JavaScriptで通貨フォーマット

2024-08-18

JavaScript で数値を通貨形式に変換する

JavaScript では、数値を通貨形式の文字列に変換する方法はいくつかあります。最も一般的な方法は、toLocaleString() メソッドと Intl.NumberFormat() オブジェクトを使用することです。

toLocaleString() メソッド

このメソッドは、ロケール固有の形式で数値を文字列に変換します。通貨形式を使用するには、オプションとして style: 'currency' を指定します。

const number = 1234.56;
const formattedCurrency = number.toLocaleString('ja-JP', { style: 'currency', currency: 'JPY' });
console.log(formattedCurrency); // 出力: ¥1,234.56
  • currency: 'JPY' は通貨コードを指定します。
  • 'ja-JP' はロケールを表し、日本での形式を使用します。

Intl.NumberFormat() オブジェクト

このオブジェクトは、より細かい制御を提供します。ロケール、通貨、スタイル、最小/最大桁数などを指定できます。

const number = 1234.56;
const formatter = new Intl.NumberFormat('ja-JP', { style: 'currency', currency: 'JPY' });
const formattedCurrency = formatter.format(number);
console.log(formattedCurrency); // 出力: ¥1,234.56
  • 正規表現
    正規表現を使用して数値をフォーマットすることもできますが、複雑で読みづらくなる可能性があります。
  • 単純な連結
    '$' + number.toFixed(2) のように、通貨記号と数値を連結することもできますが、ロケールに依存しないため、推奨されません。

重要なポイント

  • 小数点以下の桁数や通貨記号の表示方法はロケールによって異なるため、注意が必要です。
  • Intl.NumberFormat() はより柔軟な制御を提供しますが、コードが少し長くなる場合があります。
  • ロケールによって通貨形式は異なります。

const number = 1234567.89;

// toLocaleString()
const formattedCurrency1 = number.toLocaleString('en-US', { style: 'currency', currency: 'USD' });
console.log(formattedCurrency1); // 出力: $1,234,567.89

// Intl.NumberFormat()
const formatter = new Intl.NumberFormat('de-DE', { style: 'currency', currency: 'EUR' });
const formattedCurrency2 = formatter.format(number);
console.log(formattedCurrency2); // 出力: 1.234.567,89 €

これらの例では、異なるロケールと通貨を使用して数値をフォーマットしています。




JavaScriptでの数値の通貨フォーマットのコード解説

const number = 1234.56;
const formattedCurrency = number.toLocaleString('ja-JP', { style: 'currency', currency: 'JPY' });
console.log(formattedCurrency); // 出力: ¥1,234.56
  • console.log(formattedCurrency): フォーマットされた通貨文字列を出力します。
  • { style: 'currency', currency: 'JPY' }: オプションオブジェクトで、通貨形式 (style: 'currency') と通貨コード (currency: 'JPY') を指定します。
  • 'ja-JP': 日本語ロケールを指定します。
  • toLocaleString(): 数値をロケール固有の文字列に変換するメソッドです。
  • number: フォーマットしたい数値を格納する変数です。
const number = 1234.56;
const formatter = new Intl.NumberFormat('ja-JP', { style: 'currency', currency: 'JPY' });
const formattedCurrency = formatter.format(number);
console.log(formattedCurrency); // 出力: ¥1,234.56
  • formatter.format(number): フォーマッターを使用して数値をフォーマットします。
  • Intl.NumberFormat(): 数値フォーマッターを作成するコンストラクターです。

コード例3: シンプルな連結 (推奨されません)

const number = 1234.56;
const formattedCurrency = '$' + number.toFixed(2);
console.log(formattedCurrency); // 出力: $1234.56
  • '$' +: ドル記号を文字列の先頭に連結します。
  • toFixed(2): 小数点以下2桁に丸めた数値を文字列に変換します。

注意
この方法はロケールに依存しないため、一般的には推奨されません。

これらのコード例は、JavaScript で数値を通貨形式に変換する基本的な方法を示しています。実際のアプリケーションでは、ロケールや通貨コードを動的に設定したり、より複雑なフォーマットオプションを使用することがあります。

ポイント

  • シンプルな連結は簡単ですが、ロケールに依存しないため、推奨されません。
  • Intl.NumberFormat() は柔軟性が高く、さまざまなロケールや通貨に対応できます。
  • toLocaleString() は簡潔ですが、細かい制御ができません。



手動フォーマッティング

  • 問題点
    ロケールや通貨形式に依存するため、柔軟性がなく、エラーが発生しやすいです。
  • 直接操作
    数値を文字列に変換し、通貨記号や千単位の区切りを直接挿入します。
function formatCurrency(number) {
  const parts = number.toString().split('.');
  parts[0] = parts[0].replace(/\B(?=(\d{3})+(?!\d))/g, ',');
  return '$' + parts.join('.');
}

const formattedCurrency = formatCurrency(1234567.89);
console.log(formattedCurrency); // 出力: $1,234,567.89

ライブラリ利用

  • デメリット
    ライブラリの依存関係が発生します。
  • メリット
    複雑なフォーマットやユーティリティ関数を提供する場合に便利です。
  • サードパーティライブラリ
    特定のフォーマッティング機能を提供するライブラリを使用します。
// 例:accounting.js
const accounting = require('accounting');

const formattedCurrency = accounting.formatMoney(1234567.89, { symbol: '$', format: '%v %s' });
console.log(formattedCurrency); // 出力: $1,234,567.89

正規表現

  • 問題点
    複雑で読みづらく、エラーが発生しやすいです。
  • パターンマッチング
    正規表現を使用して数値を解析し、フォーマットします。
function formatCurrency(number) {
  return number.toLocaleString('en-US', { style: 'currency', currency: 'USD' }).replace(/\$/g, '');
}

const formattedCurrency = formatCurrency(1234567.89);
console.log(formattedCurrency); // 出力: 1,234,567.89
  • 特殊な要件がある場合やパフォーマンスが重要な場合は、これらの代替方法を検討できますが、慎重に実装する必要があります。
  • 手動フォーマッティング、ライブラリ利用、正規表現は一般的に推奨されません。
  • toLocaleString()Intl.NumberFormat() が最も推奨される方法です。

javascript formatting currency



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