JavaScriptでURLパラメータを取得する

2024-08-18

JavaScriptにおいて、URLに付与されたパラメータ(GETパラメータ)を取得する方法について説明します。

URLパラメータとは

URLパラメータとは、URLの疑問符(?)以降に付与されるキーと値のペアのことを指します。例えば、 というURLの場合、"q"と"page"がキー、"javascript"と"2"が値になります。

取得方法

方法1: URLSearchParamsオブジェクトを利用する

現代的なブラウザで推奨される方法です。

const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
const paramValue = urlParams.get('paramName'); // paramNameの値を取得
  • get() メソッドで指定したキーの値を取得します。
  • URLSearchParams オブジェクトを作成し、クエリ文字列を渡します。
  • window.location.search で現在のURLのクエリ文字列部分を取得します。

方法2: 正規表現を利用する(従来の方法)

古いブラウザとの互換性を考慮する必要がある場合や、シンプルな処理で済む場合は、正規表現を利用することもできます。

function getParameterByName(name, url) {
  if (!url) url = window.location.href;
  name = name.replace(/[\[\]]/g, '\\$&');
  const regex = new RegExp('[?&]' + name + '(=([^&#]*)|&|#|$)');
  const results = regex.exec(url);
  if (!results) ret   urn null;
  if (!results[2]) return '';
  return decodeURIComponent(results[2].replace(/\+/g, ' '));
}

co   nst paramValue = getParameterByName('paramName');
  • decodeURIComponent でエンコードされた値をデコードします。
  • 正規表現を用いてパラメータの値を抽出します。
  • 引数 name に取得したいパラメータのキーを指定します。
  • getParameterByName 関数が定義されています。

// URL: https://example.com/search?q=javascript&page=2

// 方法1
const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
const query = urlParams.get('q');   // "javascript"
const page = urlParams.get('page'); // "2"

// 方法2
const query = getParameterByName('q');   // "javascript"
const page = getParameterByName('page'); // "2"

注意事項

  • セキュリティ上の観点から、ユーザーが入力した値を直接URLパラメータとして使用することは避けるべきです。入力値を適切にサニタイズする必要があります。
  • URLパラメータは文字列として扱われます。数値として扱う場合は、適切な型変換が必要です。



JavaScriptでURLパラメータを取得するコード例の詳細解説

const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
const paramValue = urlParams.get('paramName'); // paramNameの値を取得
  • urlParams.get('paramName')
    • get() メソッドで、指定したキー(paramName)に対応する値を取得します。
  • new URLSearchParams(window.location.search)
    • URLSearchParams: クエリ文字列を解析し、キーと値のペアを扱うためのオブジェクトです。


// URL: https://example.com/search?q=javascript&page=2

const urlParams = new URLSearchParams(window.location.search);
const query = urlParams.get('q');   // "javascript"
const page = urlParams.get('page'); // "2"

このコードでは、URLからqpageという2つのパラメータを取得し、それぞれquerypageという変数に代入しています。

コード例2:正規表現を利用する

function getParameterByName(name, url) {
  if (!url) url = window.location.href;
  name = name.replace(/[\[\]]/g, '\\$&');
  const regex = new RegExp('[?&]' + name + '(=([^&#]*)|&|#|$)');
  const results = regex.exec(url);
  if (!results) ret   urn null;
  if (!results[2]) return '';
  return decodeURIComponent(results[2].replace(/\+/g, ' '));
}

co   nst paramValue = getParameterByName('paramName');
  • 正規表現
    • [?&]: ? または & のいずれかで始まる文字列にマッチします。
    • name: 指定したパラメータ名にマッチします。
    • (=([^&#]*)|&|#|$): = の後に任意の文字列(パラメータの値)が続くパターン、または &#、もしくは文字列の終わりにマッチします。
  • getParameterByName 関数
    • 引数として、取得したいパラメータのキーと、対象となるURLを受け取ります。
    • 正規表現を用いて、URLから指定したパラメータの値を抽出します。

正規表現は少し複雑ですが、URLのパラメータ部分を細かく解析する際に強力なツールとなります。

  • 正規表現
    より柔軟な処理が可能ですが、複雑な場合があります。
  • URLSearchParamsオブジェクト
    現代的な方法で、簡潔にURLパラメータを取得できます。

どちらの方法を選ぶかは、プロジェクトの要件や、利用するブラウザのバージョンなどによって異なります。

  • セキュリティ
    ユーザーが入力した値を直接URLパラメータとして使用する場合には、XSSなどのセキュリティリスクに注意が必要です。適切なサニタイズ処理を行いましょう。
  • 複数の値
    同じパラメータ名が複数ある場合、URLSearchParams.getAll() を使用して配列として取得できます。

さらに詳しく知りたい方へ

  • JavaScriptの書籍
    より実践的な内容や、応用的な使い方について学ぶことができます。
  • MDN Web Docs
    URLSearchParamsインターフェースの詳細な解説



自作関数による解析

  • 柔軟性
    独自のロジックを組み込むことができます。
  • シンプルな実装
    正規表現よりも簡潔なコードで実装できます。
function getQueryParams(qs) {
  qs = qs.split('+').join(' ');
  const params = {};
  const pairs = qs.split('&');
  for (let i = 0; i < pairs.length; i++) {
    const pair = pairs[i].split('=');
    const key = decodeURIComponent(pair[0]);
    const value = decodeURIComponent(pair[1] || '');
       params[key] = value;
  }
  return params;
}

const queryString = window.location.search.substring(1);
const params = getQueryParams(queryString);

このコードでは、クエリ文字列を&で分割し、さらに=でキーと値に分けることで、パラメータをオブジェクトとして取得しています。

ライブラリの利用

  • Lodash
    _.get() や _.set() などの関数で、オブジェクト内の値を簡単に取得・設定できます。
  • jQuery
    $.param() や $.ajax() など、URLパラメータを扱うための便利なメソッドを提供しています。

ES6以降の機能を利用したモダンな書き方

  • reduce
    配列の要素を一つずつ処理し、最終的な結果を返すことができます。
  • スプレッド構文
    配列を展開して、より簡潔な記述が可能になります。
const queryString = window.location.search.substring(1);
const params = queryString.split('&')
  .reduce((prev, curr) => {
    const [key, value] = curr.split('=');
    prev[decodeURIComponent(key)] = decodeURIComponent(value);
    return prev;
  }, {});
  • サーバーサイド
    サーバーサイドでURLパラメータを取得し、クライアントサイドに渡すこともできます。
  • ブラウザの機能
    一部のブラウザでは、URLパラメータを直接操作できる機能が提供されている場合があります。

どの方法を選ぶべきか

  • 保守性
    コードの可読性や、他の開発者との連携性を考慮する必要があります。
  • パフォーマンス
    大量のデータを扱う場合、パフォーマンスを考慮する必要があります。
  • 柔軟性
    正規表現やライブラリがおすすめです。
  • シンプルさ
    自作関数やURLSearchParamsオブジェクトがおすすめです。

状況に応じて最適な方法を選択してください。

注意点

  • ブラウザの互換性
    古いブラウザでは、一部の機能がサポートされていない場合があります。
  • エンコーディング
    URLエンコード/デコードを適切に行う必要があります。

URLパラメータを取得する方法には、様々な選択肢があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

  • ライブラリ
    • 大規模なプロジェクトで、複数の開発者が関わる場合。
    • 既存のライブラリとの連携を強化したい場合。
  • 正規表現
    • 複雑なパターンでパラメータを抽出したい場合。
    • 高度なカスタマイズが必要な場合。
  • URLSearchParamsオブジェクト
    • モダンなブラウザで、簡潔にURLパラメータを取得したい場合。
    • 複数のパラメータを扱う場合。
  • 自作関数
    • 小規模なプロジェクトで、シンプルな処理で済む場合。
    • 特定の要件に合わせたカスタマイズを行いたい場合。

javascript url url-parameters



テキストエリア自動サイズ調整 (Prototype.js)

Prototype. js を使用してテキストエリアのサイズを自動調整する方法について説明します。Prototype. js を読み込みます。window. onload イベントを使用して、ページの読み込み後にスクリプトを実行します。$('myTextarea') でテキストエリアの要素を取得します。...


JavaScript数値検証 IsNumeric() 解説

JavaScriptでは、入力された値が数値であるかどうかを検証する際に、isNaN()関数やNumber. isInteger()関数などを利用することが一般的です。しかし、これらの関数では小数点を含む数値を適切に検出できない場合があります。そこで、小数点を含む数値も正しく検証するために、IsNumeric()関数を実装することが有効です。...


jQueryによるHTMLエスケープ解説

JavaScriptやjQueryでHTMLページに動的にコンテンツを追加する際、HTMLの特殊文字(<, >, &, など)をそのまま使用すると、意図しないHTML要素が生成される可能性があります。これを防ぐために、HTML文字列をエスケープする必要があります。...


JavaScriptフレームワーク:React vs Vue.js

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために使用されるプログラミング言語です。一方、jQueryはJavaScriptライブラリであり、JavaScriptでよく行う操作を簡略化するためのツールを提供します。jQueryを学ぶ場所...


JavaScriptオブジェクトプロパティの未定義検出方法

JavaScriptでは、オブジェクトのプロパティが定義されていない場合、そのプロパティへのアクセスはundefinedを返します。この現象を検出して適切な処理を行うことが重要です。最も単純な方法は、プロパティの値を直接undefinedと比較することです。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript、HTML、CSSでWebフォントを検出する方法

CSS font-family プロパティを使用するCSS font-family プロパティは、要素に適用されるフォントファミリーを指定するために使用されます。このプロパティを使用して、Webページで使用されているフォントのリストを取得できます。


ポップアップブロック検知とJavaScript

ポップアップブロックを検知する目的ポップアップブロックはユーザーのプライバシーやセキュリティを保護するためにブラウザに組み込まれている機能です。そのため、ポップアップブロックが有効になっている場合、ポップアップを表示することができません。この状況を検知し、適切な対策を講じるために、JavaScriptを使用することができます。


HTML要素の背景色をJavaScriptでCSSプロパティを使用して設定する方法

JavaScriptを使用すると、CSSプロパティを動的に変更して、HTML要素の背景色を制御できます。この方法により、ユーザーの入力やページの状況に応じて、背景色をカスタマイズすることができます。HTML要素の参照を取得HTML要素の参照を取得


JavaScript オブジェクトの長さについて

JavaScriptにおけるオブジェクトは、プロパティとメソッドを持つデータ構造です。プロパティはデータの値を保持し、メソッドはオブジェクトに対して実行できる関数です。JavaScriptの標準的なオブジェクトには、一般的に「長さ」という概念はありません。これは、配列のようなインデックスベースのデータ構造ではないためです。


JavaScriptグラフ可視化ライブラリ解説

JavaScriptは、ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語です。その中で、グラフの可視化を行うためのライブラリが数多く存在します。これらのライブラリは、データ構造やアルゴリズムを視覚的に表現することで、理解を深める助けとなります。