Angular 10依存関係変換ガイド
Angular 10へのアップグレードにおけるCommonJSまたはAMD依存関係の問題
問題
Angular 10では、CommonJSまたはAMD形式で依存関係をインポートしている場合、最適化が失敗する可能性があります。これは、Angular 10の新しいビルドシステムがES Modules (ESM)を優先するためです。
解決策
CommonJSまたはAMD依存関係をESM形式に変換する必要があります。
方法
-
パッケージマネージャーの使用
- npm
npm install --save-dev @angular/compiler-cli
- yarn
yarn add --dev @angular/compiler-cli
- npm
-
ng updateコマンドの実行
ng update @angular/core @angular/cli --migrate-only --allow-dirty
このコマンドは、プロジェクトの依存関係を自動的に更新し、CommonJSまたはAMD依存関係をESMに変換します。
手動変換
もし自動変換がうまくいかない場合は、手動で変換する必要があります。
-
ESM形式に変換
- Babel
Babelを使用して、CommonJSまたはAMDコードをESMに変換できます。 - Rollup
Rollupは、ES Modules用のモジュールバンドラーで、CommonJSまたはAMDコードをESMに変換できます。
- Babel
例
// CommonJS
const Rx = require('rxjs');
// ESM
import { Observable } from 'rxjs';
注意
- 手動変換を行う場合は、依存関係のソースコードを理解し、正しい変換方法を使用する必要があります。
- 依存関係のバージョンがAngular 10と互換性があることを確認してください。
CommonJSからESMへの変換例
CommonJS
const Rx = require('rxjs');
const observable = Rx.Observable.of(1, 2, 3);
observable.subscribe(value => console.log(value));
ESM
import { Observable } from 'rxjs';
const observable = Observable.of(1, 2, 3);
observable.subscribe(value => console.log(value));
AMDからESMへの変換例
AMD
define(['rxjs'], function(Rx) {
const observable = Rx.Observable.of(1, 2, 3);
observable.subscribe(value => console.log(value));
});
import { Observable } from 'rxjs';
const observable = Observable.of(1, 2, 3);
observable.subscribe(value => console.log(value));
Angular 10依存関係変換ガイド
Angular 10へのアップグレード時にCommonJSまたはAMD依存関係をESMに変換する手順は以下の通りです。
-
- 依存関係のソースコードを取得します。
ESM形式の依存関係の使用:
- npmやyarnを使用して、ESM形式の依存関係をインストールします。
- 可能であれば、ESM形式の依存関係を使用することを推奨します。多くのライブラリはすでにESM形式を提供しています。
ビルドツールによる変換:
- Webpack
Webpackのresolve.extensions
オプションを使用して、ESM形式の拡張子(.mjs
)を優先するように設定します。
ライブラリのESM対応:
手動変換:
- BabelやRollupなどのツールを使用して、変換を行います。
- どうしてもESM形式の依存関係が利用できない場合は、手動でCommonJSまたはAMDコードをESMに変換する必要があります。
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手動変換
-
Angular CLIのng updateコマンド
- しかし、自動変換がうまくいかない場合は、手動変換が必要になることがあります。
javascript angular rxjs