【初心者向け】Node.jsでESモジュールをスムーズに使いこなす!エラーメッセージも徹底解説
(node:9374) 警告: ES モジュールをロードするには「type」を「module」に設定してください。 の詳細解説
この警告メッセージが表示される理由:
Node.js 14 以降、デフォルトで ES モジュールを使用するようになりました。つまり、JavaScript ファイルを .mjs
拡張子で保存すると、ES モジュールとして扱われます。しかし、package.json
ファイルに type
フィールドが module
に設定されていない場合、Node.js は警告メッセージを表示します。
問題を解決する方法:
この警告メッセージを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
- package.json ファイルに type フィールドを追加する:
{
"type": "module"
}
- すべての JavaScript ファイルを .mjs 拡張子で保存する:
Node.js は、.mjs
拡張子のファイルを自動的に ES モジュールとして認識します。
- --experimental-specifier-resolution フラグを使用して Node.js を起動する:
node --experimental-specifier-resolution your-script.js
補足:
- ES モジュールは、従来の CommonJS モジュールと互換性がありません。そのため、ES モジュールと CommonJS モジュールを混在させる場合は、注意が必要です。
- TypeScript を使用している場合は、
tsconfig.json
ファイルに適切な設定を行う必要があります。
ES モジュールを使用した基本的なサンプルコード
// main.mjs
import { add } from './math.mjs';
const result = add(5, 3);
console.log(result); // 8 を出力
// math.mjs
export function add(a, b) {
return a + b;
}
このコードの説明:
main.mjs
ファイルは、math.mjs
ファイルからadd
関数をインポートします。add
関数は、2 つの引数を受け取り、それらを足した値を返します。main.mjs
ファイルは、add
関数を使用して 5 と 3 を足し、結果をコンソールに出力します。
このコードを実行するには:
- 上記のコードを 2 つのファイル (
main.mjs
とmath.mjs
) に保存します。 - 以下のコマンドを使用してコードを実行します。
node main.mjs
出力:
8
- このコードは、ES モジュールと CommonJS モジュールの両方で動作します。
- ES モジュールを使用するには、Node.js 14 以降が必要です。
このサンプルコードは、ES モジュールの基本的な使用方法を示すものです。 ES モジュールを使用して、より複雑なアプリケーションを作成することもできます。
Node.js で ES モジュールをロードするその他の方法
import()
構文は、非同期的に ES モジュールをロードするために使用されます。 構文は以下の通りです。
import * as module from 'module-path';
import { namedExport } from 'module-path';
この構文は、CommonJS モジュールと ES モジュールの両方で使用できます。 ES モジュールを使用する場合、import()
構文は非同期的に実行されることに注意してください。
例:
import('./math.mjs').then(math => {
const result = math.add(5, 3);
console.log(result); // 8 を出力
});
const module = await dynamic import('module-path');
この関数は、Promise を返します。 Promise が解決されると、モジュールが使用できるようになります。
(async function() {
const math = await dynamic import('./math.mjs');
const result = math.add(5, 3);
console.log(result); // 8 を出力
})();
esm パッケージを使用する:
esm
パッケージは、Node.js で ES モジュールをロードするためのユーティリティを提供します。 このパッケージを使用すると、require()
関数を使用して ES モジュールをロードできます。
const esm = require('esm');
const math = esm('./math.mjs');
const result = math.add(5, 3);
console.log(result); // 8 を出力
package.json
ファイルの exports
フィールドを使用して、ES モジュールのロード方法を指定できます。 このフィールドを使用すると、条件付きで異なるエクスポートを提供できます。
{
"type": "module",
"exports": {
".": "./index.mjs",
"./math": "./math.mjs"
}
}
この例では、index.mjs
ファイルはデフォルトのエクスポートとして提供され、math.mjs
ファイルは ./math
プロパティからアクセスできます。
--es-module-specifier-resolution
フラグを使用して、Node.js に ES モジュールのロード方法を指定できます。 このフラグを使用すると、拡張子が省略可能になり、パスとしてディレクトリを指定することでインデックス ファイルを読み込むことができます。
node --es-module-specifier-resolution main.mjs
注意事項:
- 上記の方法の中には、Node.js の特定のバージョンでのみ使用できるものがあります。
- ES モジュールと CommonJS モジュールを混在させる場合は、互換性の問題が発生する可能性があることに注意してください。
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。 最適な方法は、特定のニーズによって異なります。
javascript reactjs es6-modules