childrenとchildNodesの違い

2024-10-24

JavaScriptにおけるchildrenとchildNodesの違い

childrenchildNodesはどちらもJavaScriptのDOM(Document Object Model)において、要素の子要素にアクセスするためのプロパティです。しかし、その挙動や包含する要素に若干の違いがあります。

childrenプロパティ

  • 要素の直接の子要素のみが含まれます。
  • テキストノードコメントノードは含まれません。
  • HTML要素のみを含む配列を返します。


<div id="parent">
  <p>テキストノード</p>
  <span>span要素</span>
</div>
const parentElement = document.getElementById('parent');

// childrenプロパティ
console.log(parentElement.children); // Output: [<p>, <span>]

// childNodesプロパティ
console.log(parentElement.childNodes); // Output: [<p>, Text node, Comment node, <span>]

要約

  • childNodes
    要素のすべての直接の子要素を含む配列。
  • children
    要素の直接の子要素のうち、HTML要素のみを含む配列。

選択基準

  • HTML要素のみが必要な場合は、childrenを使用します。
  • テキストノードやコメントノードを含める必要がある場合は、childNodesを使用します。



childrenとchildNodesの違い:コード例

HTML構造

<div id="parent">
  <p>テキストノード</p>
  <span>span要素</span>
  </div>

JavaScriptコード

const parentElement = document.getElementById('parent');

// childrenプロパティ:HTML要素のみを含む配列
console.log('children:', parentElement.children);

// childNodesプロパティ:すべての直接の子要素を含む配列
console.log('childNodes:', parentElement.childNodes);

出力結果

children: [<p>, <span>]
childNodes: [<p>, Text node, Comment node, <span>]

解説

  • childNodesプロパティ
    • [<p>, Text node, Comment node, <span>]が出力されます。
    • childNodesは要素のすべての直接の子要素を含む配列を返します。テキストノードやコメントノードも含まれます。
  • childrenプロパティ
    • [<p>, <span>]が出力されます。
    • childrenはHTML要素のみを含む配列を返します。テキストノードやコメントノードは含まれません。

具体的な使用例

  • すべての直接の子要素を操作する場合
    for (let i = 0; i < parentElement.childNodes.length; i++) {
      if (parentElement.childNodes[i].nodeType === Node.TEXT_NODE) {
        parentElement.childNodes[i].nodeValue = '変更されたテキスト';
      }
    }
    
  • HTML要素のみを操作する場合
    parentElement.children[0].textContent = '変更されたテキスト';
    



childrenとchildNodesの代替的なアプローチ

querySelectorAll()メソッド

  • テキストノードやコメントノードを除外したい場合は、適切なセレクターを使用します。
  • CSSセレクターを使用して、複数の要素を一度に取得できます。
const paragraphs = document.querySelectorAll('p');
const spans = document.querySelectorAll('span');

firstChildとlastChildプロパティ

  • 最初の子要素または最後の子要素に直接アクセスできます。
const firstChild = parentElement.firstChild;
const lastChild = parentElement.lastChild;

previousSiblingとnextSiblingプロパティ

  • 現在の要素の前または後の兄弟要素にアクセスできます。
const previousSibling = element.previousSibling;
const nextSibling = element.nextSibling;

childElementCountプロパティ

  • 要素の子要素の数を取得します。
const childCount = parentElement.childElementCount;

適切な方法の選択

  • 子要素の数を取得する場合
    childElementCountが適しています。
  • 兄弟要素を操作する場合
    previousSiblingまたはnextSiblingが適しています。
  • 最初のまたは最後の要素にアクセスする場合
    firstChildまたはlastChildが適しています。
  • 特定の要素をターゲットにする場合
    querySelectorAll()またはgetElementById()が適しています。

注意

  • previousSiblingnextSiblingは要素の兄弟要素のみを返します。
  • firstChildlastChildはテキストノードやコメントノードを含む場合があります。

javascript dom



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