JavaScript二次元配列の作成

2024-08-18

JavaScript での二次元配列の作成

JavaScript には厳密な二次元配列のデータ型はありませんが、配列の配列として表現することができます。つまり、各要素が配列であるような一次元配列を作成します。

方法

ネストされた配列リテラル

最もシンプルな方法です。

const array2d = [
  [1, 2, 3],
  [4, 5, 6],
  [7, 8, 9]
];

for ループによる作成

より動的な配列を作成する場合に便利です。

const rows = 3;
const cols = 3;
const array2d = [];

for (let i = 0; i < rows; i++) {
  array2d[i] = [];
  for (let j = 0; j < cols; j++) {
    array2d[i][j] = i * cols + j + 1; // 例えば、値を計算して設定
  }
}

Array.from() メソッド

配列を作成する便利な方法です。

const rows = 3;
const cols = 3;
const array2d = Array.from({ length: rows }, () => new Array(cols));

アクセスと操作

二次元配列の要素にアクセスするには、インデックスを使用します。

console.log(array2d[1][2]); // 出力: 6

配列の要素を変更することもできます。

array2d[0][0] = 10;

注意点

  • 配列の要素に nullundefined が含まれる場合、注意が必要です。
  • JavaScript の配列は可変長なので、行や列の数を事前に指定する必要はありません。

応用例

二次元配列は、行列計算、ゲームボード、画像処理など、さまざまな場面で使用されます。

例: ゲームボード

const board = [
  [' ', ' ', ' '],
  [' ', ' ', ' '],
  [' ', ' ', ' ']
];

JavaScript で二次元配列を作成するには、配列の配列を使用します。ネストされた配列リテラル、for ループ、Array.from() メソッドなど、さまざまな方法があります。適切な方法を選択して、目的の二次元配列を作成してください。




JavaScript 二次元配列のコード解説

const array2d = [
  [1, 2, 3],
  [4, 5, 6],
  [7, 8, 9]
];
  • 解説
    • const array2d で、定数 array2d を宣言し、初期化しています。
    • [ ... ] は配列リテラルを表します。
    • 内側の [1, 2, 3] などは、それぞれ配列の要素であり、これらが外側の配列の要素となっています。
    • この方法では、直接的に二次元配列を定義することができます。
const rows = 3;
const cols = 3;
const array2d = [];

for (let i = 0; i < rows; i++) {
  array2d[i] = [];
  for (let j = 0; j < cols; j++) {
    array2d[i][j] = i * cols + j + 1; // 例えば、値を計算して設定
  }
}
  • 解説
    • rowscols に行数と列数をそれぞれ設定します。
    • array2d を空の配列として初期化します。
    • 外側の for ループで、行を処理します。
      • array2d[i] で、各行に対応する空の配列を作成します。
    • 内側の for ループで、列を処理します。
      • array2d[i][j] で、各要素に値を設定します。
      • ここでは、計算式 i * cols + j + 1 を使用して値を生成していますが、任意の値を設定できます。

Array.from() メソッドによる作成

const rows = 3;
const cols = 3;
const array2d = Array.from({ length: rows }, () => new Array(cols));
  • 解説
    • Array.from() メソッドを使用して、指定した長さの配列を作成します。
    • 第1引数のオブジェクトは、length プロパティを持つ必要があります。
    • 第2引数のコールバック関数は、各要素の初期値を返す関数です。
    • ここでは、new Array(cols) で、各行に cols 個の要素を持つ配列を作成しています。
console.log(array2d[1][2]); // 出力: 6
array2d[0][0] = 10;
  • 解説
    • array2d[1][2] で、2 行 3 列目の要素にアクセスします。
    • array2d[0][0] = 10 で、1 行 1 列目の要素を 10 に変更します。



Array.fill() を使った方法

const rows = 3;
const cols = 3;
const array2d = Array(rows).fill(Array(cols));
  • 解説
    • Array(rows) で、長さ rows の配列を作成します。
    • fill(Array(cols)) で、すべての要素を長さ cols の配列で埋めます。

注意
この方法は、すべての行が同じ配列を参照するため、ある行を変更すると他の行にも影響が出ます。

const rows = 3;
const cols = 3;
const array2d = Array(rows).fill().map(() => Array(cols));
  • 解説
    • Array(rows).fill() で、長さ rows の配列を作成し、すべての要素を undefined で埋めます。
    • map() メソッドで、各要素を長さ cols の配列に変換します。

カスタム関数による作成

function create2DArray(rows, cols) {
  const array2d = [];
  for (let i = 0; i < rows; i++) {
    array2d[i] = new Array(cols);
  }
  return array2d;
}

const array2d = create2DArray(3, 3);
  • 解説
    • create2DArray 関数で、行数と列数を受け取り、二次元配列を作成します。
    • for ループを使用して、各行に長さ cols の配列を作成します。

性能とメモリ考慮点

  • データ型
    JavaScript の配列は柔軟ですが、数値計算など特定の用途では、他のデータ構造(例えば、TypedArray)の方が効率的な場合があります。
  • 配列の作成コスト
    for ループや Array.from() は、多くの要素を作成する場合、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • 配列の共有
    Array.fill() を使用する場合、すべての行が同じ配列を参照するため、メモリ効率が良いように見えますが、変更の影響が他の行に及ぶため、注意が必要です。

JavaScript で二次元配列を作成する方法は複数ありますが、それぞれの方法には特徴と注意点があります。使用する状況に応じて、適切な方法を選択してください。また、性能やメモリ使用量も考慮することが重要です。


javascript arrays multidimensional-array



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