JavaScript の console.log() が突然おかしな挙動!? React DevTools が原因だった!

2024-06-28

JavaScript の console.log() でファイル名と行番号が表示されない問題

React 開発において、console.log() を使用してデバッグを行う際、本来表示されるはずのファイル名と行番号ではなく、react_devtools_backend.js:4049 と表示される問題が発生することがあります。

原因

この問題は、Chrome ブラウザの React DevTools 拡張機能が原因で発生します。React DevTools は、React アプリケーションのデバッグに役立つ拡張機能ですが、特定のバージョンの場合、console.log() の出力に影響を与える可能性があります。

解決策

この問題を解決するには、以下の方法を試すことができます。

React DevTools の最新バージョンでは、この問題は修正されています。Chrome Web Store から最新バージョンをダウンロードしてインストールしてください。

Framework Ignore List にファイルを登録する

Chrome ブラウザのコンソール設定で、問題が発生しているファイルを Framework Ignore List に登録することで、そのファイルからの console.log() 出力を元の形式で表示させることができます。

手順は以下の通りです。

  1. Chrome ブラウザでコンソールを開きます。
  2. 右上の歯車アイコンをクリックして、「設定」を選択します。
  3. 問題が発生しているファイルのパスを入力して、「追加」ボタンをクリックします。

他のブラウザを使用する

上記の方法で解決できない場合は、Firefox や Safari などの他のブラウザを使用することで問題を回避できる可能性があります。

補足

この問題は、React DevTools の特定のバージョンのみに影響するため、すべてのユーザーに発生するわけではありません。また、React DevTools 以外のデバッグツールを使用している場合は、この問題が発生することはありません。




    // ファイル: example.js
    
    console.log('Hello, world!'); // 元々は "example.js:2" と表示される
    
    // React コンポーネントの使用例
    import React from 'react';
    
    const MyComponent = () => {
      return (
        <div>
          <h1>My Component</h1>
          <p>This is a React component.</p>
          <button onClick={() => console.log('Button clicked!')}>Click me</button>
        </div>
      );
    };
    
    export default MyComponent;
    
    Hello, world! // ファイル名と行番号が表示されない
    react_devtools_backend.js:4049 // React DevTools による出力が表示される
    

    しかし、React DevTools を無効化するか、上記で説明した解決策のいずれかを実行することで、以下の正しい出力が得られます。

    example.js:2 // ファイル名と行番号が表示される
    

    この例は、console.log() が本来意図した動作と異なる挙動を示す問題を明確にするために簡略化されています。実際のデバッグ状況では、より複雑なコードで問題が発生する可能性があります。




    その他の解決策

    console.error() は、エラーメッセージを出力するために使用されますが、console.log() と同様にデバッグ情報を出力するのにも使用できます。console.error() は、React DevTools の影響を受けにくいことが知られています。

    console.error('Error message: ', error);
    

    カスタムロギングライブラリを使用する

    Winston や Log4js などのカスタムロギングライブラリを使用すると、より詳細なログ情報を出力することができます。これらのライブラリは、ファイル名、行番号、タイムスタンプなどの情報を自動的にログに記録することができます。

    ソースマップを使用する

    ソースマップは、コンパイルされた JavaScript コードを元のソースコードにマッピングするファイルです。ソースマップを使用すると、コンパイルされたコードで問題が発生した場合でも、元のソースコードでデバッグを行うことができます。

    デバッガーを使用する

    Chrome DevTools や Visual Studio Code などのデバッガーを使用すると、コードをステップ実行し、変数の値を調べることができます。デバッガーは、複雑な問題をデバッグするのに役立ちます。

    注意事項

    これらの方法は、すべての状況で有効とは限りません。問題を解決するには、さまざまな方法を試す必要がある場合があります。また、これらの方法は、パフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意してください。


      javascript reactjs google-chrome


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