文字列を整数に変換する方法

2024-08-19

JavaScript で文字列を整数に変換する方法

JavaScript では、文字列を整数に変換する方法はいくつかあります。最も一般的な方法は parseInt() 関数と Number() 関数です。

parseInt() 関数

  • 例:
  • 第二引数として基数(radix)を指定できます。
  • 文字列を整数に変換します。
let str = "123";
let int1 = parseInt(str); // 123
let int2 = parseInt("0xFF", 16); // 255 (16進数)

Number() 関数

  • 整数だけでなく、浮動小数点数にも変換できます。
let str = "123.45";
let num = Number(str); // 123.45
  • Math.floor() 関数: 小数部分を切り捨てて整数にします。
  • 単項プラス演算子 +: 文字列を数値に変換します。

コード例

let str = "123";

// parseInt()
let int1 = parseInt(str);
console.log(int1); // 123

// Number()
let int2 = Number(str);
console.log(int2); // 123

// 単項プラス演算子
let int3 = +str;
console.log(int3); // 123

注意点

  • 基数(radix)を指定する場合は注意が必要です。間違った基数を指定すると、不正な結果になります。
  • Number() は文字列全体を解析します。数値以外の文字が含まれる場合、NaN (Not a Number) を返します。
  • parseInt() は文字列の先頭から数値部分を読み取ります。文字列中に非数値文字が含まれる場合、それ以降の文字は無視されます。



コード例とその解説

let str = "123";

// parseInt()
let int1 = parseInt(str);
console.log(int1); // 123

// Number()
let int2 = Number(str);
console.log(int2); // 123

// 単項プラス演算子
let int3 = +str;
console.log(int3); // 123

parseInt(str);

  • console.log(int1);
    変換結果を出力します。
  • int1
    変換後の整数を格納する変数です。
  • str
    変換したい文字列を指定します。
  • parseInt() 関数
    文字列を整数に変換する最も一般的な関数です。

Number(str);

  • Number() 関数
    文字列を数値に変換します。整数だけでなく、浮動小数点数にも変換できます。

+str;

  • 単項プラス演算子
    文字列の前に + を付けることで、数値に変換できます。
  • 単項プラス演算子:
  • parseInt():
    • 文字列の先頭から数値部分を読み取ります。
    • 第二引数に基数(radix)を指定することで、異なる基数の数を解析できます(例: 16進数)。
    • 非数値文字が含まれていても、数値部分までが変換されます。

具体的な使用例

  • 特定のフォーマットの文字列を数値に変換
    • 日付や時間を表す文字列を数値に変換し、日付計算を行う場合。
  • 文字列から数値を抽出して計算
    • CSVファイルなどから数値データを抽出して、グラフを作成する場合。
  • ユーザー入力の数字を数値として扱う
    • ユーザーが入力した年齢や数値を入力フォームから取得し、計算などに利用する場合。

JavaScript で文字列を整数に変換する方法は、parseInt()Number()、単項プラス演算子の3つが一般的です。それぞれの方法に特徴がありますので、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。

ポイント

  • 浮動小数点数
    Number() は浮動小数点数にも変換できますが、parseInt() は整数に限定されます。
  • 基数の指定
    parseInt() では、第二引数に基数を指定することで、異なる基数の数を解析できます。
  • 数値以外の文字が含まれる場合
    NaN が返される可能性があります。

より詳しく知りたい場合は、MDN Web Docs の parseInt() のドキュメントを参照してください。

追加で知りたいこと

  • 変換時の注意点
  • 他の変換方法
  • 特定のケースでのコード例



parseInt() と Number() 以外の方法

これまで parseInt()Number() を中心に説明してきましたが、JavaScript には他にも文字列を整数に変換する方法があります。これらの方法を知っておくと、より柔軟なコードを書くことができるでしょう。

ビット演算子 | を利用する方法

let str = "123";
let int = str | 0;
console.log(int); // 123
  • デメリット
    ビット演算の知識が必要になります。
  • メリット
    簡潔な書き方で整数に変換できます。
  • 仕組み
    ビット演算子 | は、2つの数値のビットごとの OR を計算します。数値と 0 の OR を計算すると、数値の部分がそのまま残ります。

Math.floor() を利用する方法

let str = "123.45";
let int = Math.floor(Number(str));
console.log(int); // 123
  • デメリット
    Number() を一度利用するため、若干冗長になります。
  • メリット
    小数点以下を切り捨てたい場合に便利です。
  • 仕組み
    まず Number() で数値に変換し、その後 Math.floor() で小数点以下を切り捨てます。

ES6+ のテンプレートリテラルを利用する方法

let str = "123";
let int = `${str}` - 0;
console.log(int); // 123
  • デメリット
    少しトリッキーな書き方なので、可読性が落ちる可能性があります。
  • メリット
    モダンな JavaScript の書き方です。
  • 仕組み
    テンプレートリテラルの中で文字列を数値に変換し、0 を引くことで数値として扱います。

どの方法を選ぶべきか?

  • パフォーマンス
    ほとんどの場合、パフォーマンスに大きな差はありません。
  • 簡潔な書き方
    ビット演算子 | やテンプレートリテラルが便利です。
  • 小数点以下を切り捨てたい
    Math.floor(Number(str)) が適しています。
  • 一般的なケース
    parseInt() が最もシンプルで使いやすいです。

選ぶ際のポイント

  • JavaScript のバージョン
    ES6+ の機能を利用する場合は、対応している環境であることを確認しましょう。
  • パフォーマンス
    特にパフォーマンスが重要な箇所では、ベンチマークテストなどで比較検討しましょう。
  • コードの可読性
    他のプログラマーが理解しやすいコードを書くことを心がけましょう。

JavaScript で文字列を整数に変換する方法は、parseInt()Number() だけではありません。ビット演算子、Math.floor()、テンプレートリテラルなど、様々な方法があります。それぞれの方法に特徴がありますので、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。

重要なのは、どの方法を選ぶにしても、そのコードが意図する動作をしていることをしっかりと理解することです。

  • より高度な変換方法
  • 各方法の具体的なパフォーマンス比較
  • 特定の状況でどの方法が最適か

javascript string integer



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