jQueryでString.formatと同等の機能を実現する3つの方法 - それぞれのメリットとデメリットを比較

2024-06-28

jQueryにおけるString.formatの類似機能

JavaScriptのString.format関数は、フォーマット文字列を使用して動的に文字列を生成する便利な機能です。しかし、jQueryには独自の実装がありません。

本記事では、jQueryでString.formatと同等の機能を実現する方法について、以下の2つの方法を中心に解説します。

jQuery.fn.formatプラグインは、jQueryオブジェクトに対してformatメソッドを追加し、String.formatと同等の機能を提供します。

使用方法

jQuery.fn.formatプラグインをダウンロードして読み込みます。
以下のコードのように、formatメソッドを使用して文字列を生成します。

$(document).ready(function() {
  var name = "山田 太郎";
  var age = 30;
  var message = "こんにちは、{0}さん。{1}歳ですね。".format(name, age);
  console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。
});

自作関数

jQuery.fn.formatプラグインを使用せずに、自作関数でString.formatと同等の機能を実現することもできます。

例

function format(str, args) {
  return str.replace(/\{(\d+)\}/g, function(match, index) {
    return args[index];
  });
}

var name = "山田 太郎";
var age = 30;
var message = format("こんにちは、{0}さん。{1}歳ですね。", [name, age]);
console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。

jQuery.fn.formatプラグインを使用すると、簡単にString.formatと同等の機能を利用できます。一方、自作関数はより柔軟性がありますが、コード量が増えてしまいます。

プロジェクトの規模や要件に応じて、適切な方法を選択してください。

上記以外にも、JavaScriptライブラリやテンプレートエンジンを使用して、String.formatと同等の機能を実現する方法があります。

それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、最適な方法を選択することが重要です。

jQuery.fn.formatプラグインを使用したサンプルコード

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jquery-format/1.0.2/jquery.format.min.js"></script>

文字列の生成

$(document).ready(function() {
  var name = "山田 太郎";
  var age = 30;
  var message = "こんにちは、{0}さん。{1}歳ですね。".format(name, age);
  console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。
});

オプションの使用

jQuery.fn.formatプラグインは、フォーマット文字列にオプションを指定することができます。

var message = "こんにちは、{0:姓}{1:名}さん。{2:年齢}歳ですね。".format({
  姓: "山田",
  名: "太郎",
  年齢: 30
});

{index}: フォーマット文字列のインデックスを指定します。

width: 文字列の幅を指定します。
fill: 文字列の埋め込み文字を指定します。
precision: 数値の桁数を指定します。

詳細は、jQuery.fn.formatプラグインの公式ドキュメントを参照してください。

自作関数を使用したサンプルコード

function format(str, args) {
  return str.replace(/\{(\d+)\}/g, function(match, index) {
    return args[index];
  });
}

var name = "山田 太郎";
var age = 30;
var message = format("こんにちは、{0}さん。{1}歳ですね。", [name, age]);
console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。

オプションのシミュレーション

自作関数でオプションをシミュレーションするには、String.replaceメソッドの第2引数に関数を使用することができます。

function format(str, args) {
  return str.replace(/\{(\d+)(:([^}]+))?\}/g, function(match, index, options) {
    var value = args[index];
    if (options) {
      var optionValues = options.split(",");
      for (var i = 0; i < optionValues.length; i++) {
        var optionValue = optionValues[i].trim();
        if (optionValue === "width") {
          value = value.padStart(parseInt(optionValues[i + 1]), " ");
          i++;
        } else if (optionValue === "fill") {
          value = value.padStart(parseInt(optionValues[i + 1]), optionValues[i + 1]);
          i++;
        } else if (optionValue === "align") {
          if (optionValues[i + 1] === "left") {
            value = value.padStart(parseInt(optionValues[i + 2]), " ");
          } else if (optionValues[i + 1] === "right") {
            value = value.padEnd(parseInt(optionValues[i + 2]), " ");
          }
          i += 2;
        } else if (optionValue === "precision") {
          if (typeof value === "number") {
            value = value.toFixed(parseInt(optionValues[i + 1]));
          }
          i++;
        }
      }
    }
    return value;
  });
}

var message = "こんにちは、{0:姓,width=10,fill=*}さん。{1:名}さん。{2:年齢,precision=2}歳ですね。".format({
  姓: "山田",
  名: "太郎",
  年齢: 30
});
console.log(message); // 出力: こんにちは、山田*****さん。太郎さん。30.00歳ですね。

jQueryにおけるString.formatの代替方法：その他の方法

ECMAScript 2015（ES6）のテンプレートリテラル

ES6では、テンプレートリテラルと呼ばれる新しい構文が導入されました。テンプレートリテラルを使用すると、バッククォート（`）で囲まれた文字列の中に変数を埋め込むことができます。

var name = "山田 太郎";
var age = 30;
var message = `こんにちは、${name}さん。${age}歳ですね。`;
console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。

利点

読みやすく、わかりやすいコードになる
オプションを指定する必要がない

欠点

IE11などの古いブラウザではサポートされていない

Lodashなどのライブラリには、format関数などの文字列操作ユーティリティが含まれています。

例（Lodashを使用する場合）

var name = "山田 太郎";
var age = 30;
var message = _.template("こんにちは、<span class="math-inline">\{name\}さん。</span>{age}歳ですね。")({ name: name, age: age });
console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。

豊富な機能を利用できる

ライブラリの読み込みが必要になる

自身のフォーマット関数

必要に応じて、独自のフォーマット関数を作成することもできます。

function format(str, args) {
  var pattern = /\{(\d+)\}/g;
  return str.replace(pattern, function(match, index) {
    return args[index];
  });
}

var name = "山田 太郎";
var age = 30;
var message = format("こんにちは、{0}さん。{1}歳ですね。", [name, age]);
console.log(message); // 出力: こんにちは、山田 太郎さん。30歳ですね。