jQueryで左クリックと右クリックを区別する
jQueryで左右のクリックを区別する方法
イベントオブジェクトのプロパティを使用する
jQueryのイベントオブジェクトには、which
プロパティと button
プロパティがあり、これらのプロパティを使って左右クリックを区別できます。
$(document).on('click', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.which === 1 || e.button === 0) {
console.log('左クリックされました');
}
// 右クリックの場合
if (e.which === 3 || e.button === 2) {
console.log('右クリックされました');
}
});
jQuery 1.7以降では、イベントオブジェクトに buttons
プロパティが追加されました。このプロパティは、押されているマウスボタンを表すビットマスクです。
$(document).on('click', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.buttons === 1) {
console.log('左クリックされました');
}
// 右クリックの場合
if (e.buttons === 2) {
console.log('右クリックされました');
}
});
jQueryのイベントオブジェクトには、originalEvent
プロパティがあり、これは元のブラウザイベントオブジェクトへの参照です。このオブジェクトを使って、ブラウザ固有のプロパティにアクセスできます。
$(document).on('click', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.originalEvent.button === 0) {
console.log('左クリックされました');
}
// 右クリックの場合
if (e.originalEvent.button === 2) {
console.log('右クリックされました');
}
});
プラグインを使用する
jQueryには、左右クリックを区別するためのプラグインがいくつかあります。例えば、jquery-mousewheel
プラグインは、マウスホイールのスクロールだけでなく、左右クリックも検出できます。
$(document).on('mousewheel', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.buttons === 1) {
console.log('左クリックされました');
}
// 右クリックの場合
if (e.buttons === 2) {
console.log('右クリックされました');
}
});
これらの方法のどれを使用しても、jQueryで左右クリックを区別することができます。どの方法を使うかは、あなたのプロジェクトの要件と好みに合わせてください。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>左右クリックを区別するサンプル</title>
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
</head>
<body>
<p>
このエリアをクリックしてください。
</p>
<script>
$(document).on('click', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.which === 1 || e.button === 0) {
console.log('左クリックされました');
}
// 右クリックの場合
if (e.which === 3 || e.button === 2) {
console.log('右クリックされました');
}
});
</script>
</body>
</html>
このコードをブラウザで実行すると、以下のようになります。
- 左クリックすると、「左クリックされました」というメッセージがコンソールに出力されます。
上記のコードは基本的な例です。実際のプロジェクトでは、以下の点に注意する必要があります。
- 左右クリックで実行する処理を別途記述する必要があります。
- 他のイベントと競合しないようにする必要があります。
- モバイルデバイスでは、左右クリックの区別ができない場合があります。
これらの点を考慮して、適切なコードを記述してください。
左右クリックを区別する他の方法
event.type
プロパティは、発生したイベントの種類を表します。左クリックの場合は click
、右クリックの場合は contextmenu
という値になります。
$(document).on('click contextmenu', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.type === 'click') {
console.log('左クリックされました');
}
// 右クリックの場合
if (e.type === 'contextmenu') {
console.log('右クリックされました');
}
});
preventDefault()
メソッドは、イベントのデフォルト動作をキャンセルします。右クリックの場合、デフォルト動作はコンテキストメニューの表示です。
$(document).on('contextmenu', function(e) {
// 右クリックをキャンセル
e.preventDefault();
console.log('右クリックされました');
});
マウスボタンの画像を変更することで、ユーザーに左右クリックの違いをわかりやすく伝えることができます。
.left-click {
cursor: url('left-click.png'), auto;
}
.right-click {
cursor: url('right-click.png'), auto;
}
$(document).on('click', function(e) {
// 左クリックの場合
if (e.which === 1 || e.button === 0) {
$(this).addClass('left-click');
}
// 右クリックの場合
if (e.which === 3 || e.button === 2) {
$(this).addClass('right-click');
}
});
これらの方法は、上記で説明した方法と組み合わせて使用することもできます。
javascript jquery jquery-events