      })
  }
});

export const { actions, reducer } = exampleSlice;

この例では、immerライブラリを使用して、updateDataアクションで状態を更新する際に関数を削除しています。これにより、状態内のすべての値がシリアライズ可能になり、シリアライズエラーを回避することができます。

Reduxでのシリアライズエラー対策

注意

  • サードパーティライブラリを使用する場合は、ライブラリのドキュメントを参照して、シリアライズエラーが発生しないようにしてください。
  • 非シリアライズ可能な値を状態に格納する必要がある場合は、それをシリアライズして格納してください。
  • Redux Toolkitを使用する場合でも、直接状態を更新してはいけません。代わりに、immerライブラリを使用して不変性を守ってください。



import { createSlice } from '@reduxjs/toolkit';

const initialState = {
  data: {
    // 非シリアライズ可能な関数
    fetchData: async () => {
      // ...
    }
  }
};

const exampleSlice = createSlice({
  name: 'example',
  initialState,
  reducers: {
    // ...
  }
});

export const { actions, reducer } = exampleSlice;

セレクト関数を使用する

セレクト関数は、状態から特定の値を抽出して、その値を返す関数です。セレクト関数を使用して、非シリアライズ可能な値を状態から抽出して、それを別の場所に格納することができます。

import { createSlice, createSelector } from '@reduxjs/toolkit';

// ... (initialStateとreducerは同じ)

const selectFetchData = (state) => state.example.data.fetchData;

export const { actions, reducer, selectFetchData } = exampleSlice;

カスタムミドルウェアを使用する

カスタムミドルウェアは、Reduxのストアの動作を変更するための関数です。カスタムミドルウェアを使用して、状態がストアに保存される前に、非シリアライズ可能な値を削除または変換することができます。

import { createStore, applyMiddleware } from 'redux';
import { reducer } from './reducer';

const customMiddleware = (store) => (next) => (action) => {
  const state = store.getState();
  // 非シリアライズ可能な値を削除または変換
  const newState = { ...state, ... };

  return next({ ...action, state: newState });
};

const store = createStore(reducer, applyMiddleware(customMiddleware));

Redux ToolkitのcreateAsyncThunkを使用する

createAsyncThunkは、非同期アクションを作成するための関数です。createAsyncThunkを使用して、非同期操作を実行し、その結果を状態に格納することができます。

import { createSlice, createAsyncThunk } from '@reduxjs/toolkit';

const fetchData = createAsyncThunk('example/fetchData', async () => {
  // 非同期操作
  const data = await fetch('https://api.example.com/data').then((res) => res.json());
  return data;
});

const exampleSlice = createSlice({
  name: 'example',
  initialState: {
    data: null,
    loading: false,
    error: null
  },
  reducers: {
    // ...
  },
  extraReducers: (builder) => {
    builder
      .addCase(fetchData.pending, (state) => {
        state.loading =    true;
        state.error = null;
      })
      .addCase(fetchData.fulfilled, (state, action) => {
        state.data = action.payload;
        state.loading = false;
      })
      .addCase(fetchData.rejected, (state, action) => {
        s   tate.error = action.error.message;
        state.loading = false;
      });
  }
});

export const {    actions, reducer } = exampleSlice;

javascript reactjs redux



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