jQuery Ajax コールバック比較
jQuery.ajax処理における継続レスポンス:「success」と「.done」の違い
jQuery.ajaxメソッドは、非同期通信を使用してサーバーからデータを取得するための便利な方法を提供します。通信が成功した場合、通常はコールバック関数を使用してレスポンスを処理します。このコールバック関数を指定する方法は、successオプションとdoneメソッドの2つがあります。
successオプション
- 成功した場合のみ実行されます。
- 直接コールバック関数を指定します。
- 従来の方法で、jQueryの古いバージョンから使用されています。
$.ajax({
url: 'example.php',
success: function(data) {
// レスポンスを処理する
console.log(data);
}
});
.doneメソッド
- チェーン可能なメソッドであり、Promiseオブジェクトのthenメソッドと似ています。
$.ajax({
url: 'example.php'
})
.done(function(data) {
// レスポンスを処理する
console.log(data);
})
.fail(function(jqXHR, textStatus, errorThrown) {
// エラー処理
console.error(errorThrown);
})
.always(function() {
// 常に実行される
console.log('Request completed');
});
違いと使いどころ
- successオプションは、シンプルで直感的な方法ですが、チェーンできないため、複数のコールバック関数を指定する場合はdoneメソッドを使用する方が適切です。
- .doneメソッドは、チェーン可能なため、複数のコールバック関数を指定して処理を連鎖させることができます。これは、複数の非同期操作を組み合わせる場合に便利です。
- successオプションは、古いバージョンからの互換性を維持するために使用できますが、新しいプロジェクトでは**.done**メソッドを使用することをおすすめします。
- .doneメソッドは、チェーン可能で複数のコールバック関数を指定できるため、より柔軟な処理が可能です。
- jQueryの新しいバージョンでは、.doneメソッドが推奨されています。
$.ajax({
url: 'example.php',
success: function(data) {
// レスポンスを処理する
$('#result').text(data);
}
});
example.php
から取得したデータを、IDがresult
の要素に表示します。
$.ajax({
url: 'example.php'
})
.done(function(data) {
// レスポンスを処理する
$('#result').text(data);
})
.fail(function(jqXHR, textStatus, errorThrown) {
// エラー処理
$('#result').text('エラーが発生しました: ' + errorThrown);
})
.always(function() {
// 常に実行される
console.log('リクエストが完了しました');
});
- リクエストが完了したかどうかをログに出力します。
- エラーが発生した場合、エラーメッセージを表示します。
jQuery Ajax コールバック比較
メソッド | チェーン可能 | 複数のコールバック | 成功時 | 失敗時 | 常に実行 |
---|---|---|---|---|---|
success | 否 | 否 | 実行 | 実行しない | 実行しない |
done | はい | はい | 実行 | 実行しない | 実行しない |
fail | はい | はい | 実行しない | 実行 | 実行しない |
always | はい | はい | 実行 | 実行 | 実行 |
- alwaysは、成功または失敗にかかわらず常に実行され、チェーン可能で複数のコールバックを指定できます。
- failは、失敗した場合のみ実行され、チェーン可能で複数のコールバックを指定できます。
- successは、成功した場合のみ実行されます。
- failとalwaysは、エラー処理やリクエストの完了時に処理を実行したい場合に使用します。
- doneは、複数のコールバックを指定したり、チェーンして処理を連鎖させたい場合に使用します。
- successは、シンプルな場合に使用できます。
Promiseオブジェクトの使用
- thenメソッドを使用して、成功時、失敗時、常に実行されるコールバック関数を指定できます。
- jQuery 3.0以降、$.ajaxメソッドはPromiseオブジェクトを返します。
$.ajax({
url: 'example.php'
})
.then(function(data) {
// レスポンスを処理する
$('#result').text(data);
})
.catch(function(error) {
// エラー処理
$('#result').text('エラーが発生しました: ' + error);
})
.finally(function() {
// 常に実行される
console.log('リクエストが完了しました');
});
async/awaitの使用
- 非同期関数内でawaitキーワードを使用して、Promiseオブジェクトの解決を待機できます。
async function fetchData() {
try {
const data = await $.ajax({
url: 'example.php'
});
$('#result').text(data);
} catch (error) {
$('#result').text('エラーが発生しました: ' + error);
} finally {
console.log('リクエストが完了しました');
}
}
fetchData();
jQuery.get/postメソッドの使用
- successオプションのみを指定できます。
- .get∗∗と∗∗.postメソッドは、$.ajaxメソッドの簡易版です。
$.get('example.php', function(data) {
$('#result').text(data);
});
- JSON形式のデータを扱う場合に便利です。
$.getJSON('example.json', function(data) {
$('#result').text(data.name);
});
- 適切な方法を選択して、コードの可読性と保守性を向上させましょう。
- .get∗∗、∗∗.post、.getJSON∗∗メソッドは、シンプルな場合に使用できますが、∗∗.ajaxメソッドほど柔軟性はありません。
- Promiseオブジェクトやasync/awaitを使用することで、よりモダンなJavaScriptのスタイルで非同期処理を記述できます。
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