【完全網羅】CSSでできる装飾テクニック!border、outline、装飾用疑似要素、ボックスシャドウ徹底解説
CSSにおける「border」と「outline」の違い
レイアウトへの影響
- border: 要素の周りにボーダー領域を作成するため、要素の幅と高さを増加させ、レイアウトに影響を与えます。
- outline: 要素の外側に線を描画するため、要素の幅と高さを変えず、レイアウトに影響を与えません。
例:
以下のコードは、要素に太さ10pxの赤いボーダーを設定します。
.element {
border: 10px solid red;
}
この場合、要素は10pxずつ幅と高さが増加します。
.element {
outline: 10px solid green;
}
この場合、要素の幅と高さは変わらず、緑色の線が要素の外側に描画されます。
スタイルの指定
- border: 色、太さ、スタイル(実線、破線、点線など)を個別に設定できます。
- outline: 色、太さ、スタイルを一括で設定する必要があります。
.element {
border: 5px dashed blue;
}
.element {
outline: 10px solid red;
}
この場合、アウトラインの色は赤色になりますが、太さは10px固定で、スタイルは破線ではなく実線になります。
用途
- border: 主に、要素の区切りやデザインを強調するために使用されます。
- outline: 主に、フォーカス状態や選択状態を示すために使用されます。
入力欄にフォーカスが当たると、青色のアウトラインが表示されるように設定できます。
input:focus {
outline: 2px solid blue;
}
- border: レイアウトに影響を与え、色、太さ、スタイルを個別に設定できる
適切なプロパティを選択するには、目的と用途に応じて判断することが重要です。
補足:
- 上記以外にも、borderとoutlineにはいくつかの違いがあります。詳細は、CSSに関するドキュメントを参照してください。
- 現代のWebブラウザでは、ユーザーがoutlineスタイルをカスタマイズできるように設定されています。そのため、outlineのみを使用してデザインを施す場合は注意が必要です。
HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>borderとoutlineの例</title>
<style>
.element {
width: 100px;
height: 100px;
margin: 20px;
border: 5px solid #ccc; /* 灰色ボーダー */
}
.element:focus {
outline: 10px solid red; /* 赤色アウトライン */
}
</style>
</head>
<body>
<div class="element">要素</div>
<input type="text" class="element">
</body>
</html>
説明
このコードは、以下の2つの要素を作成します。
- div要素: 灰色ボーダー付きの四角形
- テキスト入力欄: フォーカス時に赤色アウトラインが表示される
動作
- ページをロードすると、div要素に灰色ボーダーが表示されます。
このコードで確認できる
- border: 要素の周りにボーダーを表示する
- outline: 要素の外側に線を描画する
- border-color: ボーダーの色を設定する
- outline-color: アウトラインの色を設定する
- このコードはあくまで例であり、実際のデザインに合わせて自由にカスタマイズできます。
CSSで要素を強調するその他の方法
背景色
要素の背景色を変更することで、目立たせることができます。
.element {
background-color: #ff0000; /* 赤色背景 */
}
ボックスシャドウ
要素の周りに影を描画することで、立体感を演出することができます。
.element {
box-shadow: 5px 5px 10px rgba(0, 0, 0, 0.5);
}
疑似要素
:before
や:after
疑似要素を使用して、要素の前後に装飾を追加することができます。
.element::before {
content: '';
position: absolute;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 50%;
background-color: #00ff00; /* 緑色背景 */
}
アニメーション
要素にアニメーションを適用することで、動的に強調することができます。
.element {
animation: pulsate 1s ease-in-out infinite;
}
@keyframes pulsate {
0% {
transform: scale(1);
}
50% {
transform: scale(1.1);
}
100% {
transform: scale(1);
}
}
以下に、それぞれの方法の利点と欠点の例を示します。
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
border | シンプルでわかりやすい | レイアウトに影響を与える |
outline | フォーカス状態などを示すのに適している | スタイルを個別に設定できない |
背景色 | 目立たせやすい | コントラストによっては見にくくなる場合がある |
ボックスシャドウ | 立体感を演出できる | 複雑なデザインには向かない |
疑似要素 | 柔軟な装飾が可能 | コードが複雑になる |
アニメーション | 視覚的に訴求力がある | 処理速度が遅くなる場合がある |
適切な方法を選択することで、より効果的に要素を強調することができます。
css border outline