jQueryでCSSトランジションを待つ方法

2024-10-24

jQueryでCSS3トランジションの終了を待つ方法

前提

  • CSS3トランジションが完了するまで、JavaScriptのコードを実行するのを遅らせたい。

方法

  • jQueryの.promise()メソッドと.when()メソッドを組み合わせて、CSS3トランジションが完了するまで待つことができます。

コード例

// CSSトランジションのセレクタ
var transitionElement = $('#myElement');

// トランジションの開始
transitionElement.css({
    // トランジションを適用するプロパティ
    opacity: 0.5
});

// トランジションが完了するまで待つ
$.when(transitionElement.promise()).done(function() {
    // トランジションが完了したら実行するコード
    console.log('トランジションが完了しました');
});

解説

  1. トランジションのセレクタ
    対象となる要素のセレクタを指定します。
  2. トランジションの開始
    CSSのプロパティを変更してトランジションを開始します。
  3. .promise()メソッド
    対象の要素のPromiseオブジェクトを取得します。
  4. .when()メソッド
    Promiseオブジェクトを受け取り、それが解決されるまで待つことができます。
  5. .done()メソッド
    Promiseオブジェクトが解決されたときに実行する関数を指定します。

ポイント

  • CSS3トランジションが完了する前にJavaScriptのコードを実行すると、意図しない動作が発生する可能性があります。
  • .when()メソッドは複数のPromiseオブジェクトを同時に監視することもできます。
  • .promise()メソッドは、jQueryのアニメーションやAjaxリクエストなど、非同期処理の完了を待つために使用できます。
  • jQueryの.finish()メソッドは、アニメーションを強制的に終了させることができます。
  • CSS3トランジションの完了を検出する別の方法として、JavaScriptのtransitionendイベントを使用することもできます。



コードの全体的な流れ

  1. トランジション対象の要素を特定
    jQueryセレクタを使って、CSSトランジションを適用したい要素を指定します。
  2. トランジション終了の待ち
    jQueryの.promise().when()メソッドを使って、トランジションが完了するまでJavaScriptの処理を一時停止します。
  3. トランジション終了後の処理
    .done()メソッド内で、トランジションが完了した後に実行したい処理を記述します。

コードの詳細

// トランジションのセレクタ
var transitionElement = $('#myElement');

// トランジションの開始
transitionElement.css({
    // トランジションを適用するプロパティ
    opacity: 0.5
});

// トランジションが完了するまで待つ
$.when(transitionElement.promise()).done(function() {
    // トランジションが完了したら実行するコード
    console.log('トランジションが完了しました');
});
  • $.when(transitionElement.promise()).done(function() { ... });:
    • .promise(): transitionElementのPromiseオブジェクトを取得します。Promiseオブジェクトは、ある処理が完了したことを表すためのオブジェクトです。
    • .when(): Promiseオブジェクトが解決される(トランジションが完了する)まで待ちます。
    • .done(): Promiseが解決された後に実行される関数を指定します。この関数の中で、トランジション完了後の処理を記述します。
  • transitionElement.css({ opacity: 0.5 });: transitionElementの不透明度を0.5に設定することで、トランジションを開始します。
  • transitionElement = $('#myElement');: IDが"myElement"の要素をjQueryオブジェクトとしてtransitionElement変数に格納します。

コードの解説

  • トランジション終了後の処理
    • .done()内の関数で、トランジション完了後に実行したい処理を記述します。
    • 例えば、次のトランジションに移行したり、要素の表示状態を変更したりすることができます。
  • なぜPromiseを使うのか
    • CSSのトランジションは非同期に行われるため、トランジションが完了するタイミングをJavaScriptで正確に把握する必要があります。
    • Promiseは非同期処理の完了を管理するのに便利な仕組みです。

このコードは、jQueryの.promise().when()メソッドを使って、CSS3トランジションが完了するまでJavaScriptの処理を待つ方法を示しています。この手法を使うことで、トランジションのタイミングを正確に制御し、スムーズなアニメーションを実現することができます。

  • ブラウザの互換性
    • 異なるブラウザでトランジションの終了イベント名が異なる場合があります。
    • webkitTransitionEnd, mozTransitionEnd, oTransitionEndなどのブラウザプレフィックス付きのイベント名も考慮する必要があります。
  • transitionendイベント
    • jQueryの.on()メソッドを使って、このイベントを監視することができます。

例題

// ボタンをクリックしたら、ボックスがフェードアウトし、完了後にメッセージを表示
$('#myButton').click(function() {
    $('#myBox').css('opacity', 0);

    $.when($('#myBox').promise()).done(function() {
        alert('フェードアウト完了!');
    });
});



transitionend イベントリスナー

  • デメリット
  • メリット
    • シンプルで直感的な方法です。
    • jQuery以外のJavaScriptでも利用できます。
  • 仕組み
$('#myElement').on('transitionend webkitTransitionEnd oTransitionEnd MSTransitionEnd', function() {
  console.log('トランジション終了');
});

requestAnimationFrame

  • デメリット
    • 実装がやや複雑になります。
    • 誤った実装を行うと、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
  • メリット
    • 精度の高いタイミング制御が可能です。
    • アニメーションのフレームレートに合わせた処理が可能です。
  • 仕組み
    • ブラウザの描画更新タイミングに合わせて、繰り返し処理を実行するAPIです。
    • トランジション開始時にタイマーを開始し、一定間隔で要素のスタイルをチェックすることで、トランジションの終了を検知します。
const element = document.getElementById('myElement');
const start = Date.now();
const duration = 1000; // トランジション時間

function checkTransition() {
  if (Date.now() - start >= duration) {
    console.log('トランジション終了');
    // アニメーション終了後の処理
  } else {
    requestAnimationFrame(checkTransition);
  }
}

requestAnimationFrame(checkTransition);

CSSのカスタムプロパティ

  • デメリット
    • ブラウザのサポート状況を確認する必要があります。
    • 実装がやや複雑になる可能性があります。
  • メリット
  • 仕組み
    • CSSのカスタムプロパティを使って、トランジションの状態を管理します。
    • JavaScriptからカスタムプロパティの値をチェックすることで、トランジションの終了を検知します。
#myElement {
  --is-transitioning: 1;
  /* その他のスタイル */
}

/* トランジション終了時に--is-transitioningを0にする */
#myElement.transition-end {
  --is-transitioning: 0;
}
if (window.getComputedStyle(element).getPropertyValue('--is-transitioning') === '0') {
  console.log('トランジション終了');
}

どの方法を選ぶべきか?

  • 柔軟性
    CSSのカスタムプロパティは、CSSとJavaScriptを連携させて複雑なアニメーションを実現したい場合に適しています。
  • 精度
    requestAnimationFrameは、高精度なタイミング制御が必要な場合に適しています。
  • シンプルさ
    transitionendイベントリスナーが最もシンプルです。

一般的には、transitionendイベントリスナーが最も手軽で、多くのケースで十分な性能を発揮します。 しかし、より高度な制御が必要な場合は、他の方法も検討してみましょう。

選択のポイント

  • 複雑さ
    複雑なアニメーションを実現したい場合は、CSSのカスタムプロパティが適しています。
  • パフォーマンス
    高いパフォーマンスが要求される場合は、requestAnimationFrameが適しています。
  • プロジェクトの規模
    小規模なプロジェクトであれば、transitionendイベントリスナーで十分です。
  • 各方法には、ブラウザの互換性やパフォーマンスに関する注意点があります。実装する際には、十分に調査することが重要です。
  • jQueryの.finish()メソッドは、アニメーションを強制的に終了させますが、トランジションの終了を待つという目的には直接的に合いません。

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